カポックは育てやすく人気の観葉植物で、丸みのある葉とクリーム色の斑入り(模様)が特徴です。ホンコンカポックなどと呼ばれて販売されていますが、実際には別種の植物パンヤノキの名称です。カポックの仲間は種類がとても多く、アラレア(シェフレラ・エレガンテシマ)やツピダンサス(シェフレラ・ピュックレリ)などが観葉植物として人気があります。
園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 常緑性低木〜高木 |
樹高・草丈 | 15cm〜2m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 耐陰性あり |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
カポックは温暖な自生地では樹高が5m以上にもなる高木です。国内では観葉植物として鉢植えで育てるため、室内での高さは2mぐらいが管理しやすいでしょう。カポックの葉はツヤがあってやや肉厚で、黄色い斑入りや明るいグリーンの色合いが特徴です。
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斑入りが人気のホンコンカポックの中でも、鮮やかな黄色い斑入りが人気のハッピーイエローの特徴です。部屋の雰囲気をパッと明るくしてくれますね。
育てやすさ | ★★★ |
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サイズ | 8号プラ鉢(直径24cm)、高さ110〜130cm |
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主に斑入りが多く流通していますが、カポックの明るいグリーンの葉も育てやすく人気があります。新芽はライムグリーンで葉が大きくなると、濃い色合いに変化します。
育てやすさ | ★★★ |
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サイズ | 6号プラ鉢(直径18cm)、高さ60〜80cm |
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参考価格: 1,100円
カポックの中でも葉の大きさが小さい種類がコンパクタです。コンパクタには葉先が鋭く尖った形のキングと、やや丸みのあるクィーンの2タイプがあります。キングはややワイルドな枝ぶりが特徴ですが、クィーンは株全体のまとまりがいいのでミニ観葉にもぴったりですね。
育てやすさ | ★★★ |
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サイズ | 3号鉢(直径9cm) |
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ハートの葉っぱが可愛らしいカポックがレナータの特徴です。明るいグリーンの葉に切れ込みがありハート型に見えますが、流通量が少ないためとても希少な品種です。
レア度 | ★★★ |
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サイズ | 6号鉢(直径18cm)、高さ約80cm |
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植え付け時期 | 4〜10月 |
植え替え時期 | 5〜7月 |
挿し木・取り木 | 6月 |
剪定の時期 | 6月 |
休眠時期 | 11〜3月 |
カポックの栽培適期は成長時期と同じ、4〜10月です。苗の植え付けや鉢替えは、真夏と休眠期以外ならいつでも行えます。カポックは成長の早い観葉植物なので、適度に剪定してきれいな樹形をキープしましょう。上手に管理すると開花して、花後に実がなることがありますよ。
カポックは鉢植えで育てます。丈夫で育てやすいカポックは、ミニ観葉サイズからオフィスやショップ向きの10号サイズまで、種類が豊富です。ほかの観葉植物と寄せ植えにしても楽しめますね。
カポックを育てる場所は、室内の明るい場所が適しています。気候の穏やかな春と秋は屋外でも育てられます。雨の当たらない場所で、直射日光を避けて管理しましょう。
成長期のカポックは東や南向きの大きな窓がある、明るく暖かい場所に置きます。直射日光やエアコンの風が当たると葉が傷むので、レースのカーテン越しに日が当たる場所が最適です。休眠期の冬は、昼間は日が当たる場所で、室温を5℃以上に保って管理します。
カポックの用土は水はけのよい観葉植物の土が最適です。用土を配合する場合は、赤玉土の小粒7:ピートモス(pH調整済み)2:バーミキュライト1の割合をおすすめします。用土のほかにはハイドロボールやカラーサンドなどを使った、ハイドロカルチャーでも育てられます。
カポックの水やりのタイミングは、土の表面が乾いて2〜3日以上経ってからです。基本的に、乾燥気味に管理します。株元に近い下のほうの葉がしんなりとしてきたら、水切れのサインです。成長期の水やりのポイントは、しっかりと日数を空けること、たっぷり与えることの2点です。葉水(霧吹き)は害虫予防にも効果的です。休眠中は量を減らし、間隔を空けて水やりします。
カポックに肥料を与える時期は、春〜秋の成長期です。固形肥料は5月と9月の年に2回、液体肥料は5〜9月に10日に1回のタイミングで与えます。葉の色ツヤが悪いときは活力液をプラスして、ミネラルを補給しましょう。
カポックの栽培で気をつけたい害虫は、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシです。見つけたら捕殺して殺虫殺菌剤で、駆除と予防をします。購入の際に葉裏までよく確認して、病気や害虫の発生がないかを確認しましょう。
カポックの栽培で気をつけたい病気はありませんが、根の過湿はカビや菌類が繁殖しやすい環境になります。水やりは控えめにして、風通しよく管理しましょう。
成長したカポックは花を咲かせることがあります。開花後に黄色やオレンジ系の小さなかわいい実をつけます。開花後は実を枝ごと剪定して切り花として楽しむとよいでしょう。
カポックは春と秋に園芸店やホームセンター、100円ショップにも苗が出回ります。葉色が濃くツヤがあって葉がたくさん付いている苗を選んでください。病気や害虫の発生がないかもよく確認しておきましょう。
カポックの植え替え時期は5〜7月が適期です。植え替えのタイミングは小〜中鉢は1年に1回、大きめの鉢は2年に1回をおすすめします。古い土を入れ替えて、根詰まりを防ぎます。
成長が早いカポックは、植え替え時期に枝ぶりを整える剪定をしましょう。徒長枝や混み合った枝を剪定して、好みの樹形に整えます。全体的にバランスが悪くなってしまったら、取り木して株を更新することも可能です。カポックは生育が旺盛なので、剪定してもすぐに新芽が伸びてきますよ。剪定後は忘れずに追肥して、栄養を与えましょう。
カポックの増やし方は挿し木で、時期は6〜7月がおすすめです。徒長枝や剪定した枝を挿し木に活用するといいでしょう。用土はバーミキュライトか挿し木の専用土を使います。
カポックの取り木をする時期は6〜7月がおすすめです。徒長して樹形が乱れたら、取り木で株を更新するのもよいでしょう。樹皮をぐるりと剥ぐ、環状剥皮の手順を解説します。取り木する位置は緑色の若い部分ではなく、成熟した茶色い幹です。
湿らせた水苔、食品ラップ、麻ひも、消毒したカッターを用意します。
カポックは気温が下がってくると成長を止め、休眠期に入ります。10月中旬ごろから水やりを少なくして、間隔を空けましょう。室温は5℃以上を保ち、昼間はレースのカーテン越しに日が当たる場所に置きます。3月下旬ごろからは明るい場所に移動して、少しずつ水やりの量を増やしていきます。暖かい環境で冬越し中も新芽が出てくるようなら、月に1回薄めた液体肥料を与えましょう。
カポックの葉がポトポト落ちて枯れてくるのは、環境変化による生理現象や低温障害などが考えられます。園芸店の温室から窓の少ない家庭に移動するだけでも、植物にとってはストレスです。急激な温度変化や日照不足を避けましょう。環境を変えるときは、少しずつ変化に慣らすのがコツですよ。
室内で育て続けていると下の葉が枯れ落ちて、なくなってしまうことがありますね。日照不足による徒長や夜間の水やりも原因です。小さくこんもりした株に育てたい場合は、6月ごろに取り木や挿し木にして、株を仕立て直します。時々鉢を回転して、全体に日が当たるように育てるといいですね。
出典:写真AC