観葉植物を植え替えてみよう!
今回は初心者の方にもわかりやすい入門編として、「観葉植物の植え替え方」をレクチャーしていきます。観葉植物の元気がなくなったから、植え替えを!というのは間違いです。まずはそうなる前に植え替えをするメリットと、しないデメリットから見ていきましょう。
植え替えのメリットとデメリット
植え替えのメリット
- 根詰まりや根腐れを解消して、観葉植物を元気にする
- 新しい土に入れ替えて、よりよい環境になる
- 鉢の大きさをかえて、バランスを整える
植え替えのデメリット
- タイミングを間違えると、植物がダメになってしまう
- 根の状態が分からず、間違った手入れをしてしまう
- 植物が弱って、病気や害虫が発生してしまう
観葉植物の植え替えのポイントとは?
観葉植物の植え替えは、目的をハッキリさせるとスムーズに作業できます。今育てている観葉植物の状態を見ながら、どんなことに気をつけて植え替えたらいいのか、そのポイントを一つずつ確認していきましょう。
ポイント①根っこのお手入れ
- 鉢の中で根がパンパンに張ってしまう「根詰まり」
- 水やりしすぎて根が貧弱になり腐ってしまう「根腐れ」
ポイント②土の入れ替え
- 「用土の劣化」水やりと乾燥を繰り返すと、用土の粒が崩れて粉々になる
- 「用土の硬化」粉々になった土は、硬くなって水や空気を通しにくくなる
ポイント③鉢を替える
- ミニ観葉〜5号鉢 毎年または1年おき
- 5号鉢〜7号鉢 1〜2年おき
- 8号以上 3〜4年おき
ボタニ子
植え替えのときって、どれぐらい土を用意したらいいのかな?
ボタ爺
プラ鉢はラベルや鉢底にサイズや容量が印字されているから、チェックしておこう!陶器鉢は直径と高さをメモして、近いサイズのプラ鉢を参考にするといいぞ!
ポイント④植え替え時期を守る
観葉植物の植え替えでもっとも守って欲しいポイントは、植え替える季節です。間違った季節の植え替えは、観葉植物をダメにしてしまいます。春は4〜6月(桜が咲いてから梅雨前まで)秋は9月のお彼岸ごろが、理想的な植え替えの時期です。植え替えそのものが観葉植物にとって大きなストレスになるので、デリケートな品種は育て方や植え替え時期をよく確認してからにしましょう。
観葉植物の植え替えにあると便利なアイテム
観葉植物の植え替えに必要なもの以外にも、あると便利なアイテムをご紹介します。植え替えがスムーズにできたり、植え替え後のお手入れが楽になるアイテムです。
園芸用土入れコップ
プラスチッック製の土入れスコップは大中小の3サイズがセットになっていて、重ねて収納できるのが便利です。
鉢底石を入れる袋状のネット
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袋状になったネットに、必要な量の鉢底石を入れて使います。水洗いして天日干しすると、繰り返し使えます。
おしゃれな石のカバー材
泥はねを防ぐ、おしゃれな石のカバー材です。粒の大きさはSとM、色は白・黒・グリーン系・ピンク系があります。
ナチュラルなバークチップのカバー材
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泥はねを防ぐ、ナチュラルなバークチップのカバー材です。粒の大きさはSMLの3種類、量も2Lからと選びやすいのもポイントです。
水やりのタイミングがわかりやすい水分計
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水やりのタイミングを色で知らせてくれる水分計です。鉢のサイズに合わせて、〜3号はS、〜6号はM、〜12号はLがあります。
観葉植物の植え替え手順
植え替えに必要なもの
植え替えに必要なもの
- 鉢、鉢底石、鉢底ネット、観葉植物の土
- ビニール手袋、軍手、土入れ
- 室内やベランダで作業する時は、ビニールシートや園芸用トレー
観葉植物はセラミスやハイドロボール植えもありますが、水耕栽培のような育て方になります。この記事では初心者の方にもわかりやすい、観葉植物の土を使った基本の植え替え方をレクチャーしていきます。
手順①根鉢を乾かしておく
- 植え替えの数日前から水やりを止めて、土を乾かし気味にしておく。
- ユッカやドラセナなど、複数本植わっていて株分けしない場合は、ひもでまとめておく。
- 鉢底から飛び出た根を切り、プラ鉢は鉢の横や縁を叩く。陶器鉢は鉢の縁から棒を入れて、土を崩して取り出す。
手順②鉢底石と土の準備
- プラ鉢には直接鉢底石を入れる、陶器鉢には鉢底ネットを置いてから鉢底石を入れる。
- 観葉植物の土を鉢の高さの半分まで入れる。
手順③根っこの整理
- 上の方の土を落として、土を下から崩して根を広げていく。
- 根の中の古い土を3分の1ほど落として、根のダメになった部分を切る。
- 鉢のサイズを大きくしたくないときは、根の伸びすぎた部分を切ってサイズを整える。
手順④土入れ
- 鉢に株を戻して仕上がりの高さに整える、株を抑えながら周りにもしっかりと土を入れていく。
- 土の中に棒を差し込んで根の間の空気を抜き、根の奥までしっかりと土を入れる。
- 鉢の縁から2〜3cm(大鉢では5〜6cm)下まで土を入れて、表面をならす。
- カバー材を入れたら、土入れは終了。
手順⑤水やりと植え替え後の管理
- 一度たっぷりと水やりをして、土が目減りするようなら足し入れる。
- 新しい鉢の大きさに合わせて枝を剪定し、全体をバランスよく整える。
- 予防を兼ねて殺虫殺菌スプレーをかけたら、明るい室内で管理する。
まとめ
そういえば家の観葉植物、最近なんだか元気がないみたい…そう感じたら、そろそろ植え替えを考えてもよいタイミングかもしれません。自分で観葉植物をお気に入りの鉢に植え替えると、日々のお世話や季節ごとの管理も楽しく感じられるかもしれませんね。春と秋の植え替え時期を逃さず作業することで、花と緑のある暮らしがもっともっと充実したものになっていくのではないでしょうか。
出典:写真AC