カポックの育て方!挿し木での増やし方の詳細!枝の切る場所や時期は?

カポックの育て方!挿し木での増やし方の詳細!枝の切る場所や時期は?

手の指のように放射状に広がる葉がかわいいカポックは、インテリアにもなじみやすく大きさもさまざまあり、観葉植物として人気です。管理もしやすいので初心者にも育てやすいのも大きな魅力ではないでしょうか?そんなカポックの育て方や剪定の方法、増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.カポック(シェフレラ)とは
  2. 2.カポックの育て方①管理方法
  3. 3.カポックの育て方②植え替え方法
  4. 4.カポックの育て方③剪定方法
  5. 5.カポックの増やし方
  6. 6.まとめ

カポック(シェフレラ)とは

出典:BOTANICA

カポックとは本来、アメリカやアフリカ原産のパンヤノキのことを指しますが、葉が似ているということから中国南部から台湾原産の「シェフレラ・アルポリコラ」が「カポック」という名前で販売されています。本来の名前である「シェフレラ」と呼ばれることもあります。日本でも、暖かい地域なら外での越冬も可能なほど丈夫で、管理しやすいことから観葉植物として人気となっています。剪定も気軽に行えますし、増やし方はもっとも簡単な挿し木を行うことができます。

カポックの育て方①管理方法

出典:BOTANICA

管理は比較的簡単なため初心者にも扱いやすく、初めての観葉植物にもおすすめです。耐陰性がありますが、極端に陽が当たらない場所だと弱々しい印象の見た目になってしまうので、適度に日光を浴びられる場所を定位置に確保しましょう。カポックの管理方法の基本をご紹介します。

カポックに合った日当たり・置き場所

出典:写真AC

カポックは丈夫な植物ですので、極端な変化がなければ時期を気にせず同じ環境で育てることができます。なるべく同じ環境で育てることができるように、最初に場所を決めて育てる方が安定します。

屋内

カポックは耐陰性があるため、屋内だけで育てることが可能です。暑さや乾燥に強い植物ですが、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷みますので、置く場所には注意しましょう。また、日光が当たる方が成長と株の健全化に役立ちます。直射日光を当ててしまうと葉焼けの原因になりますので、カーテン越しなどの穏やかな日差しが当たる場所を選ぶようにしてください。

屋外

出典:写真AC

暖かい地域以外では、基本的には春から秋にかけての暖かい季節を目安に屋外で管理することができます。しかし、直射日光は葉焼けの原因になりますので、午前中の穏やかな陽が当たる半日陰などがおすすめです。日光が強い場所に置く場合は遮光ネットなどを使用し、日差しを30%から50%ほどカットできる環境を作るようにしましょう。霜の降りない地域なら、直植えを含めた屋外での越冬が可能です。

水やり

Photo byMonikas_Wunderwelt

耐寒性があり乾燥に強い植物ですので、普段は土の表面が乾いてからたっぷりと水やりします。真冬は成長が止まりますので、さらに水やりの頻度を減らします。鉢に与える水は土の表面が乾いてから3日ほど経ってからがちょうどよいタイミングになりますが、水やりの代わりに毎日霧吹きで葉に水をかけましょう。害虫の予防になりますし、乾燥も防いでくれます。

肥料

Photo byJing

基本的に肥料を与えなくても問題ありません。しかし、与えた方が成長が早く丈夫に育ちます。冬場、成長が緩やかになってくる時期から、止まっている時期に与えてしまうと肥料焼けの原因になりますので、春から秋のよく成長する時期に与えるようにしてください。適切な濃度の液体肥料を10日に1回程度与えましょう。緩効性の置き肥も水やりの度に肥料成分が溶け出し広がるのでおすすめです。根や茎に直接当たらない場所に置くことが大切です。

害虫対策

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暖かい時期になるとカポックには害虫が付く可能性があります。特に多いのが葉や茎について植物の栄養を吸い取ってしまう「アブラムシ」や「ガイガラムシ」です。アブラムシは大量に付く場合が多いので、専用の薬剤を使用しますが、ガイガラムシには効きにくいので見つけたら直接駆除します。ブラシなどで擦れば取り除くことができます。特に屋外で育てている場合は注意しましょう。

注意すべきこと

出典:写真AC

丈夫で管理しやすいカポックですが、間違った扱いをすれば株を傷めることにもなります。特に気を付けるべき点をまとめておきます。

環境を変える場合

カポックは購入したばかりや、置く場所などを変えると葉が落ちることがあります。それは環境に順応するためといわれていますが、急激に環境が変わると株が弱ってしまうことがあります。室内から屋内など、環境を大きく変えようとする場合は、少しずつ気温や日差しに慣らしていくようにしましょう。落ち着いて復活できる場合、葉が落ちてしまっても、環境に慣れてくると新しい芽が出てきます。

真夏

屋外で育てている場合、水やりは夕方の涼しくなる時間帯にするようにします。午前中に与えてしまうと昼間の日差しで熱く蒸れてしまいます。また、猛暑日などは日陰に移動させると安心です。夏バテ防止のために水やり3回に1回程度、1000倍に希釈した活力剤を与えるとよいでしょう。屋内で育てている場合は、直射日光と冷房の風が直接当たることに注意すれば大丈夫です。

真冬

霜に当たると枯れてしまうので、寒くなる地域では屋内や温室内で管理しましょう。暖かい地域で庭植えしている場合は水やりが必要なくなります。屋内の場合、水やりは土の表面が乾いて3日後にたっぷり与えます。だいたい2週間に1度程度のペースになります。また、観葉植物としてリビングなどに置いている場合、暖房器具のそばに置くと火災の原因にもなりますし、極端な寒暖差で傷める原因になりますので注意しましょう。肥料は与えないようにします。

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カポックの育て方②植え替え方法

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