園芸部類 | 多肉植物・熱帯植物 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 50cm~100cm |
花の色 | 赤・ピンク・紫・白・黄・オレンジ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 常緑性・観賞用 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
クジャクサボテンは、花を楽しむ「花サボテン」の一種で、世界に数百種もの品種があります。ほかのサボテンのようなトゲがないのが特徴です。春~夏にかけて、光沢のある鮮やかな花を咲かせます。夜に咲く花として有名な月下美人は、クジャクサボテンの仲間です。
クジャクサボテン属「フォクシー・レディ」根ざしカッティング
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フォクシーレディは、透き通った赤色の花びらが魅力的な、スタンダードなクジャクサボテンです。大ぶりで華やかな花は、部屋をパッと明るい雰囲気にしてくれるため、観葉植物として人気があります。冬の寒さ対策ができれば、育て方は比較的簡単です。
観葉植物/クジャクサボテン:月下美人(ゲッカビジン)3号ポット
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月下美人はクジャクサボテンの仲間で、夜に花を咲かせます。甘く優雅な香りが特徴で、花が閉じた後も残り香が楽しめます。寒さに弱いため、冬の管理には注意が必要です。
植え付け時期 | 5月~6月 |
植え替え時期 | 4月~6月・9月~10月 |
剪定の時期 | 7月~9月 |
開花時期 | 5月~6月 |
クジャクサボテンは寒さに弱いため、植え付けに最適な時期は暖かくなった5月以降です。真夏の暑さも苦手です。遅くても6月までには植え付けを終わらせましょう。植え替え時期も同様の理由から夏と冬は避け、4月~6月か9月~10月が最適期です。
クジャクサボテンは、年間を通して好む環境が変わるため、その都度移動できる鉢植えで育てましょう。加湿状態を嫌うため、プラスチックではなく陶器製の鉢に植えることをおすすめします。
クジャクサボテンは日光が大好きです。日に当てるとよく成長し、花つきもよくなります。春~秋は日の当たる屋外に置きましょう。ただし、真夏の直射日光に当てると葉焼けを起こすため、夏場は半日陰に移動させてください。寒さは苦手なことから、10℃以下になったら室内の日当たりのよい場所に置きましょう。
クジャクサボテンは、水はけのよい用土を好みます。水はけをよくするために、鉢底石は多めに入れましょう。用土は市販の多肉植物用やサボテン用のものか、赤玉土(中粒)5:腐葉土3:鹿沼土2の割合で混ぜたものを使用してください。
クジャクサボテンは、季節によって水やりの方法が変わります。
クジャクサボテンは、春から秋にかけて成長期を迎えます。多湿状態には弱いので、毎日水やりする必要はありません。土の表面が白っぽくなるくらいに完全に乾いてから、水をたっぷり与えてください。根腐れ防止のために、花やつぼみには水をかけないように注意しましょう。
クジャクサボテンは冬場はあまり水分を必要としません。土の表面が乾燥した後、そのまま数日待ってから、少量の水を与えてください。5℃以下になったら休眠状態に入るため、水やりを完全にストップさせましょう。水やりしすぎると根腐れを起こして枯れてしまうため注意が必要です。
クジャクサボテンは成長が旺盛なため、基本的に肥料は必要ありません。植え替えの年は、5~7月に緩効性化成肥料を1回か、規定量よりも薄めた液体肥料を10日に1回与えましょう。
クジャクサボテンにつく代表的な害虫は、ナメクジとカイガラムシです。ナメクジは6月~10月頃に、新芽や花芽を食害します。夜行性で昼間は鉢底などに隠れているため、こまめに確認して取り除きましょう。白い塊のようなものが葉についていたら、カイガラムシの可能性が高いです。吸汁被害にあう前に取り除いてください。
クジャクサボテンは丈夫な植物なので、病気対策は特にありません。
クジャクサボテンは多湿状態を嫌います。枯れた花をそのままにしておくと、水やりや雨水で蒸れる場合があるため、花後はこまめに摘み取りましょう。
クジャクサボテンの苗を選ぶ際は、大きな茎節を持つしっかりしたものを選びましょう。つぼみがついているものを選ぶと、花をすぐに楽しめるためおすすめです。
クジャクサボテンは2年に1回植え替えが必要です。冬の休眠期と夏の猛暑期を避けて植え替えましょう。植え替えの数日前から水やりをストップし乾燥させておくと、鉢から株が外れやすいです。根を軽くもみほぐし、全体の1/3ほどの根を切り落としてから植え替えてください。根詰まりがひどい場合は、その都度植え替えましょう。
クジャクサボテンの葉は、放っておくとグングン伸びていきます。花つきや成長が悪くなるため、適度な剪定が必要です。適期は成長期の5月~9月です。葉が60cm以上になったら、花芽を2~3個残して剪定しましょう。あまり大きく育てたくない場合は、7月~9月に勢いよく伸びる新芽の先を切り落としてください。
クジャクサボテンは、大型のものでは1mを超えて成長します。風などで倒れないように、成長にあわせて支柱かあんどん支柱を立てましょう。
クジャクサボテンは暑さには比較的強いですが、真夏の猛暑は苦手です。夏場は風通しのよい半日陰に移動させましょう。
クジャクサボテンは寒さに弱いです。10℃以下になったら室内に入れ、最低でも5℃を保てる場所で管理してください。冬場にしっかりと休眠させることで、翌年の花つきがよくなります。日当たりのよい室内に置くのがベストですが、冬場の窓際は温度が低く枯れる原因になるため、置き場所には注意しましょう。
クジャクサボテンの増やし方は挿し木が簡単です。挿し木の最適期は5月~7月です。
ボタニ子
2でしっかり乾燥させないと、切り口から腐って枯れてしまうよ!
出典:写真AC