クジャクサボテンについて
属名 | エピフィルム属 |
科名 | サボテン科 |
別名 | オーキッド・カクタス |
草丈 | 50cm~100cm |
原産地 | 南米 |
花色 | 白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫 |
耐寒性 | 弱い |
耐熱性 | 普通 |
クジャクサボテンとは、近縁のサボテン科の植物数属と属間交配した常緑植物です。自生場所は、山岳地帯や高原の草原です。花の咲く様子と孔雀が大きな羽を広げる姿が似ていることから、クジャクサボテンと名付けられました。クジャクサボテンの仲間には、香りのよさで知られる月下美人があります。
クジャクサボテンの特徴
クジャクサボテンの大きな特徴は、華やかに咲く大きな花です。また、うねうねと波状の形態で葉のように見えるほど平たい茎や、サボテンなのに棘がないのもほかの植物にはないめずらしい特徴です。
クジャクサボテンの開花時期
クジャクサボテンの開花時期は、5月~6月です。花弁に金属光沢を持った花を咲かせます。花びらは薄く、花は5cm~30cmの大きさです。
クジャクサボテンの花言葉
クジャクサボテンの花言葉は「艶やかな美人」「儚い美」「儚い恋」といった花言葉があります。「艶やかな美人」は大きな花の美しさから、「儚い美」「儚い恋」はその美しい花が1日で枯れてしまうことから付けられました。
1年間の栽培スケジュール
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ||||||||
植え替え | ● | ● | ||||||||||
開花 | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● | ● |
クジャクサボテンの育て方
クジャクサボテンを枯らさず、上手に育てる際のポイントについてそれぞれ説明します。
育て方①土
クジャクサボテンは、水はけのよい土で育てましょう。市販の土を使用する場合は、多肉植物用の土やクジャクサボテン用の土を使用します。自分で作る場合は「中粒の赤玉土5、腐葉土3、鹿沼土2」、または「小粒の赤玉土6、川砂2、腐葉土2」の割合で配合しましょう。
育て方②肥料
化成肥料の場合は、5月~7月に緩効性化成肥料を1回置き肥します。液体肥料の場合は、規定より薄めに希釈した液体肥料を10日に1回与えましょう。リン酸とカリの多い肥料を与えると花つきがよくなります。肥料を与えすぎると、花の付きが悪くなったり、根が傷んだりするため量に気をつけましょう。
育て方③植え付け
苗の植え付けは、5月~6月か9月~10月に行います。植え付け後すぐに水やりはせず、1週間経ってから水やりをしましょう。
育て方④植え替え
2年に1回、育った株は9月~10月、小さな苗は4月~6月に植え替えをします。植え替え前の水やりは控えめにすると、根を傷めずに抜けます。古い土と傷んだ根を取り除き、植え替えしましょう。小さな苗は根鉢を崩さないようにして、一回り大きな鉢に植え替え大きく育てます。根詰まりを起こしている場合は、その年に植え替えましょう。植え替えて10日経ってから水やりをします。
育て方⑤水やり
多湿に弱い植物で、水をやりすぎると根腐れし枯れてしまいます。水の吸収量が季節ごと違うため、水やりの量を調整しましょう。水やりのタイミングが判らない場合は、土の中に指を突っ込んで、土が乾燥していたら水やりをすれば大丈夫です。
春・夏・秋
春から秋は、鉢土の表面が乾いたら鉢の底から水が流れるくらい水やりをします。暑さで生育が緩やかになる夏は、土の表面が乾いて1〜2日経ってから水やりをします。葉水する場合は、蒸れや根腐れを防ぐために涼しい時間帯にしましょう。
冬
冬は休眠期のため、乾燥した状態を保ちましょう。鉢土の表面が乾燥して数日経ったら、少量の水を与えます。葉が乾燥している場合や、断水後の水やりを始めるときは、霧吹きで水を吹きかけても大丈夫です。
育て方⑥環境
春・夏・秋
成長期の春と秋は、日当たりのよい場所で育てると丈夫で花つきがよく育ちます。梅雨の時期は、長時間雨に当たると根腐れを起こすため、雨が当たらない場所に置きましょう。夏は、強い日差しでは葉焼けしてしまいます。直射日光を避け、半日陰に置きましょう。
冬
クジャクサボテンは寒さと多湿に弱いため、冬は日当たりと風通しのよい室内で育てましょう。しかし、暖かい場所で管理すると花が咲かない場合があります。花を咲かせるために、2カ月ほど気温が5℃前後になる環境でしっかりと休眠させましょう。
出典:写真AC