スカイペンシルの育て方!丈夫に育てるために必要な水やりなどの管理のコツ | 植物図鑑

スカイペンシル
スカイペンシルの葉
学名Ilex crenata SkyPenci
和名スカイペンシル
別名ホウキイヌツゲ
英名Sky Pencil holly
科・属名モチノキ科・モチノキ属
原産地日本
花言葉

スカイペンシルの概要

基本情報

園芸部類 低木
形態 常緑樹
樹高・草丈 1m~5m
花の色
耐寒性 強い
耐暑性 強い
特性・用途 庭木・シンボルツリー
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

スカイペンシルは日本原産の常緑低木です。枝が垂直方向に伸びていくため横方向にはあまり成長せず、狭いスペースでも問題なく育ちます。成長スピードが遅いのが特徴で、1年に約10cmしか伸びません。初夏には白い小さな花を、秋には黒い実をつけます。ホウキを逆さにしたような形状をしていることから「ホウキイヌツゲ」とも呼ばれます。

スカイペンシルの育て方①時期

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植え付けから開花までの時期

植え付け時期 4月~6月・9月~10月
植え替え時期 4月~6月・9月~10月
肥料の時期 2月~6月・9月~10月
剪定の時期 3月~10月
開花時期 5月~7月

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期
結実時期
休眠期

栽培適期は?

スカイペンシルは耐寒性・耐暑性ともに優れていますが、真夏の直射日光や真冬の寒さは好みません。植え付けや植え替えは苦手な時期を外した4月~6月か9月~10月に済ませましょう。剪定はいつでもできますが、幼苗時や根の張りがまだ十分でない時期は株が弱いため、なるべく猛暑が続く夏は避けましょう。

スカイペンシルの育て方②栽培環境

栽培方法

スカイペンシルは、鉢植えでも地植えでも育てられます。成長スピードがとてもゆっくりなので、はじめは鉢植えで観葉植物として楽しみ、成長後は地植えしてシンボルツリーや生垣にするのもおすすめです。樹高が高くなればなるほど安定が悪くなるため、特に鉢植えの場合は素焼きのものなど重い容器を選びましょう。

育てる場所

室内・屋外

スカイペンシルは、寒さにも暑さにも強く特に環境を選ばないこともあり、室内でも屋外でもよく育ちます。室内で育てる場合は日照不足に陥りやすくなるので、定期的に日にあたる場所に移動させましょう。また、夏のクーラーや冬のヒーターなどの風にあたり続けると乾燥しやすくなり、最悪の場合枯れてしまうため注意が必要です。

置き場所・日当たり

スカイペンシルは日光を好みますが、耐陰性に優れており、日陰でも問題なく育ちます。しかし、あまり日に当たらなさすぎると、葉の色や成長が悪くなり枯れる原因になることがあります。できる限り日当たりのよい場所か半日陰で管理するのがおすすめです。樹高が高いものは風で倒れやすくなるので、強風の当たらない場所で育てましょう。

用土

スカイペンシルは中性の土壌でも問題なく育ちますが、アルカリ性の土壌をより好みます。水はけがよく有機質に富んだ用土が適しており、赤玉土(中)2:腐葉土(もしくは樹皮堆肥)1の割合で混ぜたものを準備してください。アルカリ性の状態を保つため、年に1回根元に苦土石灰を与えましょう。

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スカイペンシルの育て方③管理のポイント

水やり

鉢植えのスカイペンシルは、土表面が乾いたタイミングで水やりしましょう。地植えの場合は、植え付けから2年が経過するまでは土表面が乾いたときに水やりが必要ですが、根がしっかりと張って以降は基本的に水やりの必要はありません。しかし、長い間雨が降らないときや真夏の乾燥が続くときは、水を与えてください。

肥料

スカイペンシルを植え付ける際は、地植えでも鉢植えでも、元肥として有機質肥料や緩効性化成肥料を与えましょう。地植えの場合は基本的に追肥の必要ありませんが、落葉がひどい場合や成長が止まったときにのみ、2月に追肥として有機質肥料を与えてください。鉢植えの場合は、3月に追肥として化成肥料を株元に置きましょう。

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害虫対策

スカイペンシルは害虫がつきにくい植物なので、特に害虫対策は必要ありません。しかし、ハダニやハマキムシには気をつけてください。ハダニは乾燥を好む性質を持っており、霧吹きなどで葉の裏側を湿らせることで予防につながります。ハマキムシは枝先に見られることが多いです。いずれも枯れる原因になるため、見つけ次第取り除きましょう。

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病気対策

スカイペンシルは病気に強い植物なので、特に病気対策は必要ありません。

スカイペンシルの葉が黄色くなり、触ると落葉してしまいます。病気でしょうか?

状況にもよりますが、病気の可能性は低いでしょう。スカイペンシルを植え付けてから数カ月以内であれば、水切れの可能性が高いです。根がしっかりと張り巡らされるまでの間は、水が足りないと枯れやすくなるため気をつけましょう。そのほかに考えられる原因としては、日照不足があげられます。日当たりのよい場所に移し替えてください。

花後の管理

スカイペンシルは初夏に小さくて白い花を咲かせますが、そのまま実をつけるので、花後の管理は特にありません。花が咲き過ぎたときや枯れている花が目立つとき、実をあまりつけたくない場合には、適度に摘み取りましょう。雨が続くときなどは枯れた花が腐りやすくなります。気になる人はこまめにカットしても構いません。

スカイペンシルの育て方④詳しい栽培方法

Photo by harum.koh

植え付け

スカイペンシルは鉢植えでも地植えでも「水極め(みずぎめ)」と呼ばれる方法で植え付けます。鉢もしくは地面に苗より少し大きい穴を空けて、そこに元肥を施します。土を2/3ほど穴に戻し入れたら、その中にたっぷりと水を注ぎましょう。そこに苗を入れて株を揺すりながら土に馴染ませていきます。残りの土を戻して完了です。

植え替え

スカイペンシルは、地植えの場合は植え替えの必要はありませんが、鉢植えの場合は根詰まりがひどくなったタイミングで植え替えてください。一回り大きい鉢植えを用意し、根鉢と土が馴染むようにほぐしながら移し替えましょう。植え替えの適期は、4月~6月か9月~10月です。

剪定

スカイペンシルは上に上に成長するタイプの植物で、成長速度は遅く葉が急激に増えることがないため、頻回な剪定は必要ありません。枝や葉の量を調整したいときに適宜剪定しましょう。スカイペンシルは5mほどまで伸びますが、小ぶりに育てたい人は、剪定時に枝を短くカットしてください。剪定の適期は3月~10月です。

剪定の時期は3月~10月の間ならいつでもいいですか?

スカイペンシルは、冬は休眠するため剪定に向きませんが、それ以外の時期であればいつでも大丈夫です。ただし、真夏の猛暑時は株が弱っていてダメージを受けやすい場合があるので、心配であれば7月~8月は避けましょう。

夏越し

スカイペンシルは暑さに強いため、特別な夏越し対策は必要ありません。しかし、夏の直射日光が当たりすぎると乾燥しやすく枯れる原因になるので、植え付けのときには場所をしっかりと選びましょう。

冬越し

スカイペンシルは寒さに強いので、特別な冬越し対策は必要ありません。ただし、北海道の中部~北部にかけての寒い地域に限り、霜が降りる季節には株元をワラなどでマルチングしておきましょう。

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増やし方

スカイペンシルの増やし方は、挿し木が簡単です。新しい枝の先から10cm~15cmほど切り取り挿し穂を作ります。水揚げをした後、赤玉土や挿し木専用土に挿して完了です。直射日光の当たらない明るい日陰で管理し、乾燥に注意しながら水やりしましょう。挿し木の適期は7月~8月です。

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スカイペンシルの購入先

スカイペンシル 1.2m

参考価格: 3,300円

出典: 楽天
出典: 楽天
楽天3,300円

スカイペンシルは、枝が全て上向きで伸びるため、スタイリッシュな見た目を楽しめます。葉はイヌツゲと同様に光沢があり、常緑樹なので落葉しません。ゆっくりと成長するタイプであり、急激に枝が伸びることも葉が茂ることもなく、剪定の手間がかかりません。初心者でも育てやすい植物です。

最終樹高4m
花色
おすすめ度★★★★☆