園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 10cm~200cm |
花の色 | ピンク、赤、オレンジなど |
開花時期 | 7月~11月 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 鉢植え、花壇など |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ケイトウは、夏になると鮮やかな色の花を咲かせる一年草の植物です。品種によって草丈が違い、大きなものは2m近くまで成長します。花色の種類が豊富で育てやすいく、花壇や鉢植えに使われることが多いです。またフラワーアレンジメントに使ったり、ドライフラワーにしたりするのも人気があります。
ケイトウは、咲かせる花の形によっていくつかのグループに分けられます。一般的にケイトウと呼ばれるものは「トサカ系」に属していて、花がにわとりのトサカのような形をしています。
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きものシリーズは、羽毛ケイトウ系に分類されます。羽毛ケイトウ系の特徴は、花穂がふさふさと羽毛のような形をしていてやわらかいです。きものシリーズの花穂は、草丈の半分ほどの大きさに成長し、ボリューム感があります。花色はレッドやイエローなどの濃い色から、サーモンローズやクリームなどの淡い色まで、幅広いのが特徴です。
系統 | 羽毛ケイトウ系 |
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草丈 | 約10cm |
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アーリーローズは、久留米ケイトウ系の代表的な品種です。久留米ケイトウ系は、花穂が折り重なってボール状になるという特徴があります。花色が鮮やかで、花壇や切り花などさまざまな用途に使いやすいです。草丈が高く、花冠の直径は約10cmに成長するので、支柱を立てて栽培するのがおすすめです。
系統 | 久留米ケイトウ系 |
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草丈 | 約80cm |
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キャンドルは、ノゲイトウ系に属する草丈の高い品種です。花穂はヤリゲイトウ系のように先端が尖った形をしていて、ドライフラワーにしても美しいと人気があります。雨に強く育てやすいのですが、気温が高いと花の色が出にくくなります。
系統 | ノゲウトウ系 |
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草丈 | 約100cm |
種まきの時期 | 4月下旬~8月 |
植え付け時期 | 4月~5月 |
肥料の時期 | 5月~8月 |
花が咲く時期/開花時期 | 7月~11月 |
ケイトウの開花時期は?
7月~11月の夏~晩秋が、ケイトウの開花時期です。
ケイトウの発芽温度は、25℃前後です。そのため、4月初旬の気温が上がりきってない時期の種まきは避けましょう。関西以西では4月下旬以降、関東以北では5月以降の種まきが適しています。ケイトウは成長が早いので、夏になってから種まきをしても十分花を楽しめます。
ケイトウは、鉢植えでも地植えでも栽培可能です。
ケイトウは、日当たりがよく水はけのよい場所を好みます。日当たりが悪いと、花色があまり鮮やかになりません。耐暑性の強い植物なので、日のよく当たる場所で管理しましょう。
ケイトウは土質を選びませんが、水はけのよい用土を使うと病害虫を防げます。市販の草花用培養土や、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土がおすすめです。やせた土でも成長できる植物なので、地植えの場合は水はけのよさを重視するとよいでしょう。
用土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。夏になると高温が続き、乾燥しやすくなります。幼苗のうちは特にたくさんの水を必要とするので、乾燥に注意して管理しましょう。水切れが起きると、成長が悪くなり葉が枯れてしまいます。葉がしおれてきたら乾燥しているサインなので、水やりをしてください。夏場は早朝か夕方の涼しい時間に水やりをすると、根が傷つきにくくおすすめです。
ケイトウは成長が早く、地植えの場合は肥料はほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、つぼみがつくまでに10日に1回くらいの頻度で、少量の液体肥料を施す程度で十分です。窒素成分の多い肥料を与えると、花つきが悪くなったり花穂の形が乱れたりすることがあるので使わないようにしましょう。
乾燥すると、ハダニが発生しやすくなります。ハダニが発生すると成長が阻害され、最悪の場合枯れてしまいます。ハダニが発生しているということは乾燥している証拠です。水やりの頻度を見直すとよいでしょう。ハダニは水分が苦手なので、霧吹きなどで葉水をするのも効果的です。
アブラムシは、窒素を含む肥料を与えると発生しやすくなる害虫です。アブラムシを見つけたら、捕殺するか薬剤を散布して対処してください。
立枯病はカビが原因で発生する病気で、「苗立ち枯れ病」といわれることもあります。初期症状は成長不良で、病気が進んでいくと根が腐敗して、株全体が枯れてしまいます。立枯病になってしまったら、感染を広めないために病気になった株を抜き取り、焼却処分しましょう。この病気は、水はけのよい用土を使うことで予防できます。
ケイトウはどんどんと新しい花を咲かせるので、色あせて枯れ始めた花は切り落とします。花後に大きく切り戻すことで、次の花が咲くスペースを確保できます。
ケイトウの発芽温度は25℃と高いため、暖かくなった4月下旬以降に種まきをします。ケイトウの種は発芽するまでは光を嫌う性質があり、種をまいたら土をかぶせ、新聞紙などで覆うとよいでしょう。発芽後は、よく日に当てて管理します。ケイトウは移植を嫌うので、花壇などに直接種をまきます。
ケイトウは一年草なので、植え替えの必要はありません。発芽した幼苗を鉢などに植え替えるときは、根を傷つけないように注意します。
ケイトウは一年草なので、冬越しの対策は必要ありません。
ケイトウの増やし方は、種まきです。枯れて乾燥した花を切り落とすと、花序の中から種を採取できます。
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ケイトウのなかでももっともポピュラーで、市場にもよく出回っているのが、トサカ系のボンベイです。ボンベイは花もちがよく、開花後2カ月程度は花を楽しめます。雨にも強く、花の色もあせにくいです。
系統 | トサカ系 |
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草丈 | 約100cm |