園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 20cm~80cm |
花の色 | ピンク・赤・白・紫・複色 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや弱い~普通 |
特性・用途 | 常緑性 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
アイビーゼラニウムとは、ゼラニウムの中のペルタツム種と呼ばれるものを品種改良した植物です。葉がアイビーに似ていることから、アイビーゼラニウムと名前がつけられました。暖かい環境であれば、真夏と冬を除いて長く花を楽しめます。茎が下垂する性質を持っているので、寄せ植えやハンギングバスケットにピッタリです。
アイビーゼラニウム トルネード
参考価格: 680円
トルネードは、花びらが細いのが特徴のアイビーゼラニウムです。葉は班入りでつややかな緑色をしており、開花時期以外でも観葉植物として楽しめます。つる性なので、ハンギングや寄せ植えなどさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。
花色 | ピンク |
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葉 | 班入り |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
アイビーゼラニウム:ローズシスターズ・クロックオーディ
参考価格: 1,399円
ローズシスターズ・クロックオーディは、バラのような豪華な花を咲かせる八重咲き品種のアイビーゼラニウムです。葉は大きく葉脈がくっきりしているので、花が咲かない時期でも楽しめます。存在感があるため、寄せ植えはもちろんですが個別に植えても見ごたえがあっておすすめです。
花色 | 濃いピンク |
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葉 | 大きい・葉脈がくっきり |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
植え付け時期 | 4月~5月中旬・9月 |
植え替えの時期 | 4月~5月中旬・9月 |
肥料の時期 | 4月~7月中旬・9月~11月中旬 |
剪定の時期 | 6月~7月中旬・9月 |
開花時期 | 4月~7月中旬・9月中旬~11月中旬 |
アイビーゼラニウムはとても丈夫ですが、暑さと寒さが苦手な植物なので、夏と冬を避けた4月~5月中旬か9月に植え付けましょう。1つの花の開花期間が長く、適切な剪定をすることで、長い期間花を楽しめます。
アイビーゼラニウムは季節によって置き場所を変える必要があるため、鉢植えで育てることをおすすめします。ただし、冬でも霜が降りず0℃以上が保てる環境であれば、地植えでも問題なく育てられます。
アイビーゼラニウムは高温多湿状態を嫌うため、通年で風通しのよい場所で育てましょう。梅雨の時期は雨の当たらない軒下で、真夏は直射日光の当たらない半日陰で管理してください。冬の寒さも苦手なので、花が咲き終わる秋以降は、室内の日当たりのよい場所に移動させましょう。
地植えする場合は、どこに植えたらよいですか?
地植えにすると移動ができないので、アイビーゼラニウムの性質を考えると、高温多湿や北風を避けられる場所が適しています。明るい半日陰で風通しがよく、雨に当たりにくい場所を選んで植え付けましょう。
アイビーゼラニウムは、通気性と保水性の高い用土を好みます。市販の草花用の培養土にパーライトを1~2割ほど混ぜたものを使用するか、赤玉土(小)5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜて準備しましょう。土質は選びませんが、アルカリ性を好むため、植え付け時に苦土石灰を混ぜるのもおすすめです。
パーライトはバーミキュライトでも大丈夫ですか?
排水性をよくする目的で使用するならば、パーライトでもバーミキュライトでも問題ありません。バーミキュライトは中性で、パーライトはアルカリ性です。アイビーゼラニウムのようなアルカリ性の用土を好む植物には、どちらかといえばパーライトが向いています。
アイビーゼラニウムは乾燥を好む植物です。土表面が完全に乾いたタイミングでたっぷりと水やりしましょう。茎や葉に水分が多く、根腐れを起こすことがあるため、通年で乾燥気味に管理してください。
アイビーゼラニウムには、植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を与えましょう。開花期間が長いので追肥が重要です。成長期である4月~7月中旬と9月~11月中旬の期間に、緩効性化成肥料を1カ月に1回か、液体肥料を1週間に1回与えてください。8月は暑さで株が弱っており、肥料を与えると枯れる危険性があるため注意しましょう。
アイビーゼラニウムにつきやすい害虫には、「アブラムシ」と「カイガラムシ」が挙げられます。いずれも増えやすく枯れる原因になるため、見つけ次第すぐに取り除いてください。カイガラムシは硬くて手では取り除きにくいので、歯ブラシなどを使ってこすり落としましょう。
アイビーゼラニウムは丈夫な植物で病気にはかかりにくいですが、「灰色カビ病」には注意が必要です。多湿状態でかかりやすい病気なため、置き場所や水やりのタイミングに気をつけましょう。放っておくと広がっていき、最悪の場合枯れる原因になります。見つけ次第すぐに患部を切り落としてください。
アイビーゼラニウムは、1つの花房からたくさんの花を咲かせるため、花後は房の花が全て咲き終わったタイミングで付け根から切り落としてください。こまめに花柄を摘むことで、より長く花を楽しめます。葉が黄色に変色したり枯れたりした場合も、こまめに切り落としましょう。
アイビーゼラニウムを購入するときは、枝が間延びしていないコンパクトでまとまりのよい苗を選びましょう。濃い緑色の葉がたくさん茂っていて、わき目がたくさんついているものほど健康で育てやすいです。
アイビーゼラニウムは成長が早いので、1年に1回は植え替えが必要です。根鉢を崩して古い土や黒ずんだ根を切り落とし、一回り~二回り大きめの鉢に植え替えましょう。植え替えの適期は、植え付けと同じく4月~5月中旬か9月です。
アイビーゼラニウムは、つる性で伸びやすく花姿がくずれやすいので、こまめな剪定を心がけましょう。剪定の適期は6月~7月上旬と9月です。秋に花が咲き終わるころを目安に、全体の半分ほどの高さで切り戻すと、翌年以降の成長や花つきがよくなります。切り戻す際は、節のすぐ上部分にハサミをいれてください。
アイビーゼラニウムは夏の高温多湿が苦手なため、夏場は風通しのよい明るい半日陰で管理しましょう。6月~7月の間に剪定をすると、通気性がよくなり夏越ししやすくなります。梅雨の時期に雨が当たるのが気になるようであれば、夏であっても室内で管理してください。
アイビーゼラニウムは品種にもよりますが、0℃以上あれば屋外でも問題なく冬越しできます。ただし、霜が降りる地域では枯れる恐れがあるため注意しましょう。地植えでない限りは、冬の間は室内の日当たりのよい場所で管理することをおすすめします。
アイビーゼラニウムの増やし方は、挿し木が簡単です。茎を3節残してカットし(約10cm)、下の葉は全て切り落として挿し穂を作ります。そのまま新聞紙の上などで1日乾燥させましょう。翌日挿し木用の土や水はけのよい用土に挿して完了です。発根するまで、明るい日陰で管理してください。
アイビーゼラニウム(イングリッシュセレクション)
参考価格: 4,080円
アイビーゼラニウムは、カラーバリエーションが豊富なだけでなく、一重咲きや八重咲きなど咲き方もさまざまです。葉も品種によって色や模様、形、大きさが異なり、花が咲かない期間でも観賞価値が高いです。非常に丈夫で育てやすく、ガーデニングはもちろん贈り物としても人気があります。
花色 | 赤・ピンク |
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葉 | 単色~班入り |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
出典:写真AC