アベリアは5月〜10月にかけて、ラッパのような形の花を咲かせる低木です。常緑性のため、いつでも美しい葉を楽しめるのが魅力で、花壇のボーダーや生垣だけでなく、室内で観葉植物としても利用されています。
園芸部類 | 庭木、花木 |
形態 | 低木 |
樹高・草丈 | 50cm〜200cm |
花の色 | 白、ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 耐陰性がある、常緑性、生垣、初心者向け |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アベリアは「ハナツクバネウツギ」や「ツクバネウツギ」「ハナゾノウクバネウツギ」という別名でも親しまれています。観賞用に品種改良された低木で、開花時期には花から甘い香りがするのが特徴です。花の蜜を求めて、ハチやチョウが集まってくる植物としても知られています。
アベリアの花言葉は?
アベリアの花言葉は「強運」「謙虚」「謙譲」です。アベリアは茎の先端にたくさんの花を咲かせ、長期間咲き続ける性質があります。その樹勢の強さから「強運」という花言葉がつけられました。
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アベリア・ホープレイズは、斑入りの葉が美しい品種です。地面を這うように成長していくため、グランドカバーとしても利用できます。
花色 | 白 |
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樹高 | 15cm |
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アベリア・エドワードゴーチャは、淡いピンク色のかわいらしい花を咲かせる品種です。秋になると、葉が赤く紅葉するのが特徴で、冬前に葉を落とす場合もあります。
花色 | ピンク |
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樹高 | 10cm〜20cm |
植え付け時期 | 4月〜5月、9月〜10月 |
植え替え時期 | 4月〜5月、9月〜10月 |
肥料の時期 | 2月〜3月、10月 |
剪定の時期 | 4月〜8月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5月〜10月 |
アベリアの植え付け時期は?
アベリアの植え付けは、4月〜5月か9月〜10月が適期です。真夏や真冬に植え付けると株が弱ってしまい、上手に根付かない恐れがあります。根鉢の2倍〜3倍程度の深さと幅の植え穴を掘ってから植え付けていきましょう。
アベリアの開花時期は?
アベリアは5月〜10月にかけて、小さなかわいらしい花を次々と咲かせます。花後のガクの姿も美しく、観賞用として人気の高い植物です。
アベリアは、地植えでも鉢植えでも育てられます。生垣として利用する場合は、株間を20cmほどあけて植え付けていきましょう。比較的丈夫な植物のため、花壇のボーダーやグランドカバーなど、自分好みの育て方ができます。鉢植えの場合は、1つの鉢に1株ずつ植え付けてください。
アベリアは、日当たりと風通しのよい場所で管理してください。耐陰性があるため、ほかの植物が育ちにくいような半日陰でも育てられますが、日光が全く当たらないと茎だけが間延びして、花付きが悪くなります。室内で観葉植物として育てる場合も、窓辺などの日当たりのよい場所で管理しましょう。
葉が黄色く変色する原因は?
アベリアの葉が黄色く枯れ込んでいる場合は、日照不足を疑います。屋外の場合は、ほかの植物や建物の陰になっていないか確認してください。室内の場合は、半日以上は日光の当たる場所へ移動させましょう。
アベリアは、排水性の高い用土で育てます。市販されている、草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、少量の鹿沼土を加えた用土を使用してください。地植えにする場所が粘土質の場合は、腐葉土をすき込んでから植え付けましょう。
地植えでアベリアを育てている場合は、降雨のみで水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから、たっぷりと水を与えてください。夏は水が蒸発して、水切れを起こして枯れやすくなります。土が乾燥しすぎているようならば、様子をみながら朝と夕方の2回にわけて水やりをしてください。
葉をみずみずしく保つコツは?
葉の乾燥を防ぐために、霧吹きなどを使用して定期的に葉水を行いましょう。室内で育てている場合は、エアコンの風で乾燥しやすくなるので、こまめに葉水を行うのがポイントです。
肥料は2月〜3月に「寒肥(かんごえ)」として、油かすや鶏糞などの有機質肥料を与えます。開花の終わる10月には「お礼肥」として、緩効性の液体肥料を与えてください。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こして枯れる原因となるので注意しましょう。
ハダニや、やや乾燥している時期に発生しやすい害虫です。葉の裏側に寄生しやすく、大量発生する恐れがあります。水が苦手なため、こまめに葉水を行いハダニの発生を予防しましょう。
カイガラムシは、名前のとおり貝殻のように硬い甲羅で覆われているのが特徴です。甲羅に守られているので殺虫剤が効きにくく、歯ブラシなどを使用して払い落として駆除します。湿度の高い環境で育てていると発生しやすいため、適度な剪定をしたり、風通しをよくしたりしてカイガラムシの発生を予防しましょう。
うどんこ病は、カビの菌糸が原因で発生する病気です。感染した部分が、うどん粉をまぶしたように白色の粉をふきます。葉の光合成が妨げられて、アベリアが枯れる恐れがあり、放置すると腐敗が始まり悪臭を放つようになるのが特徴です。ほかの部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分してください。
花後に花がらを放置するとカビが発生し、灰色かび病に感染する恐れがあります。そのため、花後は適度に花がら摘みを行いながら管理し、株を清潔に保ちましょう。
アベリアをポット苗の状態で購入する場合は、葉が株元までしっかりと生えており、葉につやがある苗を選びます。花を楽しみたい場合は、花芽のたくさんついている苗がおすすめです。葉の裏側までチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。
植え替えは4月〜5月か9月〜10月に行います。根についている古い用土を落とし、根が傷んでいたり枯れていたりする部分を取り除いてから、新しい用土に植え替えましょう。完全に根付くまでは、水切れを起こさないように注意しながら、風通しのよい日陰で管理してください。
植え替えは必要?
地植えでアベリアを育てている場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために2年〜3年に1回は植え替えをします。
アベリアは4月〜8月にかけて、こまめに剪定を行いながら育てます。茎が伸びすぎている部分や、葉が込み入っている部分を剪定して、樹形を整えていきましょう。花を楽しみたい場合は、花芽を切ってしまわないように注意しながら剪定してください。
生垣として育てている場合の剪定は?
アベリアを生垣として育てている場合は、樹形が乱れたときにいつ剪定しても構いません。アベリアは刈り込みに強く、剪定で枯れる可能性は少ないので、自分好みの形に剪定できます。
アベリアは、夏の暑い時期でも元気に花を咲かせる丈夫な植物です。多少の葉焼け程度で枯れる心配はないため、夏越しに必要な作業はとくにありません。
アベリアは耐寒性が強く、地植えでも冬越しが可能です。しかし葉に雪や霜が当たると、株が弱ったり枯れたりするので、鉢植えの場合は軒下や室内に移動させます。地植えの場合は、ビニールやバークチップを使用して、マルチングをしてから冬越しさせると安心です。
アベリアの挿し木を行うのは、6月〜7月か9月が適期です。健康で丈夫に育っている茎を選び、先端から15cm〜20cmほどの長さで切り取ります。剪定で切り落とした茎を使用しても構いません。切り口を水に浸し、しっかりと水揚げしたら、赤玉土などの挿し木用の用土に挿してください。