ピエールドゥロンサールは、フランスで生み出されたバラの園芸品種です。豪華な咲き姿が人気で、支柱に誘引したりバラのアーチにしたりと、さまざまな育て方ができます。
園芸部類 | 花木、庭木 |
形態 | つる植物 |
樹高・草丈 | 1m〜5m(つる性) |
花の色 | 白、ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 花付きがよい、鉢植え、バラのアーチ、壁面 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ピエールドゥロンサールは、4月〜7月にかけてボリュームのある花を次々と咲かせます。花色が中心に向かって濃くなるのが特徴で、白とピンクのグラデーションが楽しめるのも魅力です。つる性のため、ワイヤーなどに誘引すれば自分の好きな形に仕立てられます。
ピエールドゥロンサールの花言葉は?
ピエールドゥロンサールには「愛を誓います」という花言葉がついています。プロポーズのときに贈る花としてもおすすめです。
植え付け時期 | 1月〜5月、9月〜11月 |
植え替え時期 | 1月〜3月 |
肥料の時期 | 2月、6月、9月 |
剪定の時期 | 5月〜7月、12月〜2月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜7月 |
ピエールドゥロンサールは、地植えでも鉢植えでも育てられます。つる性の植物のため、ほかの植物に巻きついてしまわないように、こまめに誘引しながら管理しましょう。鉢植えで育てる場合は、根が大きく張るため、10号以上の大きな鉢を使用してください。
ピエールドゥロンサールは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。日当たりが悪いと、花がきれいに色付かなかったり、茎が徒長して樹形が乱れたりします。室内で育てる場合も、広いスペースを確保して、株全体に日が当たるような置き場所で育ててください。
葉が黄色く変色する理由は?
日当たりの悪い場所で育てると、葉が黄色く変色して、ポロポロと落葉する恐れがあります。建物や木の陰になっている場合は、しっかりと日光の当たる場所に移動させてください。
ピエールドゥロンサールは、排水性の高い用土で育てます。市販されている「バラ用培養土」を使用すると便利です。自分で配合する場合は、赤玉土に堆肥を混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする場所の水はけが悪いようならば、腐葉土や堆肥をすき込んでから植え付けましょう。
地植えでピエールドゥロンサールを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。水分不足になると葉が乾燥し、株元から枯れ込んでくるので注意しましょう。
肥料は、2月に寒肥として、油かすや鶏糞などの有機質を含んだ肥料を与えます。6月と9月には緩効性の化成肥料を適量与えてください。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こして枯れる原因となります。
アブラムシは、年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、ピエールドゥロンサールの成長に必要な栄養分を吸汁します。数が少ない場合は、ガムテープに貼り付けて駆除しますが、大量発生した場合は、殺虫剤を散布して駆除しましょう。
うどんこ病は、カビの菌糸が原因で発生する病気です。感染した部分が、うどん粉をまぶしたように白色の粉をふくため「うどんこ病」と呼ばれています。葉の光合成が妨げられ、ピエールドゥロンサールが枯れたり弱ったりするので、風通しのよい場所で管理して、カビの発生を予防しましょう。
花後に花がらを放置すると、カビが発生しやすくなります。ピエールドゥロンサールは次々と花を咲かせるため、こまめに花がら摘みをしながら育てましょう。
ピエールドゥロンサールをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽のたくさんついている苗を選びましょう。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。
ピエールドゥロンサールの剪定適期は、5月〜7月と12月〜2月です。5月〜7月は、花が終わった部分を切り戻す程度にしましょう。花が咲いている時期に強剪定をすると、花数が少なくなるので避けてください。12月〜2月は休眠期に入るため、思い切って株の半分程度まで強剪定します。
ピエールドゥロンサールは耐寒性が強く、地植えでも冬越しが可能です。しかし、雪や霜に当たると株が枯れ込んできます。寒冷地の場合は、ビニールやバークチップを利用して、マルチングをしてから冬越しさせると安心です。
ピエールドゥロンサールは挿し木で増やしましょう。5月〜7月か、9月〜10月が適期のため、剪定で切り取った枝を使用しても構いません。先端から15cmほどの長さで切り取り、赤玉土などの挿し木用の用土に挿します。発根するまでは、水切れを起こさないように管理しましょう。
つるバラ ピエールドゥロンサールR 1株
参考価格: 2,079円
ピエールドゥロンサールは、9cm〜12cmほどの花を咲かせます。花の中心部分に向かって花色が濃くなっていくのが特徴で、暑さや寒さに強く、バラの入門にもおすすめの品種です。
草丈 | 約3m |
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おすすめ度 | ★★★★★ |
出典:写真AC