ピエールドゥロンサールってどんなバラ?
ピエールドゥロンサールは、アンティークタッチの大輪のフランスのバラです。バラ園で最も多く利用されている大きく伸びるタイプのクライミングローズで、カップ咲きの古典的な形の花はよく返り咲きをします。世界中から愛され、2006年の世界バラ会議で殿堂入りをしました。
品種名 | ピエールドゥロンサール |
英名 | Pierre de Ronsard |
系統 | つるバラ、クライミングローズ |
色 | 中心がピンクの複色系 |
咲き方 | 返り咲き |
香り | 微香 |
花の大きさ | 直径12cmから14cm |
樹高 | 4m |
作出年 | 1985年以前 |
作出国 | フランス |
作出者 | Jacques Mouchotte |
別名 | エデンローズ Eden Rose |
栽培 | 容易 |
ピエールドゥロンサールの名前の由来
ピエールドゥロンサールの名前は、ルネッサンス期のフランスの詩人ピエール ドゥ ロンサール Pierre de Ronsard (1524-1585)に由来しています。彼は、1524年にフランス中央部を流れるロワール川の近くの貴族の家に生まれました。宮廷詩人として活躍し、フランスの田園風景、愛の詩などの抒情的な詩を多く残しています。晩年は「詩の王」と称えられたフランスを代表する詩人です。現在でも、ピエールドゥロンサールの詩はフランスのフォークソングとして愛されMignonne, allons voir si la rose(かわいい人、このバラをごらん)の歌詞で歌い継がれています。
ピエールドゥロンサールの花言葉
花言葉は、しとやか・上品・感銘 などです。清らかで古典的な花の姿のしとやかさ、上品な白とピンクのグラデーション、整った花びらの重なり、ピエールドゥロンサールは花言葉のとおり、完璧な美しさで出会った人の心に感銘を与えます。
ピエールドゥロンサールの仕立て方
①つるバラのフェンス仕立て
フェンスに誘引する仕立て方です。クライミングローズは枝を水平に誘引すると花付きが良くなります。日当たりの良いフェンスに仕立てましょう。
②つるバラの壁面仕立て
壁一面にワイヤーを張って誘引しています。クライミングローズならではの仕立て方です。バラは日当たりが大好きです。1日3時間以上日の当たる壁面が適しています。
③つるバラのアーチ仕立て
もっともポピュラーなつるバラの仕立て方です。4m程度のクライミングローズはアーチに誘引するとつるバラの良さが発揮できます。
ピエールドゥロンサールの育て方
バラ栽培の用土
市販のバラ専用の培養土に植え付けます。ブレンドする場合は、赤玉土、鹿沼土、牛品堆肥、馬糞対比、籾殻燻炭を配合して作ります。地植えの場合は50cmの植え穴を掘り、バラ専用の土、またはブレンドした土を入れ接ぎ木部分を地面から出して植え付けます。有機質に富んだ水はけのよい土が適しています。
鉢植えの植え付け・植え替え
新苗は5月から6月、大苗は11月から2月に植え付けを行います。鉢植えの場合は真夏を避けて植え付けを行います。
挿し木で増やす
さし木:一番花の終わりごろの6月または秋10月から11月が適しています。休眠枝ざしは芽が動く前の2月から3月が適しています。
バラ栽培の作業
花がら摘み
1番花(5月から6月)の開花の後から花が咲き終わるたびに枝の1/3程度剪定します。雨が降っているときに剪定をすると切り口から株に菌が入るので剪定は晴れた日に行います。
シュートがでたら
1番花が終わったころ根元からシュートと呼ばれる太い新芽が勢いよく出てきます。伸びたシュートの先を摘みましょう。
つるバラの冬の剪定、誘引作業
剪定、誘引は12月から新芽が出る前の2月に行います。シュートを残して古い枝や細い枝を根元から切り取ります。つるバラ、クライミングローズは、昨年の葉を取り除き枝を水平に誘引します。
バラ栽培の肥料
一番花が終わった6月、夏の疲れが出る頃の9月、休眠期の1,2月に与えます。
出典:筆者撮影