さつまいもの賞味期限を長くするには?
さつまいもを日持ち期間を長くするにはどうしたらよいのでしょうか。これから具体的にご説明します。ただし、傷がついていたり、皮がめくれた部分があるさつまいもは雑菌がはいりやすいので長期保存はできません。早めに消費しましょう。
洗わない
さつまいもは水分が苦手です。さつまいもは洗ってしまうといたみやすくなります。スーパーなどで売られているものは、きれいに見せるために水洗いしてあるものが多いですが、土つきのものが手に入ったときは洗わないで保存しましょう。一度洗ってあると思われるものは、キッチンペーパーなどで水分をふいておきましょう。
ボタニ子
新聞紙に包んで風通しのよいところで保存
さつまいもは1本ずつ新聞紙でつつんで、風通しのよいところで保存しましょう。さつまいもは水分が苦手ですが、新聞紙が水分を吸うことによって保存状態がよくなります。また、光を遮断することで芽が出にくくなります。さらに風通しのよいところは湿気がこもりにくく、カビがはえにくくおすすめです。
ボタニ子
新聞紙でつつむことで、温度を一定にたもつ効果もあります。
10℃〜15℃の温度で保存
さつまいもは収穫してからも生きている(呼吸している)ので、10℃〜15℃くらいの温度で保存します。冬の屋外や冷蔵庫で保存すると低温障害をおこしてしまいます。また温度が高いと芽が出やすいです。新聞紙でつつんだものをダンボール箱などにいれておくと温度変化が少なく、さつまいもにとってよい保存環境になります。
ボタニ子
暑すぎると芽が出てきたり腐ったりするし、寒すぎると低温障害で腐ってしまうんだね。
ボタ爺
さつまいもは暖かいところが主な産地だから、寒さに弱いんだな。
さつまいもの低温障害とは?
- さつまいもは10℃以下で低温障害をおこします。
- さつまいもは呼吸しているのですが、寒くなると呼吸ができなくなります。低温障害をおこしたさつまいもは黒くなり、腐ってきます。
密閉しない
さつまいもは収穫後も呼吸しているので、密閉した入れものにいれてはいけません。呼吸しているということは、二酸化炭素(CO2)を出しているということです。密閉していると二酸化炭素(CO2)がこもって、さつまいもが痛んでしまいます。ビニールの袋にいれて売られていたものなどはすぐに取り出して、新聞紙でつつみなおして保存しましょう。
ボタニ子
さつまいもは人間と同じように呼吸して二酸化炭素を出しているんだね。
蒸して冷凍保存
さつまいもを蒸して冷凍保存すると、比較的長く保存することができます。さつまいもは低温障害を起こしやすく繊維も多いので、生では冷凍にむきません。焼きいもにして冷凍しても食感が変わることがあります。電子レンジや蒸し器で蒸してから冷凍し、調理に使いましょう。
さつまいもの冷凍保存のレシピ
さつまいもは洗って皮つきのままレンジで加熱します。1本につき約2〜3分ですが、竹ぐしをさしてすっととおるくらいに様子をみて加熱しましょう。加熱したさつまいもを1cm厚さの輪切りにして急速冷凍します。急速冷凍とは金属バットの上にならべて冷凍、もしくは急速冷凍室にいれます。
冷凍したさつまいもの解凍は室温で自然解凍するか、電子レンジで解凍します。半解凍で調理に使うのがおすすめです。
ボタニ子
繊維が多いから焼き芋を冷凍して解凍しても、同じような焼き芋の食感に戻らないんだね。
干しいもにする
さつまいもを干しいもにすると、日持ちを長くすることができます。干しいもをつくるには、まずさつまいもを蒸して皮をむいてうすく切ります。切り方は歯ごたえをたのしむためにも縦長がいいですね。切ったさつまいもは1週間くらい天日干しします。食べるときは、焦げ目がつくまで火であぶって食べるとおいしいですよ。オーブントースターで焼くのもおすすめです。
ボタニ子
天日干しは、晴れて気温の低い日が続くときがいいよ!
まとめ
さつまいもの賞味期限についてと、日持ちを長くするための方法についてご紹介しました。いろいろ方法はありますが、何よりも土つきのさつまいもが手に入ると一番長く保存できますね。
さつまいもの賞味期限と保存
- 水洗いしたものは傷みやすく日持ち期間は1週間
- 土つきの日持ち期間は3ヶ月〜半年
- さつまいもは水分が苦手
- 新聞紙でつつんで風通しのよい場所で保存
- 10℃以下で低温障害をおこす
- 呼吸しているので密閉しない
- 収穫したてのものは追熟させる
- 1
- 2
最近土つきのさつまいもが売っているのってあまり見ないなあ。