「冬至」っていつ?どんな風習がある?意味・由来や何をすべきか解説!

「冬至」っていつ?どんな風習がある?意味・由来や何をすべきか解説!

2020年の冬至は12月21日。この日付はなんとなく決まっているのではなく、天文学的な定義があるのです。本記事では冬至の意味、春分・夏至・秋分との関係、そして冬至の風習を解説します。2021年の春を元気に迎えられるよう、冬至にしっかり縁起を担ぎましょう。

記事の目次

  1. 1.空を見てみよう
  2. 2.冬至とは
  3. 3.冬至は二十四節気のひとつ
  4. 4.冬至の風習
  5. 5.まとめ

冬至は二十四節気のひとつ

フリー写真素材ぱくたそ

「季節」といえば、春夏秋冬の「四季」をイメージするでしょう。しかし夏真っ盛りの頃と秋が近い晩夏では、同じ「夏」でも気候はかなり違いますよね。そこで春夏秋冬をさらに6つずつに分けた「二十四節気」という季節の概念が、古代から徐々に作られてきました。冬至も二十四節気のひとつなのです。

ボタニ子

ボタニ子

二十四節気を知ると、冬至・夏至・春分・秋分の関係もよく分かるよ!

「地動説」をいったん忘れよう

出典:筆者作成

現代では「地球が太陽の周りを回っている」というのは常識になっていますが、ここではいったん忘れましょう。地球の周りを「天球」という巨大な球体が囲み、天球の内面上を太陽が回っているという「天動説」に近い絵をイメージしてください。二十四節気を理解するには、その方が分かりやすいのです。

太陽が「冬至点」を通過する瞬間が冬至

出典:筆者作成

太陽は天球の上を1年かけて1周します。その航路は決まっており、「黄道」といいます。二十四節気とは、黄道を24等分した点を仮想し、太陽が黄道上のどの位置にいるかによって季節を知る技術なのです。

ボタ爺

ボタ爺

太陽の南中高度や星座を観測して、黄道上の太陽の位置を調べたんじゃ。

黄道と「天の赤道」の交点が春分点と秋分点です。太陽がこれらの点に来た日が春分・秋分であり、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。太陽が春分点から秋分点に動く中間が夏至、秋分点から春分点に動く中間が冬至です。さらに春分・夏至・秋分・冬至で区切られた4区間に、それぞれ5つの点が打たれています。

ボタニ子

ボタニ子

全部で24等分、つまり二十四節気だね!

ボタ爺

ボタ爺

それぞれの点に春分、清明、穀雨、立夏…と名前がついているぞ。

冬至が「時刻表示」される理由

Photo by amo_designare

冬至点は黄道を区切った24個の点のひとつであり、冬至とは厳密には「冬至点を太陽が通過する瞬間」なのです。一般的には「太陽が冬至点に来る日」という認識でよいのですが、暦や天文関係の資料では「何時何分何秒」まで書いていることもあるので覚えておきましょう。

2020年の二十四節気

出典:筆者作成

二十四節気の名前と、2020年の日付を上の表にまとめました。二十四節気の名前はその時期の気候や動植物の様子が由来であり、農作業の目安として使われてきました。全ての名前を覚えるのは大変ですが、約2週間ごとに巡ってくることはおさえてください。

ここまでのまとめ

  • 太陽の通り道を24等分して季節を表すのが二十四節気。
  • 冬至は二十四節気のひとつで、秋分から春分に向かう中間。
ボタニ子

ボタニ子

次のページは話題を変えて、冬至の風習とその由来を解説するよ!

次のページ

冬至の風習

関連記事

Article Ranking