かぼちゃとは
かぼちゃは冬至や、今ではハロウィンのイベントで馴染みがある野菜です。そんなかぼちゃについて紹介します。
特徴
かぼちゃには、ねっとりとした食感の日本かぼちゃ、ホクホク系の西洋かぼちゃ、外見の色や形が様々なペポかぼちゃがあります。日本のスーパーでよく見かけるタイプは西洋かぼちゃが多いです。皮の色は、黒、緑、赤、白といろんな色の種類があります。
栄養・効能
かぼちゃは、βカロテン、ビタミン類、食物繊維、ミネラル、カリウム、カルシウムを多く含んだ緑黄色野菜です。栄養豊富なかぼちゃを食べることで、免疫力アップや、貧血予防、便秘改善、美肌効果と様々な効能に期待できます。日照時間が一番短い冬至に食べるくらい栄養が豊富です。
かぼちゃの収穫の見極め方
かぼちゃが収穫に適した状態かどうかの見極め方について解説します。見た目が変わっていくので、タイミングを逃さないように観察しましょう。
かぼちゃの収穫の時期
かぼちゃの収穫時期は6月~9月です。受粉してから収穫までは種類によって違いますが、約30日~約50日が収穫の目安になります。日数はあくまで目安としてなので、収穫の時期は見た目で判断した方が失敗するリスクが低いです。
収穫時期のかぼちゃの外見
時期がずれると水っぽいかぼちゃになります。水っぽさが残った状態のかぼちゃにならないように、観察して見極めましょう。
ヘタの目安
西洋かぼちゃの場合は色が緑色から白色に、日本かぼちゃの場合は色が緑色から褐色に変わっていきます。収穫が近くなると、コルク化といって縦と横の方向に亀裂が入ります。横方向に少しでも亀裂が入っていれば収穫のタイミングです。
表面の目安
溝が出てきて、模様がはっきりとわかるようになれば収穫の目安です。熟しきれていないと表面につやがありますが、収穫の時期が近づいてくると表面のつやが無くなります。日本かぼちゃの場合は、表面に白い粉のようなのが出てきたら収穫のタイミングです。表面に爪を立てても、跡が残らないくらい硬くなるのも一つの収穫の目安になります。
かぼちゃの収穫の仕方
かぼちゃのヘタはしっかりしていて硬いので、収穫するときにはよく切れるハサミを用意します。剪定ハサミがおすすめです。収穫するのに適した状態になったかぼちゃを収穫します。ヘタは少し残して上の方で切りましょう。
収穫のタイミング
- 実が大きくても熟していない可能性がある
- ヘタがコルク化したら収穫時期
- 表面のつやが無くなり模様がしっかりしたら収穫時期
かぼちゃ収穫後の保存方法
かぼちゃを収穫した後の貯蔵方法について解説します。かぼちゃは長く保存できるので貯蔵性が高いです。
丸ごとかぼちゃの保存方法
水分がつくと腐るので、収穫したら水洗いはなるべくしないようにしましょう。そのままのかぼちゃを新聞紙で包み、風通しがよく気温が10℃~15℃の場所で保存します。保存可能期間は1ヶ月~2ヶ月ほどです。直射日光が当たったり、気温が高いとかぼちゃが腐ってしまいます。丸ごとのかぼちゃの場合、冷蔵庫だと傷みやすいので常温で保存しましょう。
カットした場合の保存方法
カットした場合は冷蔵、冷凍で保存ができます。カットしていないかぼちゃより、カットしたかぼちゃは保存期間が短いので早めに食べましょう。
冷蔵保存の方法
種とわたは水分を多く含んでいて腐りやすいので取り、取った場所にキッチンペーパーを詰めます。かぼちゃを洗う場合は、実が濡れると傷みやすいので皮だけ洗って、水分が残らないようにきちんと拭き取りましょう。ラップで包んで冷蔵庫に入れたら完了です。カットした部分に空気が触れないよう、しっかりとラップをしましょう。保存可能期間は短く、4日ほどです。
冷凍保存の方法
下処理として、水分が多く含まれている種とわたを取ります。洗う場合は、皮だけ洗って拭き取りましょう。その後料理で使いやすいサイズにあらかじめカットしておきます。使う分ずつラップに包み密封できる袋に入れ、冷凍で保存すれば完了です。解凍すると水分が抜けてしまい食感がよくないので、解凍せずにそのまま加熱調理しましょう。保存可能期間は冷蔵より長く、2週間ほどです。
潰したかぼちゃの保存方法
潰して冷凍保存することも可能です。下処理をし皮を剥いたらかぼちゃを茹でて、柔らかくなったら湯を捨てヘラでかぼちゃを潰します。なめらになったら1回分ずつラップに薄く平らにして包み、密封できる袋に入れます。冷凍で保存すれば完成です。解凍せずにそのまま加熱調理に使えます。保存可能期間は冷凍と同じで2週間ほどです。
次ページからはかぼちゃの追熟方法について紹介します。