ペポカボチャとは
和名 | ペポカボチャ |
学名 | Cucurbita pepo |
分類 | ウリ科カボチャ属 |
ペポカボチャとは、いくつかのカボチャ園芸品種の総称です。その見た目のかわいらしさから「おもちゃかぼちゃ」とも呼ばれ、親しまれています。
カボチャは3種類に分類
カボチャは「ニホンカボチャ」、「セイヨウカボチャ」、そして今回ご紹介する「ペポカボチャ」に分けられます。日本ではペポカボチャはかわいらしい見た目とポップな色合いを持つ園芸品種の総称とされています。
煮崩れしにくいニホンカボチャ
煮付けなどに多く使用されてきた歴史のあるニホンカボチャは、やはり煮崩れしにくのが特徴です。小菊カボチャやバターナッツなどもニホンカボチャの仲間になります。水分が多く、煮込めばしっとりとした食感に仕上がります。
ほくほく食感のセイヨウカボチャ
セイヨウカボチャと名がついていますが、日本のスーパーでカボチャとして売られているほとんどがこちらのセイヨウカボチャです。えびすカボチャが代表的な品種で、ねっとりと滑らかでありながらほくほくとした仕上がりになります。
ペポカボチャはどこを食べる?
ニホンカボチャもセイヨウカボチャもその実を食べることがわかりましたが、ペポカボチャはどうなのでしょうか?実は品種によって実(ワタ)を食べたり、種を食べたりとさまざまです。後述のペポカボチャの特徴を見ながらご説明します。
ペポカボチャの特徴
ハロウィンなどで活躍する、まるで絵本から抜け出してきたかのようなかわいらしい見た目を持つペポカボチャたち。私たちが日ごろ食卓で目にするカボチャとどのように違うのでしょうか。ペポカボチャの特徴を確認しましょう。
特徴①大きさはさまざま
ハロウィンなどのイベントで、大きな何百キロもありそうなオレンジ色のかぼちゃを見ることもあるでしょう。それと同じ場所に、コロコロとした子供でも抱えられるサイズのかぼちゃもありますね。あれはどちらもペポカボチャの1種です。栽培方法や品種によって幅広い大きさがあります。
特徴②ストライプ模様の種は食べられる
縦にところどころ緑色の柄が入ったストライプ模様のペポカボチャもあります。見た目がかわいらしいこともさることながら、こちらのペポカボチャの種はオメガ3脂肪酸といった近年注目を浴びている油脂類を豊富に含みます。このペポカボチャの種は健康食品などとして販売もされています。
特徴③飼料や食用油としても活躍
オーストラリアなど温暖な地域で栽培されているペポカボチャは動物用の飼料にも使われています。また、種を圧搾して採取した油は、食用油としても使用されています。
特徴④ズッキーニやソウメンウリもペポカボチャの仲間
煮込むととろりとした食感になり、ラタトゥーユなどに人気の野菜であるズッキーニも実はぺポカボチャの仲間です。他には、カボチャのワタの部分が糸のようにほぐれることからソウメンカボチャと呼ばれるカボチャもペポカボチャの1つです。
ペポカボチャの特徴はどれも興味深いものでしたね。続いてはそんなペポカボチャの育て方について見ていくことにしましょう。