オーガニック野菜(有機野菜)のメリット
オーガニック野菜は、自然の恵みを活かして栽培され、厳しい検査基準を満たした野菜です。このオーガニック野菜にはどのようなメリットがあるのでしょうか?3つのメリットを解説します。
メリット①安心と安全
農薬や化学肥料の使用が制限されているため、残留農薬による健康被害を低くできます。また、遺伝子組み換え技術を使用していないことも大きなポイントです。身体におよぼす影響をできるだけ抑える安全性が最大のメリットでしょう。さらに生産者が表記されていることも多くなっています。やはりつくった人がわかったほうが親しみが持て、安心な気持ちになるかもしれません。
メリット②環境保護
土壌に撒かれた農薬や化学肥料は、川や海に流れ汚染してしまいます。これにより魚や他の動植物の生態を崩してしまうことになり、環境破壊につながります。有機栽培は土壌を修復させ、水をきれいに保ち残留農薬で生態系を壊さないよう配慮された栽培方法です。
メリット③栄養
オーガニック野菜には土壌に含まれている栄養素がしっかり入っているため、より野菜の味が濃く感じられます。季節にあわせた旬の味を味覚と嗅覚で感じられるでしょう。また、有害物質によるアレルギー症状のある人にも安心して食べられるメリットもあります。
オーガニック野菜(有機野菜)のデメリット
オーガニック野菜に対して「高い」「数が少ない」などと感じたことがありませんか?スーパーでもレストランでもオーガニック野菜を扱っていることを、あえて強調しているケースもありますね。これはオーガニック野菜のデメリットにより、日本では特別な野菜として扱われているためです。デメリット3つを解説します。
デメリット①手間と経費がかかる
農薬は害虫を防ぎ、雑草が生えることを抑える薬です。この農薬を使わず栽培された野菜には、虫がたくさん付き雑草もたくさん生えます。有機肥料を作る材料や発酵にも時間がかかります。害虫に対抗する技術や、雑草を取り除く手間と時間をかけてオーガニック野菜はつくられています。一般的な野菜よりも販売価格が高いのは、害虫と雑草を排除する手間と経費がかかっているためです。
デメリット②流通量が少ない
オーガニック野菜は栽培に手間と経費がかかるため、大規模農業にむいていません。どうして流通量が少なくなってしまいます。さらに、スーパーで売られている野菜は形のよいきれいな野菜が好まれるため、形や色が悪かったり、大きさが不ぞろいのものは店頭に並ばない傾向があります。オーガニック野菜のなかでも、形のよい選び抜かれた野菜が販売されるため流通量が少なくなってしまいます。
デメリット③日持ちしない
農薬や化学肥料を使わない栽培方法は、保存料や酸化防止剤も使われていないため、野菜が日持ちしません。長期保存ができないため早く食べ切る必要があります。買い置きに向かない点がデメリットになってしまいます。
無農薬野菜とは?
無農薬野菜とは、農薬を使わず栽培された野菜です。しかし、化学肥料が多く含まれている可能性があるため、消費者に誤解を与えるという理由から、現在は農林水産省によって「無農薬」という表記は禁止されています。他にも「減農薬・無化学肥料・減化学肥料」という言葉も禁止されているため使えません。代わりに農薬や化学肥料の使用量が少ない農作物を一律に「特別栽培農産物」と呼んでいます。
まとめ
オーガニック野菜(有機野菜)は、野菜それぞれの旬の味と季節を感じられることが魅力です。野菜の見た目や大きさを気にせず、安心安全を心がけるようになれば流通量も増え、価格も抑えられるようになるかもしれません。オーガニック野菜を選ぶと環境保護にもつながることも覚えておきましょう。
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