おすすめの芝生用除草剤2
次に紹介するのはアージラン液剤です。
アージラン液剤の特徴
アージラン液剤は、アシュラム成分が含まれている茎葉処理剤兼土壌処理剤です。あらゆる一年生雑草対策として高い効果が期待でき、農業分野でも幅広く使われているオールマイティーな除草剤になります。
キク科の広葉雑草に強い
アージラン液剤はコウライシバやノシバなどの日本芝にしか使えませんが、MCPPが不得意とするイネ科雑草や主根が太いキク科の雑草対策として高い雑草除去効果が期待できます。また、冬場の厄介なイネ科雑草のスズメノカタビラの駆除にも効果的です。クローバーなどの広葉雑草を除去したいときは、MCPP液剤との混合散布もできます。
アージラン液剤の使い方
アージラン液剤の使い方も水で希釈して使用することになります。駆除対象の雑草に対して、規定濃度の散布液を茎葉部分にかかるよう散布してください。また、秋から春にかけては、気温が下がると効果が弱まるため、展着材を混合して用いることで雑草発生対策を高めることができます。
使い方の注意点
アージラン液剤は、雑草が生育しすぎると除去効果が弱まるため、雑草発生初期の時期に絞って散布してください。また、高温期は効果が出すぎて芝生に薬害がでるので注意しましょう。葉にかかった薬剤が乾いたら効果がでますので、それまでは雨にぬらさないようにしましょう。
アージラン液剤の安全性
アージラン液剤は、植物体に吸収されたのちに、成長点を細胞分裂を阻害することで雑草を駆除します。しかし、目に弱い刺激性がありますので、散布するときの格好は対策のためゴーグルなどをして目を守ってください。また、散布時にちいさいな子供やペットは近寄らせないようにし、葉にかかった薬剤が乾くまで様子をみましょう。
おすすめの芝生用除草剤3
3番目に紹介するのは、シバキープシリーズになります。
シバキープシリーズの特徴
シバキープシリーズは、レインボー薬品から発売されている、芝生を維持管理するための雑草対策・肥培管理資材群になります。シバキープシリーズの特徴として、子供やペットにも安全に希釈液をつくらずに雑草対策ができることがあげられます。
そのままかけてつかえるシャワーボトル
シバキープシリーズの茎葉処理剤は、製品からそのままかけて使えます。シバキープALには、前述したMCPP液剤と同じ成分が含まれていますので、そのままボトルから撒いて使うことで、高い雑草除去効果を得ることができます。粒剤タイプの除草剤も、ボトルの決まった線まで水をいれるだけで、簡単に撒くことができます。
ボタニ子
除草剤名 | 作物名 | 雑草除去効果のある雑草 |
シバキープPro 顆粒水和剤 | 日本芝・西洋芝 | タンポポ、クローバー、カタバミなど(発生初期) |
シバキープAL | 日本芝、ケンタッキーブルーグラス | 広葉雑草、スギナ、クローバーなど(生育期) |
シバキープエース | 日本芝 | イネ科および広葉雑草、スギナなど(生育期10cm以下) |
そのまま撒くだけの顆粒タイプ
シバキープシリーズの粒剤タイプの撒き方は製品からパラパラと撒くだけの非常に簡単な撒き方です。ノシバやコウライシバなどの日本芝専用ですが、土壌処理剤なので一年生および多年生の雑草の発生対策ができ、厄介な雑草であるスギナにも駆除効果があります。
シバキープシリーズの使い方
シャワータイプのシバキープの使い方は、そのままボトルから対象の雑草にしっかりかけるだけで駆除できるので非常に簡単です。シバキープALは平均気温が18℃以上でないと効果が弱まりますので、注意してください。顆粒タイプのシバキープの撒き方は、雑草発生前に1㎡あたり20g~40g程度の薬剤をボトルからこぼすように均一に撒いてください。
ボタニ子
いずれのシリーズも雨の日をさけて使うのは他の除草剤と一緒だよ。
シバキープシリーズの安全性
シバキープシリーズはこれまで紹介してきた除草剤同様に普通農薬のため、子供やペットにも安全な製品です。一方で、ボトルから簡単に撒けるといっても、先述した除草剤と同様の成分が含まれているため、散布時にはラベルを確認して必要な装備を着用してください。散布後の子供やペットの立ち入りについては、シャワータイプは薬剤が乾くまで、顆粒タイプは散布当日を避ければ大丈夫です。
除草効果以外の特徴
シバキープシリーズには雑草除去効果以外の芝生管理用の製品があります。顆粒タイプ除草剤であるシバキーププラスαは土壌処理剤と肥料のマルチ機能を備えています。雑草対策と芝生の成長を促すことが同時でき、購入資材も少量にすむという点でお得ですね。また、シバキープPro芝生のサッチ分解剤は肥料とサッチ分解材が含まれたマルチ資材です。芝生の枯れた根や葉などのカスが堆積したものをサッチとよび、除去しないと病気の原因や除草剤の効きの悪さに影響します。シバキープPro芝生のサッチ分解剤を散布することで、納豆菌の仲間である微生物がサッチを分解し、芝生の生育環境を向上することができます。
まとめ
ボタニ子
最後に今回紹介した除草剤を値段別に比較してみました。
おすすめの芝生用除草剤の価格別まとめ
除草剤名 | 価格 | 使用量 | 1㎡当たり価格 |
MCPP液剤500ml (丸和バイオケミカル) |
2,480円 | 0.5~1.0ml/㎡ | 3.71円/㎡ |
グリーンアージラン液剤1ℓ (石原産業) |
3,291円 | 0.4~1.25ml/㎡ | 2.71円/㎡ |
シバキープⅡ粒剤420g (レインボー薬品) |
1,014円 | 20~40g/㎡ | 72.4円/㎡ |
シバキープPro1.8g (レインボー薬品) |
1,037円 | 0.06g/㎡ | 34.6円/㎡ |
1㎡当たり価格は1mlおよび1g当たりの価格を算出して、使用量の平均値に乗算したもの
商品 | ||||||
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商品名 | 丸和バイオケミカル MCPP液剤 5L | 保土谷UPL 芝生用除草剤 グリーンアージラン液剤 1L | レインボー薬品 シバキープII 粒剤 1.3kg | レインボー薬品 シバキープPro顆粒水和剤 1.8g | レインボー薬品 シバキーププラスα 2kg | レインボー薬品 シバキープPro芝生のサッチ分解剤 1.5kg |
価格 | 11,800円 | 2,422円 | 1,440円 | 798円 | 2,263円 | 2,376円 |
商品リンク |
シバキープシリーズは希釈液を作る必要がないため、つくるときに子供やペットに気を付ける手間が省けますが、その分面積当たりの価格は液剤の除草剤の比べると高くなっています。とは言っても、自宅の芝生の面積が10㎡以下の小面積であれば、有効期限内に除草剤を使いきれませんので、撒く面積を確認してから除草剤を選ぶようにしましょう。
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シャワータイプのシバキープシリーズの特徴をまとめてみたよ