ハマスゲとは?難防除雑草といわれる理由と、効果的な駆除方法をご紹介!

ハマスゲとは?難防除雑草といわれる理由と、効果的な駆除方法をご紹介!

皆さんはハマスゲと聞いてピンときますか。その姿を見ると毎日駆除している憎き雑草だとわかります。ハマスゲの駆除方法は皆さん知りたい情報ではないでしょうか。そこで本記事では、ハマスゲの効果的な駆除方法を丁寧に解説していきます。

    記事の目次

    1. 1.ハマスゲとは?
    2. 2.ハマスゲの特徴
    3. 3.ハマスゲが難防除雑草と呼ばれる理由
    4. 4.ハマスゲの駆除
    5. 5.ハマスゲの駆除方法① 薬剤
    6. 6.ハマスゲの駆除方法② 遮光
    7. 7.ハマスゲの駆除方法③ 寒さと乾燥
    8. 8.香附子(こうぶし)は漢方薬になる
    9. 9.カヤツリグサ科とその他の雑草
    10. 10.まとめ

    ハマスゲとは?

    ハマスゲという植物の名前を聞いたことがありますか。割と皆さんの身近に存在している植物ですが、雑草として扱われるため名前は知られていないのではないでしょうか。このハマスゲという植物は難防除雑草と呼ばれることもあります。除草をしたい人にとっては刈りとっても除草しても生えてくる迷惑なハマスゲですが、見方を変えると生薬という役立つ面も持っています。

    ハマスゲの特徴

    ハマスゲは世界的にも退治することが難しい最強雑草と呼ばれています。ゴルフ場などでも芝生に与える影響が強く、駆除が大変なことでたびたびメディアで問題に上げられるほどです。街中では、アスファルトを押し上げて成長してくる強靭な植物です。

    基本情報

    和名は浜菅、別名は地方によってクグ、ヤカラと呼ばれます。カヤツリグサ科カヤツリグサ目に属し、多年草の植物です。東北から沖縄にかけて分布しますが、温かい場所を好むため比較的暖かい地方に多く分布しています。細く硬い茎は15㎝~40㎝になります。ヒメクグとよく似ているので間違いやすいと言われます。

    発生時期は5月から11月

    ハマスゲの発生時期は地域などによって異なりますが、一般的に5月~11月です。開花は6月から始まります。11月を過ぎると地上からは姿を消しますが、地中では塊茎(かいけい)が越冬しています。また、5月頃になると数を増やして姿を現してきます。

    ハマスゲの花は細い線状で赤褐色をしている

    ハマスゲの花は、茎の先端から数本の花枝を伸ばし、それぞれに数個の小穂(しょうすい)を付けます。小穂とは、イネ科やカヤツリグサ科における花の構造を呼びます。ハマスゲの小穂は、細い線状で赤褐色をしています。種子を多くつけますが、実になる種子は少ないため種からの繁殖はほとんどありません。

    ハマスゲの茎は三角の切断面が特徴的

    庭に増える雑草の種類が多すぎてどれも見分けがつかない、そんな時は切断面で見分けましょう。ハマスゲの茎は切断面が三角になります。

    塊茎は甘い臭いがする

    ハマスゲの塊茎は、特有の甘い臭いがします。また、茎の部分もこするとほんの少し臭いがあります。この特有の臭いで見分けることも可能です。小穂が出る前に、茎をこすって臭いを嗅いでみましょう。特有の甘い臭いを感じた場合はハマスゲに間違いありません。

    ハマスゲが難防除雑草と呼ばれる理由

    なぜハマスゲが難防除雑草と呼ばれているのか?その理由は「①刈り取りに耐性がある」「②塊茎による繁殖力」この2つにあります。まず「①刈り取りに耐性がある」から丁寧に解説していきましょう。

    刈り取りに強い耐性

    ハマスゲの地上に出ている茎葉は、刈り取りに強い耐性があるとされます。どのくらい強い耐性なのか、自然光の下で生育している地上部のハマスゲで調査した結果があります。毎週9回続けて地上部を刈り取った結果、なんと地上部の茎葉は1週間で再生を繰り返すということがわかりました。

    刈り取りを続けると新塊茎が形成される

    この調査では4回目の刈り取りの後、新しい塊茎が地中で形成されていたこともわかりました。地上の茎葉が刈り取りに対して強い耐性を持ち、新塊茎の形成を繰り返すハマスゲに打つ手はあるのでしょうか。

    塊茎による繁殖

    ハマスゲは種子からはほとんど繁殖をしないと前述しました。では、どのような繁殖をするのでしょうか。駆除が難しい難防除雑草といわれる所以は「塊茎(かいけい)」による繁殖です。地上に出ている茎部分を何度刈り取っても枯れないのは、地中に芋のような塊茎が存在しているからです。

    塊茎による繁殖は半年で2000個以上

    ハマスゲの塊茎はどのくらいの繁殖力を持つのか?1つの親塊茎から、1ヵ月で4次塊茎、2ヵ月で6次塊茎まで形成された例があります。具体的な数字を聞いて驚かないではいられません。4ヵ月で140個以上、半年後には塊茎の数は2000個を超えています。面積で例えるなら、4ヵ月で1㎡だとすれば、6ヵ月では4㎡にも広がっています。

    これはすごい繁殖力だね

    塊茎は掘り起こしで切断されるとさらに増える

    塊茎の繁殖力にはまだ秘密があります。耕運機などで掘り起こした際に、分断するとそこから萌芽が促進されてさらに増殖していきます。耕運機で1つの塊茎を3つに分断した場合、駆除もそれだけ大変になりますから注意したいですね。

    地中深い場所でも萌芽できる

    冬で枯れたように見えたハマスゲの塊茎は、普通地中の6cmほどの場所で越冬して春に萌芽します。6cmくらいなら何とか駆除できる深さですね。ところが、「30cmほどの深さでも萌芽した例がある」と聞くとどうでしょうか。さすが世界最強難防除雑草というしかありません。はたして退治はできるのでしょうか。

    塊茎とは

    かいけい(塊茎)ってなんでしょうか? 聞いたことがないのですが

    「塊茎なんて聞いたことがない」そうですね。聞き慣れない言葉です。ここで塊茎について説明をしておきます。塊茎とは、地下茎が養分をたくさん蓄えて肥大化したものです。これでもまだピンとこないですね。塊茎が地中に存在する限り、芽が出て葉や花茎を伸ばして成長していきます。つまり塊茎を取り除かない限り、駆除は出来ないということです。

    球根は5種類

    球根みたいのもの?

    そうですね。球根とは植物の地下の部分が肥大化したものを呼びます。球根とは「根っこの肥大化したもの」というわけではありません。地下茎や葉っぱ、茎が肥大して球根になる植物もあります。球根の種類は全部で5種類、それぞれの球根を簡単に解説していきます。

    球根①塊茎 代表はジャガイモ

    塊茎の代表はジャガイモの他にシクラメンやチョロギです。そういえばシクラメンの根っこが、虫のような塊で驚いたことありませんか。それが地中で肥大化した塊茎です。

    球根②塊根(かいこん) 代表はサツマイモ

    塊根は、肥大化した根っこが「かたまり」となったものです。代表はサツマイモ、ダリアなどです。

    球根③鱗茎(りんけい) 代表は玉ねぎ

    鱗茎とは肥大した葉っぱや葉の一部が、短縮した茎に重なり合って球状になったものです。代表は玉ねぎです。ペラっとめくれる部分が葉っぱ、芯の部分が短縮した茎になります。

    球根④球茎(きゅうけい) 代表はサトイモ

    球茎とは、短縮した茎が球状になって肥大したもので、乾燥した薄皮で包まれています。代表はサトイモです。

    球根⑤根茎(こんけい) 代表はレンコン

    根茎とは、地下茎の全体が肥大して棒状やかたまりになったものです。節が目立つことも特徴で、そこから根や芽を出して成長します。代表はレンコンやスズランなどです。

    ハマスゲの駆除

    さあそれではいよいよ手ごわいハマスゲを駆除していきましょう!おすすめの駆除方法は「薬剤」「遮光」「寒さと乾燥」の3つです。

    のイメージ
    チガヤとは?その生態と駆除方法を紹介!難防除雑草に有効な除草剤は?
    根絶が難しいとされる雑草のひとつに「チガヤ」があります。日本では「万葉集」などにも詠まれ古くよりなじみのある植物ですが、現代ではその旺盛な繁殖力ゆえに嫌われ者となることが多いようです。この記事ではチガヤの生態や特徴をはじめ、効果的な駆除方法などをご紹介します。

    次のページからは具体的な防除方法を紹介していくよ!

    ハマスゲの駆除方法① 薬剤

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