マツムシソウの育て方!花を長く楽しむための管理のコツや夏越しの方法 | 植物図鑑

学名Scabiosa
和名松虫草(まつむしそう)
別名スカビオサ・リンボウギク
英名Scabiosa
科・属名マツムシソウ科・マツムシソウ属
原産地ヨーロッパ、アジア、アフリカ
花言葉不幸な愛、私は全てを失った、風情、魅力

マツムシソウの概要

Photo by suneko

基本情報

園芸部類 草花
形態 越年草・多年草
樹高・草丈 20cm~100cm
花の色 紫・青・白・ピンク・赤・黄
耐寒性 やや強い
耐暑性 弱い
特性・用途 観賞用
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

マツムシソウは、夏~秋にかけて約3~7cmの花を咲かせます。中心部に小さな花が集まって咲く姿が印象的で、切り花やドライフラワーとしても人気があります。品種は80種類以上あり、耐寒性に優れたものが多いです。日本で自生しているマツムシソウは二年草のものが多いですが、形態は品種によってさまざまです。

マツムシソウの代表品種・種類

①セイヨウマツムシソウ

セイヨウマツムシソウ 9cmポット苗

参考価格: 528円

出典: 楽天
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セイヨウマツムシソウは、数あるマツムシソウの中でもスタンダードな品種で、淡い紫色の花を咲かせるのが特徴です。高温多湿が苦手なため、温暖な地域では一年草として扱われますが、本来は多年草なので、寒冷地では長く楽しめます。

②ミュージカルプレリュード

【輸入種子】Johnsons SeedsScabious Musical Preludeスカビオサ ミュージカル・プレリュードジョンソンズシード

参考価格: 770円

出典: 楽天
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ミュージカルプレリュードは、ボリュームのある花が特徴な品種です。絶妙なカラーが人気で、切り花や花束としても愛用されています。一年草ですが、寒さに強く育てやすいのも魅力です。
 

マツムシソウの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 3月~5月・9月~10月
種まきの時期 3月~5月・9月~10月
植え替えの時期 3月~4月・9月~10月
剪定の時期 6月・11月
開花時期 5月~6月・9月~11月

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期
休眠期

栽培適期は?

マツムシソウの植え付け時期は、品種によって変わります。一般的なマツムシソウは夏の高温多湿が苦手で寒さに強い性質を持つため、猛暑が過ぎた9月~10月に植え付けすると成長しやすいです。春に植え付けをする際は、なるべく涼しい時期の3月~5月に済ませ、夏の暑さ対策を忘れずにしましょう。

マツムシソウの育て方②栽培環境

出典:写真AC

栽培方法

マツムシソウは鉢植えでも庭植えでもよく育ちます。草丈が80cm以上になる品種は倒れる可能性があるため、鉢植えにする場合は深鉢を選びましょう。多年草タイプのものを地植えするときは、長く楽しむためにも、株間は30cm以上必要です。一年草の場合は、株間は気にせず寄せ植えなどでも楽しめます。

育てる場所

マツムシソウは暑さや蒸れが苦手な植物です。鉢植えの場合は、夏は風通しのよい半日陰に、それ以外の時期は日当たりと風通しのよい場所に移動させましょう。日当たりのよすぎる場所に地植えで育てる場合は、夏の高温期のみ敷き藁などでマルチングして土の温度を下げることをおすすめします。

用土

マツムシソウは多湿状態を嫌うため、水はけのよい用土を好みます。鉢植えの場合は、市販の山野草向けの培養土か、赤玉土4:腐葉土2:軽石砂4の割合で混ぜたものを使用しましょう。地植えの場合は、鹿沼土などを3割ほど、植え付け時に2割ほどの腐葉土を混ぜ込んでください。

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マツムシソウの育て方③管理のポイント

出典:写真AC

水やり

マツムシソウは、地植えの場合は水やりの必要はありません。長く雨が降らず乾燥が極度にひどい場合のみ水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりしてください。4月~10月の育成期に乾燥しすぎの状態が続くと花が咲かなくなるため、水切れに注意しましょう。

肥料

マツムシソウの元肥は、腐葉土やたい肥を混ぜておく程度で十分です。マツムシソウを長く楽しむために、4月~10月にかけての育成期には、薄めた液体肥料を1週間に1回か、緩効性化成肥料を1カ月に1回与えてください。ただし、夏の暑い時期や冬の休眠期に追肥すると弱る原因になるため避けましょう。

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害虫対策

マツムシソウは虫がつきにくいため、害虫対策は特にありません。

病気対策

マツムシソウは比較的病気に強い植物ですが、灰色カビ病には注意が必要です。高温多湿が主な原因で、広がると枯れてしまいます。通気性確保のために適度な剪定を心がけ、水はやりすぎないように気をつけましょう。

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花後の管理

マツムシソウは開花時期が長い植物です。より長く楽しむために、花後はなるべく早くこまめに切り取りましょう。咲き終わった花をそのままにしておくと、雨などで多湿状態になり枯れてしまう場合があるため注意してください。

マツムシソウの育て方④詳しい栽培方法

出典:写真AC

種まき

マツムシソウの種は1粒1粒が大きいため、1つの育苗ポットに2~3粒だけまいてください。土を5mmほどかぶせ、日陰で管理しましょう。7日~10日ほどで発芽します。発芽後は日なたで管理し、本葉が3~4枚になったらポット上げしてください。根が回ったら好きな場所に植え替えましょう。

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苗の選び方

マツムシソウは品種によって、咲く時期や期間、花色が異なるため、育てる環境にあった好みのものを選びましょう。徒長していないかも確認してください。

支柱

草丈の大きい品種を植える場合は、風などで倒れやすくなるため、支柱を立てることをおすすめします。

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植え替え

庭植えの場合は、植え替えは特に必要ありませんが、株分けも兼ねて3年に1回ほど植え替えると長持ちします。鉢植えの場合は、1~2年に1回植え替えてください。根詰まりした場合は、その都度植え替えしましょう。

剪定

マツムシソウの花が咲き終わったら、半分ほどの高さになるように切り戻しすると、次回以降の花つきがよくなります。

夏越し

マツムシソウは高温多湿が苦手なため、特に暖地では夏越しが難しく、夏場は枯れやすくなります。鉢植えの場合は半日陰に移動させ、地植えの場合は敷き藁や腐葉土などで株元をマルチングし、地温の上昇を防ぎましょう。

冬越し

マツムシソウは寒さに強いため、屋外でも対策なしで冬越しできます。土まで凍るほどの寒冷地では枯れる場合があるため、株元をマルチングしてください。

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増やし方

マツムシソウの増やし方は一年草なら種まきで、多年草なら挿し木か株分けが簡単です。

挿し木

マツムシソウの枝から、花芽のない先端部分を7~8mm切り取り挿し穂にします。1時間ほど水揚げしたら、バーミキュライトなどの清潔で水はけのよい土に挿しましょう。

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株分け

マツムシソウの根を傷つけないように掘り起こし、芽が3つほど残るように根元からカットします。好きな場所に植え替えて完了です。

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