サンスベリアはサンセベリアとも呼ばれ、空気の浄化能力に優れるといわれる観葉植物です。ミニ観葉にぴったりな手のひらサイズから1mにもなる大型サイズまであり、品種もさまざまです。サンスベリアを上手に管理すれば、夏に白い小花を開花させることもありますよ。
園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 常緑性多年草 |
樹高・草丈 | 5cm〜1m |
花の色 | 白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通(蒸れに弱い) |
特性・用途 | 耐陰性有り、乾燥に強い |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
サンスベリアは、棒状や刀状の硬く肉厚な葉が特徴的な観葉植物です。葉の色合いや姿には品種ごとの個性があり、コレクターもいるほど人気があります。育て方も手間がかからず病気や害虫にも強いので、オフィスの緑化やショップのインテリアにもぴったりなおしゃれな観葉植物ですね。
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サンスベリアの代表的な品種で「虎の尾」とも呼ばれる、トリファスキアータの斑入り(葉のふちに黄色い筋模様がある)がローレンティーです。同じ品種でも葉の色合いや模様には、それぞれ個性があります。
育てやすさ | ★★★ |
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サイズ | 直径13cmプラ鉢レカトン植え |
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シリンドリカ(キリンドリカ)スタッキーは、葉が棒状で縞模様があるのが特徴です。スリムで場所を取らず、多肉植物のような個性的な形も魅力があります。
育てやすさ | ★★★ |
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サイズ | 4号(直径12cm)陶器鉢、高さ30〜35cm |
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サンスベリアの中でもダークな色合いが特徴のレア品種がコッパートーンです。一般的な品種のサンスベリアに比べて、レア品種は出荷量が極端に少なく、特に8号以上の鉢のサイズは貴重ですね。
レア度 | ★★★ |
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サイズ | 8号(直径24cm)プラ鉢 |
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植え付け時期 | 5〜7月 |
植え替え時期 | 5〜7月 |
株分け | 6〜7月 |
葉挿し | 6〜7月 |
休眠時期 | 11〜3月 |
サンスベリアの栽培適期は5〜10月です。11〜3月は休眠時期になるので、植え替えや株分けなどの主な作業は、5〜7月中旬までに行います。特に株分けや葉挿しで増やす場合は、6月に行うのが最適です。観葉植物の中でも栽培に手間がかからず、普段忙しいかたにもサンスベリアはぴったりです。
サンスベリアは鉢植えで育てます。軽いプラ鉢よりも、通気性のよい素焼きやテラコッタ、安定感のある陶器鉢がおすすめです。温暖な地域でも乾燥を好むため、屋外で育てる場合も鉢植えにして水はけよく育てましょう。
サンスベリアは耐陰性もありますが、成長期の4〜10月は日当たりのよい室内で育てましょう。気候の穏やかな春と秋は屋外でも育てられます。雨の当たらない屋根下で、直射日光を避けて管理します。冬は室温を5℃以上に保って管理しましょう。
サンスベリアを育てる土はある程度重みがあって、水やりするとすぐに鉢底から水が出てくるような、水はけがよい土質が最適です。市販のサンスベリア専用土やサボテンの土を使うか、赤玉土系の観葉植物の土に日向土の中粒を2〜3割混ぜると管理しやすくなります。
サンスベリアの水やりのポイントは、土をしっかりと乾燥させることです。土の表面が乾いたタイミングで水やりをすると、根腐れを起こして枯れる原因になります。サボテンと同じ感覚で、土の表面が乾いて3〜4日経ってから水やりをしましょう。葉にシワがよったり、ハリがなく柔らかくなったりしたら水切れのサインです。水やり後は受け皿の水を捨てて、水はけと通気性を保ちます。
サンスベリアの肥料は、観葉植物用の肥料を与えます。肥料を与える時期は、成長期の5〜9月です。固形肥料の場合は、5月と9月に置き肥料として与えます。液体肥料の場合は5〜9月に10日に1回、水やりの後に与えましょう。株分けや植え替えで土を新しくしたときは、その3〜4週間後から追肥します。
サンスベリアに気をつけたい害虫は、葉に寄生して吸汁するハダニやカイガラムシです。葉の表面に白っぽい斑点が付いていたら、葉の裏や付け根をよく確認しましょう。害虫を見つけたら捕殺して殺虫殺菌剤をスプレーして、駆除と予防をします。
サンスベリアに注意したい病気は特にありませんが、水のやりすぎによる根腐れや低温障害での立ち枯れに注意しましょう。
株が大きく成長したサンスベリアを日当たりよく管理すると、夏ごろに開花することがあります。葉の付け根から花茎が伸びて、白い小花をいくつも咲かせます。甘い香りを楽しんだら、花後は花茎を根元近くで剪定しておきましょう。
サンセベリアの育て方「失敗しない水やりのポイント」
サンスベリアの苗は、春と秋に園芸店やホームセンターに数多く出回ります。苗の選び方は葉の色が濃く株が充実していること、病気や害虫の発生がないことも確認しましょう。葉色や模様は同じ品種でも株ごとに個性があるので、好みの色合いのものを探してみましょう。
サンスベリアの植え替えの時期は5〜7月に行います。サンスベリアは地下茎が横に伸びて、新芽が出てきます。植え替える鉢のサイズは、ゆとりがあるものを選びましょう。タイミングは2〜3年に1回です。
サンスベリの冬越しは、室温を5℃以上に保つのがポイントです。休眠前の10月から水やりの量を控えていきます。休眠中の11〜3月中旬までは断水、水やりをしないのも冬越しのコツです。3月の下旬になったら、昼間は日当たりのよい場所に置き、午前中に少量ずつ水やりを再開します。目安は気温15℃以上です。寒冷地では4月になってからで大丈夫です。
ボタ爺
休眠中も昼間は日が当たる部屋に置くのも、忘れずに!
サンスベリアの葉が傷んで茶色く枯れたり、黄色くなったりしたら根元近くで剪定します。一度色が悪くなってしまうと、葉が元に戻ることはありません。多少傷や変色があっても、6〜7月にカットした葉は葉挿しで増やすことが可能です。
サンスベリアの増やし方は、株分けと葉挿しがあります。どちらの増やし方も6〜7月が最適です。新芽が増えて鉢がいっぱいになってきたら、株分けしましょう。株分けする前は水やりを止めて、用土を乾かすと作業しやすくなります。
根詰まりや根腐れで傷んだ苗の再生や、徒長したり傷んだりした葉を剪定して葉挿しにするのもおすすめです。葉挿しは用土を使う方法以外に、水挿しもできます。
サンスベリアの葉が黄色くなり枯れるのは、日照不足が考えられます。日当たりの悪い場所で育てると、葉がひょろひょろと間延びすることが多いです。また植え替えせず株が混み合っていると、根詰まりして葉が黄色くなったり枯れたりします。特に成長期にはしっかりと日光に当てて、きれいな色を保ちましょう。
葉が茶色く枯れてくるのは、根腐れや低温障害が考えられます。特に休眠明けの水やり開始早々にたっぷりと水をやるのは、根が傷んで枯れる原因になるので危険です。土を軽く湿らせる程度にして、根を傷めないようにしましょう。
出典:Unsplash