観葉植物につくコバエの種類は?
キノコバエであるケースが多い
植木鉢やプランターの周りにコバエが発生した場合、それはキノコバエの可能性が高いです。体長2ミリほどの小さいハエです。コバエは人間を攻撃したり、刺したりすることはないですが、お部屋の中の植木鉢にコバエがいる状況はけして気持ちのよいものではありませんよね。
キノコバエは屋内の植木鉢の肥料などから発生することもあります。
室内でもコバエがつく?
お部屋の中で育てている観葉植物は、屋外で栽培している作物などに比べれば、害虫はつきにくいのですが、さまざまな状況によってコバエなどの虫が発生してしまうことがあります。
観葉植物にコバエの発生する原因
観葉植物にコバエが発生する原因は、いくつかありますが、以下ではよくある3つの原因を紹介します。
①高温多湿で発生しやすい
コバエなどの虫は植木鉢の土の中の湿度や温度が上昇する時期を好み発生します。具体的には6月ごろの梅雨時です。コバエに代表される虫は鉢植えの土の中の栄養分をえさとして卵を産み、それが発生原因となることがあります。
②弱った植物が害虫を発生しやすい
植物の株自体が弱っていると、ウイルスなどに対して抵抗力がなく、病害虫が発生しやすくなります。また、病気が発生して、枯れたままの状態で放置しておくと植物が腐敗していき、結果として、そのような所にコバエが発生することがあります。
③においがある場所にコバエは出やすい
生ごみにコバエがたかるように、においがある場所にコバエは寄り付きやすくなります。したがって、鉢植えの受け皿に水が長時間たまっていて腐敗しているような状況は、コバエの発生原因となります。
コバエが発生しやすい観葉植物(4つ)
こちらも、観葉植物の数を上げればきりがありませんが、コバエが発生しやすい観葉植物を4つご紹介します。
①モンステラ
切れ込みの入った大きい葉が特徴的なモンステラは、土に栄養などをたくさんあげすぎてしまうと土の中に微生物が増えてしまい、結果としてコバエが出るということも起こります。
②パキラ
パキラは日照の不足する室内でも栽培できて耐寒性もあります。しかし太陽に当てていないと植物の力が弱まってしまい、ウイルスに感染することもあります。結果として病気になった植物にコバエを寄せ付けてしまうということがあります。
③ガジュマル
ガジュマルは夏の強い日差しが入ってくる場所に置いても、直射日光に耐えることができます。そのため水をたくさんあげたくなってしまいます。しかし用土が常に湿っているという状況ではコバエが発生することもあります。また生育期に葉が茂り、植物の風通しが悪くなることでコバエが発生することもあります。
④洋ラン
水のやりすぎはNG
洋ランの栽培では、梅雨の時期に葉の付け根に水がたまりやすいのです。したがって鉢の中が過湿になり蒸れやすくなります。蒸れると根腐れしてコバエが発生したり、病害虫も発生しやすいのです。したがって水やりを工夫して過湿に気を付けます。しかし胡蝶蘭の場合は、少し異なり高温多湿を好む特徴を持っています。
コバエの駆除方法(お手軽編)
①手で退治する
鉢植えの周りにとまっているものは手でつぶして退治しましょう。またティッシュペーパーで拭いたり、霧吹きの水をかけて吹き飛ばしたりして隅に追いやり退治します。その後に拭き取とって駆除してしまいましょう。
②土を入れ替える
キノコバエは、有機質用土の土の中に卵を産みつけていることが多いです。したがってコバエの出た鉢植えやプランターの土を表面から5~6cmくらい取り出します。そして新しい赤玉土や鹿沼土、バーミキュライトなどの無機質な用土に入れ替えます。
コバエの駆除方法(殺虫剤編)
①キンチョールジェット
キンチョール ハエ・蚊殺虫剤スプレー 300mL 無臭 (水性ジェットタイプ)
参考価格: 637円
キンチョールジェットの使い方
コバエを手でつぶしたくないというときや、駆除したい虫がたくさんいるというときは殺虫剤のキンチョールジェットを噴射して退治してみましょう。観葉植物の表面の土と周りに少しかけておいても害虫の駆除に効果的です。また、夏に発生する蚊にも有効です。しかし、使うときはできれば戸外に出してから使うのがよいでしょう。
キンチョールジェットは即効性がある
キンチョールジェットは虫に直接かけることができ、すぐに退治することができるます。また、ジェット噴射なのでで遠くからかける、ということも可能です。水性タイプなのでベタベタしませし、家具などについてしまっても、雑巾やティッシュペーパーで拭き取るとすぐに取ることができます。
キンチョールジェットを予防的に使う
キンチョールジェットを鉢植えやプランターの周りなど、コバエが来そうなところにあらかじめ少しかけておきます。そうすることで、数日間は様々な害虫が植木鉢の周りに近寄ってくることがありません。
②オルトラン
オルトランはアブラムシ、コバエ、アオムシ、カイガラムシなどの害虫を死滅させることができる殺虫剤です。
住友化学園芸 家庭園芸用GFオルトラン粒剤 1.6kg
参考価格: 1,934円
オルトランは土の中にまいて使う
オルトランの使い方は、粉状の殺虫剤を土に直接まいて使います。土にまいた薬剤が鉢植えなどの観葉植物の根から吸収されて、植木鉢の植物の体内に浸透します。そして害虫を防除します。植木鉢の観葉植物1株あたり1グラムのオルトランの粉を周りにパラパラと振りかけておくという使い方もできます。使える場所は、庭植やプランターまたは植木鉢などです。
オルトランは効果がでるまでは時間が必要
オルトランはにおいも少なくて、室内の観葉植物や外で栽培するあらゆる植物に手軽に使える殺虫剤ですが、撒いた後すぐに虫を退治できるわけではありません。あらかじめオルトランを土の中に混ぜておくことで、予防ができます。