ジャスミンの育て方！枯れずに管理する水やりのコツや挿し木での増やし方 | 植物図鑑

ジャスミンは、7月〜9月にかけて白色や薄黄色の花を咲かせるつる植物です。開花時期には甘くて濃厚な香りを楽しめるのが魅力で、ハーブティーやアロマオイルなどにも利用されています。

ジャスミンは小さなかわいらしいを咲かせる植物で、耐暑性が強く、夏の花壇に涼しげな印象を与えてくれます。また、ジャスミンティーの原料にも使用されており、甘い香りが楽しめるのも大きな魅力です。

ジャスミンは、地植えでも鉢植えでも育てられます。つる性の植物のため、ハンキング仕立てにするのもおすすめです。耐寒性が弱いため、ガーデニング初心者は鉢植えにして、季節ごとに移動しながら育てるとよいでしょう。

ジャスミンは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。耐暑性が強く、多少の葉焼け程度なら枯れる心配はありません。室内で育てる場合は、レースのカーテン越しの窓辺など、適度に日光の当たる場所で育ててください。

ジャスミンは、排水性の高い用土で育てましょう。市販されている「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒に腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。

地植えでジャスミンを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをしてください。多湿が苦手なため、土が湿った状態が続くと根腐れを起こし枯れる原因となります。受け皿に溜まった水はすぐに捨てて、土が乾きやすい環境で管理しましょう。

肥料は2月〜3月に、油かすなどの寒肥を株元に適量施してください。5月〜6月には、リン酸やカリを多く含んだ肥料を与えます。栄養分が足りないと、花付きが悪くなったり、株が育ちにくくなったりするので、肥料切れを起こさないように注意しましょう。

アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、ジャスミンの成長に必要な栄養分を吸汁します。光り物が苦手な性質を利用して、ジャスミンのまわりに園芸用のシルバーテープを張り巡らせておくと、予防ができます。

ジャスミンは比較的丈夫な植物のため、病気にかかりにくいのが特徴です。

花後に花がらを放置するとカビが発生しやすくなります。ジャスミンが枯れる原因になるので、花後に花がら摘みをしながら育てましょう。

ジャスミンをポット苗の状態で購入する場合は、葉の色が鮮やかで、茎の太い苗を選びましょう。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。

ジャスミンの植え替えは8月〜9月が適期です。根を傷つけると枯れ込んでくるため、なるべくスコップを使用せず、手で優しく掘り起こしてください。根についている古い用土を落としてから、ひと回り大きな鉢に植え替えます。

ジャスミンの剪定は10月に行います。全体を切り戻すような強剪定を行うと、花芽まで切ってしまう恐れがあるため、伸びすぎた茎や葉が込み入っている部分を剪定し、草姿を整えるだけで構いません。

ジャスミンは耐寒性がやや弱く、5℃を下回ると株が弱ってきます。鉢植えの場合は、冬が来る前に寒さをしのげる軒下や室内へ移動させておきましょう。地植えの場合は、ビニールやバークチップを利用して、マルチングをしてから冬越しさせると安心です。

8月〜9月にかけて、ジャスミンを挿し木で増やしていきましょう。健康で丈夫な茎を選び、先端から15cmほどの長さで切り取ります。赤玉土などの挿し木用の用土に挿し、発根するまでは水切れに注意しながら、風通しのよい日陰で管理してください。