園芸部類 | 観葉植物、多肉植物 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 2~80cm |
花の色 | 赤、ピンク、黄、茶色など |
耐寒性 | やや弱い~弱い(種類による) |
耐暑性 | やや弱い~強い(種類による) |
特性・用途 | 観賞用、カラーリーフ |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
エケベリアはベンケイソウ科・エケベリア属の多肉植物です。かわいらしい見た目から観賞用として人気が高く、品種改良が進んでいます。そのため現在では100種類以上の品種があるといわれており、「多肉植物のバラ」とも呼ばれています。大きさもさまざまで、直径3cm~40cmと多種多様です。また、同じエケベリアでも品種によって耐寒性、耐暑性などに違いがあり、栽培難易度が変わります。
エケベリア・ラウイ
参考価格: 1,498円
エケベリア・ラウイは厚みのある葉が特徴的な品種です。丸めの葉は白い粉でおおわれており、その雪が積もっているような見た目から、人気となっています。寒さに弱く、成長が遅いため、少し育てにくいのが難点です。
レア度 | ★★☆☆☆ |
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難易度 | ★★★☆☆ |
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エケベリア・ミニマ
参考価格: 1,498円
エケベリア・ミニマは青緑色の葉と爪の先の濃いピンク色が美しい品種です。直径が3~4cmと小型なので、置き場所に困りません。寄せ植えなどにもぴったりの種類です。季節に応じて葉の形が変わることも特徴で、気温が高いときには葉が開き、寒くなると葉がぎゅっと締まります。
レア度 | ★★☆☆☆ |
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難易度 | ★★☆☆☆ |
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エケベリア・チワワエンシス
参考価格: 1,300円
エケベリア・チワワエンシスは、きれいなグリーンの丸い葉と、細くするどい爪のピンク色がかわいらしい品種です。名前の「チワワ」は、原産地のメキシコ「チワワ州」から名づけられました。比較的手に入りやすい品種で、100円均一ショップなどでも販売されていることがあります。
レア度 | ★★☆☆☆ |
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栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
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エケベリア ・リラシナ
参考価格: 1,738円
エケベリア・リラシナはバラにも似た優雅な形のエケベリアです。比較的手に入りやすいため、人気品種のひとつとなっています。「リラシナ」は「ライラック色の」という意味があり、その名のとおり薄紫色の葉が特徴です。直径が15cmほどの少し大きめの品種なので、単体でもインパクトのある見た目になります。
レア度 | ★★☆☆☆ |
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栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
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エケベリア・青い渚(エケベリア・セトーサ・ミノール)
参考価格: 538円
青い渚は、青みがかった葉全体に細かくびっしりと生えた毛が特徴的な品種です。独特な見た目から、寄せ植えなどで使用するとインパクトが出ます。高温多湿に弱く、少し育てにくいのが難点です。
レア度 | ★★★★★ |
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栽培難易度 | ★★★★☆ |
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エケベリアの休眠期は夏と冬です。この時期は水やりを控え、乾燥気味に管理しましょう。水やりの頻度は1か月に1回程度で問題ありません。
エケベリアは高温多湿に弱いという特徴があります。また、寒さにもあまり強くないため、庭植えよりも鉢植えで育てることをおすすめします。ほかの多肉植物との寄せ植えは可能です。
エケベリアは日光を好むため、室内で管理する場合であっても、なるべく日当たりのいい場所で育てましょう。完全室内で育てると、徒長し形が崩れる原因になります。
エケベリアは日当たりと風通しのよい場所を好む植物です。置き場所は南向きのベランダや窓辺などを選んで管理しましょう。ただし、夏の時期は株が蒸れやすくなり、病害虫の発生や枯れる原因につながるため、遮光シートなどを利用し適度な日差しで管理します。
エケベリアの用土は水はけのよいものを使いましょう。市販の多肉植物用の土が手軽でおすすめです。自分で配合する場合は、鹿沼土、赤玉土、ピートモス、川砂、くん炭をそれぞれ2ずつの割合で混ぜます。
エケベリアの水やりは、春と秋の成長期に行います。土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すくらいたっぷりと水を与えます。梅雨~夏、冬は水やりは行いません。乾燥させた状態で管理しましょう。夏~冬の水やりの頻度は、1か月に1回程度で問題ありません。特に夏の時期は株が蒸れやすく、害虫の発生や根腐れが起こりやすいため注意しましょう。
肥料は春と秋の成長期に与えます。緩効性の化成肥料、もしくは液体肥料を少量使用しましょう。ただし、秋の紅葉時に肥料が多くなると、色がくすんでしまいます。秋は早めに肥料を与えるとよいでしょう。
エケベリアは害虫被害が多い多肉植物です。カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ、アザミウマ、ネジラミなどが発生しやすいので、見つけ次第駆除しましょう。特に新芽の部分は害を受けやすく、放置した場合は枯れに繋がります。高温多湿を避け、風通しのよい場所で管理することが予防となるので、置き場所には注意が必要です。
エケベリアは病気にかかりにくい多肉植物です。しかし害虫が発生すると、その被害により病気にかかることがあります。そのため、まずは害虫対策を徹底しましょう。
エケベリアの株を選ぶときは、みずみずしく形がきれいなものを選びましょう。また、葉に傷がついているものや徒長しているものは、あまり元気な株ではなく枯れやすいため、避けたほうが無難です。
エケベリアの植え替えは春と秋の成長期が最適です。植え替えのときに根詰まりしていた場合は、古い根を切っておきましょう。根の色が黒ずんでいるものが古い根です。根の色が白やピンク色のものは新しい根なので、傷つけないように注意しましょう。
エケベリアの開花時期は2~7月です。開花時期を迎えると、葉の間から花茎をのばします。花の色はオレンジや赤などが多く、鮮やかな色合いなのが特徴です。多肉植物は花芽をつけたままだと枯れたり樹形が乱れるため、葉姿や紅葉を楽しみたい場合は、花芽が出た段階でカットします。花後に種を取りたい場合のみ、花芽はそのままにしておくとよいでしょう。
エケベリアの夏越しは水やりを控えて、土が乾燥した状態で管理します。また、鉢は直射日光を避け、風通しのよい場所などに置きましょう。
エケベリアは気温が5℃以下になると弱ってしまうので、冬は基本的に室内の暖かい場所で管理します。根が弱ってしまうので、水やりを控えることも大切なポイントです。
エケベリアには主に2種類の増やし方があります。栽培環境や品種にあわせて適切な増やし方を選びましょう。
株分けは、土が乾燥している状態で行います。株分けをする1~2週間前から水やりを控えておきましょう。子株がついたエケベリアを鉢からていねいに抜き、親株と子株を優しく手で分けます。その後、古い根をカットし新しい用土に植え替えたら完了です。植え替えを行った後の水やりは、雑菌の侵入を防ぐため、1週間ほどは控えておきましょう。
葉挿しで増やす場合は、まず葉挿し用の葉を取りましょう。親株にストレスを与えないように、そっと葉を手でつまみ、優しく左右にスライドさせて外します。外すときに葉のつけ根をつぶさないように注意しましょう。用土を浅いバッドの上に敷き、その上に葉挿し用の葉を仰向けに寝かせ、そのまま発根させます。水やりは発根後に行いましょう。
ボタ爺
葉挿し用の葉は、株の下の方にある大きい葉を使用するとよいぞ!