葉挿し(はざし)とは
葉っぱから新たに株を増やす方法のことを葉挿しといいます。多肉植物は葉っぱに水分や養分を貯めているので、葉っぱから新たに芽が出てくるのです。自分で増やすには、挿し木(挿し芽)や株分け、葉挿しの3種類の方法がありますが、なかでも葉挿しは簡単に多肉植物を増やすことが可能です。
葉挿しの方法
葉挿しは、ほぼ一年中葉挿しができますが、植物には生長期があります。例えば、サボテンなら春と秋が生長期となります。なるべく失敗しないようにするためには、植物がエネルギーに満ちている生長期に葉挿しするのがポイントです。生長期は種類によって違うので注意しましょう。
準備
葉っぱ
多肉植物の葉っぱを用意します。葉っぱと、元となる親株の接続部分が痛まないように取り外します。発根率を上げるため丁寧に取り外しましょう。葉っぱの切り口は菌が付かないようきれいにしておきます。また、トゲのあるサボテンには刺さらないよう注意してください。
土
水はけが悪いと、せっかく発根したのに根が腐りうまく育たずに失敗してしまうので、水はけのよいサボテン多肉植物の土と書かれている土を用意しましょう。
容器
最初に使う平らな器と、育った後に使う鉢を用意します。
ピンセット
葉っぱを採取する際に使います。トゲのあるサボテンの葉っぱを取る際は、ピンセットを使うとトゲに刺さらずに取れます。
葉挿しのやり方
多肉植物の増やし方の手順はまず、土を入れた平らな器の上に、葉っぱをうつ伏せではなく、仰向けの状態で挿さずに土に並べます。次に、根が出てきた段階で、根をくぼみに入れ土をかぶせて埋めます。最後に、元の葉っぱが枯れたり、しぼんだりして、新たに出てきた葉っぱが成長して大きくなってきたら、鉢に移し替えましょう。これで株を新たに増やしたこととなります。
増やし方のポイント
水やり
水やりは様子を見ながら行いましょう。水をやりすぎてしまうと、切り口から腐ってしまう可能性があるので、水やりは根を植えてからで大丈夫です。
育てる環境
育ってきてからは日当たりのいい場所で育てますが、すぐに日差しの強い場所に置いておくと、葉っぱの水分が無くなってしまうので、根が出るまでは、風通しの良い直射日光に当たらない半日陰の場所で育てましょう。
葉挿しにおすすめの多肉植物
葉挿しで増やすのに向いている特徴は、厚みをもった葉っぱがおすすめです。厚みをもった葉っぱで向いている種類は、セダム属、クラッスラ属、エケベリア属、シノクラッスラ属、グラプトペダルム属、カランコエ属などの種類が向いています。
まとめ
多肉植物の増やし方には挿し木や株分けがありますが、なかでも葉挿しは、植物の生命力を感じられる魅力のある増やし方です。自分の好きな多肉植物を是非とも増やしてみてくださいね。