はじめに
最近はおしゃれなイメージで人気の高い多肉植物・サボテン。インテリアとしても重宝されますが、室内で育て続けると、ひょろひょろと伸び過ぎる「徒長」を起こしてしまいます。伸び過ぎてしまった多肉植物はかわいそうですよね?多肉植物の徒長の治し方や仕立て直しについて解説します。
多肉植物・サボテンの特徴
多肉植物は日当たりを好み湿気を嫌うという特徴があります。その2つのコツを適切に守れていれば、元気に育って徒長することもありませんが、ずっと室内で育てているとどうしても日当たりが不足したり、水のあげすぎで枯らしてしまうということも多くなってきます。
多肉植物の育て方の注意点
多肉植物を元気に育てるには、日光によく当てる。土がしっかり乾いたら水をあげる。という2つの基本を守っていれば、元気に育ってくれます。多肉植物の調子が悪くなる大きな原因はほとんどが「水のやりすぎ」「日照不足」と言ってもいいでしょう。
多肉植物・サボテンの徒長とは?
多肉植物やサボテンが「徒長」するとは、上の画像のようにひょろひょろと伸びすぎてしまっている状態を言います。多肉植物に限らず日当たりを好む植物は徒長してしまうことがあります。徒長したら多肉植物の場合は伸びすぎて垂れさがるようになったり、葉の色なども見た目が悪くなります。
サボテンも徒長します
また丸型のサボテンも多肉植物に比べて分かりにくいですが、徒長したら、きれいな丸型だったものが、細長い立ち姿になったり、伸びた部分が木質化して茶色くなってしまったりします。きれいな姿を保つためにも徒長しないようにコツを守って予防していきたいですね。
問題は見た目だけじゃない
多肉植物が徒長したら、すぐに枯れるということはありませんが、見た目だけじゃなくて、病気になりやすかったり、人間で言うと免疫力が下がっているという状態になってしまいます。特に冬越しで徒長したら翌年以降の成長障害にもつながりますので、しっかりと予防していきましょう。
多肉植物・サボテンが徒長してしまう原因とは
多肉植物が徒長したら、見た目だけでなく株が段々と弱っていくという問題もあります。多肉植物が徒長してしまう原因はなんなのでしょうか?ここでは徒長するのを予防するためにも代表的な3つの原因を解説します。仕立て直したあとの管理の参考にしてください。
日照不足に気を付けましょう
やはり多肉植物の徒長の一番の原因は「日照不足」です。室内などで育てているとどうしても、太陽の光に向かってひょろひょろと茎を伸ばすために、こんもりとしたかわいい姿から、だらしない見た目になってしまいます。徒長したら早いうちに日当たりのいい場所を選んで置くようにしましょう。
水やり・肥料にも注意
多肉植物が徒長する原因として日照不足のほかに、水のやり方や肥料などに原因がある場合もあります。しかし、土がしっかり乾いてからたっぷり水をやる、肥料は説明書き通りの適切な量をあげていれば、そこまで神経質になることではありませんが、気を付けてあげてください。
根の状態で判断する
多肉植物に水のやりすぎは厳禁ですが、水不足でも根が徒長して土の中だけじゃなく、水分を求めて茎や葉の根元などからも根が出てきてしまう場合があります。これも見た目が良くなくなるでの、あまりに根が伸び過ぎる場合は様子を見て水やりを調整してください。
植え替え土の入れ替え
多肉植物を鉢で育てる場合、買ってすぐに少し大きめの鉢に植え替えてあげて、そのあとは1~2年くらいで植え替える、土を入れ替えるということをしてあげてください。あまり土を代えないと土に含まれる微量物質の不足によっても多肉植物がひょろひょろと伸び過ぎてしまうことがあります。
植える土にも注意しましょう
多肉植物は湿気や蒸れに弱い特徴があるので、専用の土を選ぶようにしましょう。自分で配合する場合も赤玉土の粒の大き目のものを選んだり、鹿沼土などの粒状のものをブレンドして水やりのときにすぐに鉢底から水が抜けるくらいが最適です。固まりやすい土は避けましょう。
根詰まりにも気をつけよう
根が伸びすぎて鉢の中で詰まると成長を阻害するので鉢底から根がはみだしていたら、すぐに植え替えるようにしてください。根が詰まって水はけが悪くなるとほかの植物に比べてすぐに根腐れを起こしやすいのです。特に寄せ植えは根詰まりを起こしやすいので気をつけましょう。
多肉植物・サボテンの徒長を予防するには
多肉植物の徒長を予防するには、室内であれば窓際の日当たりのいい場所に置く。ときどきは庭やベランダなどの風通しの良い場所に置いて日向ぼっこをさせる。可能であれば簡易的でもいいので温室を用意するなど、できるだけ普段から定期的に太陽の光に当てるようにしてください。
出典:筆者撮影