園芸部類 | 球根 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 0.5m~1.5m |
花の色 | 赤・白・黄・ピンク・オレンジ・紫・青・緑・複色 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 落葉性・観賞用 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
グラジオラスは春に植える球根植物で、夏を代表する花の一つです。世界に150以上の原種が確認されており、花色や形、咲き方、大きさはさまざまです。一つの花穂にたくさんのつぼみをつけ、次々に花を咲かせるので、長く花を楽しめます。丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者にも人気です。
グラジオラス ミスティーローズ 球根 5球(入荷予定:2020年10月頃)
参考価格: 1,800円
ミスティーローズは、赤紫色のグラデーションの花を咲かせるのが特徴です。草丈は30cmほどと小ぶりですが、ほかのグラジオラスよりもやや耐寒性にも優れており、秋が過ぎても元気に花を咲かせます。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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花色 | 赤紫 |
トリステスコンコロール
参考価格: 550円
トリステスコンコロールは、香りのよいライムグリーン色の花を咲かせます。見た目の華やかさから、ガーデニングに限らず切り花としても人気があります。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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花色 | ライムグリーン |
植え付け時期 | 3月中旬~7月 |
植え替え時期 | 3月中旬~7月 |
剪定の時期 | 6月~10月 |
開花時期 | 6月~10月 |
グラジオラスの植え付けの最適期は3月中旬以降です。霜や凍結に弱いため、完全に暖かくなるまで待ちましょう。25℃以上の環境でよく成長するため、夏前には植え付けをすませてください。本来「春咲き」と「夏咲き」の2つのタイプがありますが、日本では春に植える夏咲きタイプが主流です。
日本でも春咲き品種のグラジオラスを育てられますか?
春咲きのグラジオラスを日本で地植えで育てるのは難しいです。グラジオラスは15℃以下では休眠状態に入ります。春咲き品種は10月~12月に植え付けをするため、15℃以下に置かれる期間が長すぎて、最悪の場合枯れてしまいます。鉢植えにして室内で管理する方法もありますが、15℃以上の環境を保つのは難しく、初心者にはおすすめしません。
グラジオラスは、鉢植えでも地植えでもよく育ちます。地植えの場合は一度植えると移動させにくいため、育てる場所をよく考えてから植え付けてください。
グラジオラスは日光が大好きです。花つきをよくするためにも、一日を通して半日以上日に当たる場所で管理してください。花が咲き始めるころには草丈が大きくなり、強風で倒れやすくなるため、強い風に当たらない場所が適しています。
グラジオラスは、水はけや水持ち、通気性のよい用土を好みます。地植えの場合は、たい肥や腐葉土で土壌改良をしてから植え付けてください。鉢植えの場合は市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜて準備しましょう。中性~弱アルカリ性の土壌を好むため、植え付け1ヶ月前に苦土石灰で土質を整えることをおすすめします。
グラジオラスは、成長期にたくさんの水が必要です。鉢植えの場合は、土表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。地植えの場合は、土表面からの水分の蒸発を防ぐため、成長期のみバークチップなどで株元をマルチングすることをおすすめします。もともと乾燥に強い植物なので、成長期以外は水やりを控え、乾燥気味に管理しましょう。
グラジオラスの成長期はいつですか?
グラジオラスは植え付け可能な時期が長いため、植え付けのタイミングによって成長期が変わります。基本的には、本葉が出てから花が咲くまでの間が成長期です。
グラジオラスは痩せた土地でも問題なく育ちます。植え付け時に、元肥として完熟牛糞やピートモスなどを施しておけば、基本的に追肥はいりません。ただし、花や茎が大ぶりなタイプや開花期間の長いものに限って、花が咲く期間のみ10日に1回液体肥料を与えてください。肥料は窒素が少なくリンとカリの多いものが好ましいです。
グラジオラスにつきやすい代表的な害虫は、ハダニ、アザミウマ、ナメクジです。いずれも吸汁被害や食害を引き起こし、最悪の場合枯れる原因になるため、見つけ次第すぐに取り除きましょう。ハダニは乾燥すると増える傾向にあるので、葉の裏に霧吹きで水をかけると予防になります。
グラジオラスがかかりやすい代表的な病気は、首腐病、ウイルス病、フザリウム腐敗病です。放っておくと枯れる原因になるため、見つけ次第すぐに患部を取り除いてください。土中の菌の増殖や窒素過多で起きやすい病気なので、連作は避け窒素肥料の与え過ぎに気をつけましょう。
グラジオラスは、一つの花穂から次々に花を咲かせます。一輪枯れるごとに花がら摘みをする必要はありませんが、ほかの花穂に栄養を行き渡らせるためにも、花穂の花がすべて咲き終わったら根元から切り落としてください。
グラジオラスの球根を購入する際は、丸みがあり、大きくて厚みのあるものを選びましょう。平たいものやデコボコしているものは、状態が悪い可能性が高いです。
グラジオラスの球根を植える際は、地植えなら15cm~20cm、鉢植えなら15cmの株間が必要です。根の成長を促すために、球根3つ分の深さに植え付けましょう。1ヶ月ほどで発芽します。1つの球根から数個の芽が出ますが、栄養を集中的に与えるためにも、元気なものを残して切り取ってください。
葉が出るまでは、水やりをしすぎると根腐れすることがあるため注意が必要です。葉が出てからは成長期になるため、土表面が乾いたらたっぷり水やりしましょう。半日陰で管理し、苗がある程度大きくなったら日当たりのよい場所に移してください。
グラジオラスは品種によって草丈もさまざまです。草丈が1mを越えると風で倒れやすくなるため、大きい品種を植える場合は植え付け後に葉が5~6枚出た時点で支柱を立てましょう。1m以下でも倒れそうで心配な場合は、支柱を立てるか株元に土を寄せて対応してください。
グラジオラスは開花時期の長い植物なので、スタミナ切れを防ぐために剪定が必要です。開花後に、本葉を残して花茎の先を摘心しましょう。
グラジオラスは日本の寒さには弱く、花が咲き終わった段階で球根を掘り起こすため、基本的に冬越しはしません。ただし、10月~12月に春咲き品種を植え付けた場合は、ビニールハウスなどを使用して15℃以下にならないように対策をとりましょう。
グラジオラスは、開花後半年ほどで球根が十分な大きさに成長します。花が咲き終わり、葉が黄色がかってきたタイミングで球根を掘り上げてください。茎を切り落とし、状態のよい球根を選んだら、紙袋に入れて風通しのよい冷暗所で保管しましょう。
グラジオラスの増やし方には「分球」と「種まき」があります。
グラジオラスの新球のまわりには、「木子(きご)」と呼ばれる豆粒上の小さな球根がたくさんできます。球根を掘り上げた際に木子も紙袋に保管しておき、3月中旬以降に植え付けましょう。
グラジオラスの花が咲き終わったら、そのまま放置しておくと種ができます。種を収穫したら、球根と同様に保管しておき、3月中旬以降に種まきしましょう。ただし、種から育てる場合、花が咲くまでに3年ほどかかります。
グラジオラスの球根 - PASTEL MIX -Lily
参考価格: 1,300円
グラジオラスは丈夫で育てやすく、一度植え付けると分球で簡単に増やせ、毎年花を楽しめます。品種によって色合いはさまざまなので、いろいろな品種のグラジオラスを一緒に植え付けることで、さらに華やかさがアップしおすすめです。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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花色 | パステルカラー |