チロリアンランプはブラジルが原産の低木で、つる植物に分類されています。名前のとおり、ランプがぶら下がっているような、かわいらしい咲き姿が魅力的な植物です。
園芸部類 | 低木、観葉植物 |
形態 | つる植物 |
樹高・草丈 | 20cm〜200cm |
花の色 | 赤、黄 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性、開花時期が長い、つる性、ハンキング |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
チロリアンランプは常緑性のため、室内で観葉植物としても育てられています。開花時期が長く、4月〜11月にかけて次々と花を咲かせるのが特徴です。つるを伸ばして成長していくため、支柱やネットに誘引すれば、グリーンカーテンとしても利用できます。また、ハンキング仕立てにして、垂れ下がるような咲き姿を楽しむのもおすすめです。
植え付け時期 | 4月〜6月、9月 |
植え替え時期 | 4月〜6月、9月 |
肥料の時期 | 4月〜11月 |
剪定の時期 | 4月〜10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜11月 |
チロリアンランプは、地植えでも鉢植えでも育てられます。つる性の植物のため、寄せ植えにする場合は、ほかの植物の茎に絡まってしまわないよう注意が必要です。株元に支柱やネットを立てて、誘引してあげましょう。鉢植えにする場合は、リング支柱を使用してあんどん仕立てにするのもおすすめです。
チロリアンランプは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけがヒョロヒョロと間延びして、花付きが悪くなります。そのため室内で育てる場合も、鉢を窓辺などに置いて、半日以上は日光が当たるように管理してください。
葉が黄色く変色する原因は?
日光の当たらない場所で育てると、花付きが悪くなるだけでなく、葉が黄色く変色する場合があります。ほかの植物や建物の影になっている場合は、置き場所を移動させてください。
チロリアンランプは、排水性の高い用土で育てていきましょう。市販されている「草花用培養土」や「観葉植物用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、少量の鹿沼土を加えた用土を使用します。
チロリアンランプを地植えで育てている場合は、降雨のみで水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水を与えます。水切れを起こすと根が傷み、株が立ち枯れる恐れがあるので注意しましょう。また、冬は休眠期に入り水をあまり吸わなくなります。水やりを控えめにして、やや乾燥気味に管理するのがポイントです。
チロリアンランプは開花時期が長いので、たくさんの栄養分を必要とします。4月〜11月の開花時期には、肥料切れを起こさないように管理しましょう。冬に肥料を与えると、肥料やけを起こして枯れる原因となるので避けてください。
ナメクジは、梅雨時期などの雨が長く続く時期に発生しやすい害虫です。チロリアンランプの葉や茎を食害するため、発見したら箸などを使用して早めに引き剥がしてください。ナメクジの移動したあとは、白くネバネバとした液体が付着しているのが特徴です。水やりのときなどに、よく観察しながら育てましょう。
すす病は、カビの菌糸が原因で発生する病気です。感染した部分が灰色に変色し、光合成を妨げるため、チロリアンランプが枯れたり弱ったりする恐れがあります。アブラムシやカイガラムシのベトベトした排泄物からも感染するため、こまめにチェックしながら管理してください。
花後に花がらを放置すると、カビが発生しやすくなります。たくさんの花を咲かせるため、放任で育てると「灰色カビ病」に感染する恐れがあるので注意が必要です。こまめに花がら摘みをして、株を清潔に保ちましょう。
チロリアンランプをポット苗の状態で購入する場合は、葉の裏側までしっかりとチェックして害虫が付着していない苗を購入してください。アブラムシやハダニなどがついている場合があり、気付かないまま育てると、株が弱ったり枯れたりするので注意しましょう。
チロリアンランプは成長が早いため、こまめに剪定をしながら管理します。開花時期に当たる4月〜10月にかけて、気になったときにいつ剪定しても構いません。葉が込み入っている部分や、茎が伸びすぎている部分を切り戻し、草姿を整えてください。茎を誘引する場合は、伸びすぎている部分を剪定する必要はありません。
チロリアンランプは耐寒性がやや弱く、5℃を下回ると下葉から枯れ込んできます。鉢植えの場合は、秋の終わり頃から室内に取り込んでおくと安心です。地植えの場合は、マルチングをしてから冬越しさせましょう。
チロリアンランプの挿し木に適した時期は9月〜10月です。剪定で切り取った茎を使用しても構いません。7月や8月の猛暑日に挿し木をすると、上手に根付かない可能性があります。
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半耐寒性のチロリアンランプで、5月〜11月にかけて、赤色と黄色のコントラストが美しい花を楽しめるのが魅力です。フェンスに這わせたり、あんどん仕立てにしたり、さまざまな育て方ができます。
草丈 | 200cm |
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おすすめ度 | ★★★★★ |