ローフードとは?
ローフードとは「Raw Food」=「生の食べ物」という意味で、野菜や果物、海藻、穀物などといった食材をできるだけ自然に近い生の状態で食べる食事法のことです。生のままで食べる理由は、食べ物に含まれている酵素を摂取するためで、この酵素は健康や美容効果が高いことで知られています。
健康志向な食事法
欧米から広まったとされる食事法で、海外セレブやスポーツ選手が取り入れていることで話題になりました。日本でも芸能人やモデルを中心に、グリーンスムージーやスーパーフードといった健康食品が流行し、健康や美容に関心を持つ人たちが増えてきました。
野菜や果物だけじゃないローフード食材
生で食べられるものというと野菜や果物をイメージしますが、ドライフルーツや海藻類、酵素が生き続ける発酵食品などもローフード食材になります。セレブやモデルが取り入れているというと、おしゃれで馴染みのない食材ばかりなのでは?と思いがちですが、醗酵大国といわれる日本の発酵食品は、生きた酵素が豊富に含まれているので、ローフードに最適な食材なのです。
おもなローフード食材
- 果物、野菜全般
- 海藻類(わかめ、昆布、ひじきなど)
- ナッツ、たね類(生のアーモンド、クルミ、カボチャの種、ヒマワリの種など)
- ドライフルーツ
- 発酵食品(納豆、梅干し、漬物、味噌、醤油など)
- オイル(オリーブオイル、ココナッツオイルなど)
- 豆類、スプラウト(豆、種、穀類を発芽させたもの)
- 穀物(発芽玄米、発芽小麦、オーツ麦など)
ナッツ、たね類には、「酵素抑制物質」という酵素の働きを抑制する物質が含まれているので、一晩水に浸して除去してから食べましょう。
ロウフード、リビングフードとの違いは?
酵素を「生きたまま」摂取するという意味で、「生きた」=「Living」から「リビングフード」と呼ばれることもあります。また、「ロウフード」と記載されることもありますが、すべて趣旨は同じです。日本では「ローフード」が一般的に浸透しています。
ローフードと酵素
酵素について
一時期、酵素ダイエットが流行したことで、酵素が健康や美容によいというのはなんとなくご存知の方も多いのではないでしょうか。酵素は私たち人間の体の中にも存在し、生きていく上で重要な働きを担う必要不可欠ともいえる物質なのです。
3つの酵素
- 消化酵素
- 代謝酵素
- 食物酵素
酵素は大きく分けてこの3つに分類されます。消化酵素は食べたものを消化分解するためのもの。代謝酵素は呼吸や血液の循環、栄養をエネルギーに変換、毒素の排出、免疫力や自然治癒力を高めるなどといった生命活動に必要となる酵素。食物酵素は食べ物に含まれている酵素のことです。
現代人は酵素不足
しかし、この酵素が1日につくり出される量は決まっていて、さらに年齢と共に働きが鈍くなるといわれています。普段の食事の中に、生野菜や発酵食品などの酵素が多く含まれる品を取り入れているでしょうか。朝、昼、晩とほとんどが加熱処理されたものだったり、インスタントなどの加工食品だったりしませんか?偏った食生活やストレスなどにより酵素が不足すると、代謝が悪くなり身体にさまざまな不調をきたしてしまいます。
酵素不足による不調
- 体がだるく疲れやすい
- 便秘がち
- 肌がカサついて化粧のノリが悪い
- 風をひきやすい
- ダイエットをしても痩せにくい
- むくみやすい
- イライラして怒りっぽい
- 頭がボーっとして集中力がない
上記のチェックポイントに当てはまるものがある人は、もしかしたら酵素不足による不調かもしれません。不足している酵素を食べものから補い、酵素の働きをサポートすることで代謝アップにつながります。不調を感じたら、食生活から見直してみることも大切です。
ローフードの食事方法
1日の50〜70%をローフード食に
健康、美容効果の高いローフードですが、ローフードのみの食生活では体に必要な栄養をバランスよく摂ることが難しくなります。健康な体を維持するには100%ローフードにするのではなく、1日の食事の50~70%をローフードに変えるようにすることです。加熱調理した普段の食事と組み合わせたり、1食だけ置き換えたり、ご自身の体調に合わせて取り入れましょう。
酵素は空腹の状態で取り入れるほうが早く吸収されるので、加熱した食事と一緒に食べるときは、サラダなど酵素の多いものから食べるようにすると効果的です。
ローフードの調理方法
生のままもしくは低温加熱で調理する
酵素は48℃以上の高温で加熱調理すると死滅してしまうため、加熱、加工していない「生のまま」もしくは、「48℃以下」で調理します。そうすることで、酵素のみならずビタミン、ミネラルといった栄養素も損なわずに摂取することができます。
調理が簡単でチャレンジしやすい
ローフードの料理には、レパートリーが少なそうなイメージはありませんか?しかし工夫次第で、非加熱調理でもさまざまな料理をつくることが可能です。また基本的に火を使わない調理方法なので、切る、和える、ミキサーにかけるなどといった単純な作業になります。料理が苦手な方でも挑戦しやすいのは嬉しいポイントですね。
ボタニ子
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出典:写真AC