7月はどんな季節?
7月に咲く花を知る前に、まずは7月がどのような季節なのかを見ていきましょう。
7月上旬
7月上旬は、まだ梅雨の季節です。雨が続き、空気もジメジメしているため、水はけや通気性をよくしてあげるなど、庭の草花に注意を払う必要があります。雨粒が花びらに当たることで色あせてしまったり、雨水が跳ね上げた泥水によって土壌感染を引き起こしてしまったりする草花もでてきます。この時期の庭の状態には気を付けてあげましょう。
7月下旬
梅雨が明け、7月下旬にもなると一気に夏がやって来ます。カラッとした晴天に恵まれ、太陽の光をいっぱい浴びて、これから咲く草花もすでに咲いている草花も、グングンと成長していく季節です。この季節の草花には、乾燥と強い日差しに注意を払う必要があります。日よけをうまく利用したり、水やりは朝・夕2回たっぷりあげたりするなど、上手に対応してあげましょう。
ボタニ子
7月に咲く・咲いている花①~③
①アガパンサス
基本情報
- 科名:ヒガンバナ科
- 属名:アガパンサス属
- 形態:多年草
- 原産地:南アフリカ
- 開花時期:6~8月
- 花色:青紫・紫・白・ピンク・複色
- 耐暑性:強い
アガパンサスの特徴
アガパンサスは、別名「アフリカンリリー」や「紫君子蘭(ムラサキクンシラン)」とも呼ばれます。ヨーロッパでは、愛や恋を象徴する花として高い人気を誇っています。暑さや寒さに強く、どんな庭にもピッタリ合い、ガーデニング初心者にも育てやすい植物です。300種類以上の品種があり、さまざまな色や草丈を楽しめます。
アガパンサスの花言葉
アガパンサスは、ギリシア語の「agape(愛)」と「anthos(花)」をあわせて名付けられました。花言葉は「恋の訪れ」「愛の始まり」「ラブレター」です。淡い青紫色のアガパンサスは、初夏の日差しのなかで凛として咲く姿にちなんで「知的な装い」という花言葉を持っています。
②アスター
基本情報
- 科名:キク科
- 属名:エゾギク属
- 形態:一年草
- 原産地:中国北部
- 開花時期:6~8月
- 花色:赤・ピンク・白・青・紫・黄
- 耐暑性:やや強い
アスターの特徴
アスターは小菊に似ていることから「エゾギク」「サツマギク」とも呼ばれています。世界には300種類以上の品種があり、花色が豊富で切り花としても人気が高いです。花の咲き方はさまざまで、「一重咲き」「八重咲き」「ポンポン咲き」などがあり、夏の庭を華やかにしてくれます。絶えず小さな花をつけ、花もちがよいため長く楽しめます。
アスターの花言葉
アスターの代表的な花言葉は「追憶」です。古くから仏花に飾られていたことから、「故人を思い出す花」とされました。その他の花言葉には「思い出」「変化」「同感」「信頼」などがあります。色が豊富なアスターは、色でそれぞれ花言葉が異なります。
色別の花言葉
- 赤「変化を好む」
- ピンク「甘い夢」「淡い恋」
- 白「私を信じてください」
- 青「信頼」「あなたの愛を信じているけど心配」
- 紫「恋の勝利」「私の愛はあなたの愛より深い」
ボタニ子
アスターは「好き、嫌い…」でおなじみの、花占いにも使われているよ!
③アナベル
基本情報
- 科名:アジサイ科
- 属名:アジサイ属
- 形態:多年草
- 原産地:北アメリカ東部
- 開花時期:6~7月
- 花色:白・ピンク
- 耐暑性:強い
アナベルの特徴
アナベルは、アメリカ原産の「ワイルドホワイトハイドランジア」を原種に品種改良された、アメリカアジサイです。ほかのアジサイと異なり、土の酸性度に影響を受けることなく、真っ白でこんもりと丸く咲くのが特徴です。花は「緑色→ライムグリーン→白」と変化し、花色の自然さからドライフラワーとしても人気があります。日光が大好きで暑さに強く、手間がかからないため、夏の庭にピッタリです。
ボタニ子
品種改良されて、白だけじゃなくて、ピンク色の花も楽しめるようになったよ!
アナベルの花言葉
アナベルの花は、他のアジサイのように土に左右され色が変わることがなく、真っ白で純粋なイメージを持っています。花言葉は「ひたむきな愛」です。また、雨露にうたれながら、小さな花が寄り添い丸く固まって咲く様子から「辛抱強い愛情」という花言葉もつけられました。
ボタ爺
次は「7月に咲く・咲いている花④~⑥」を紹介するぞ!
ここからは、7月に咲く・咲いている草花を紹介していくよ!