ほったらかしでも毎年咲く花とは
ほったらかしで毎年咲く花とは
- こぼれ種で増えていく・種まきの必要がない(一年草・二年草)
- 年々、株を充実させて大きくなる・耐寒性が強く防寒の必要がない(多年草)
- 植えっぱなしで分球して増えていく・堀り上げや乾燥の必要がない(球根植物)
ほったらかしでも毎年咲く花の特徴
ほったらかしでも毎年咲く花には、
- 肥料は植え付け時のみで追肥不要
- 病害虫に強い
- 乾燥に強く、地植えの場合は降雨のみで育つ
- 多花性でたくさん種を作る(一年草・二年草)
- よく分球する(球根植物)
ボタニ子
今回ご紹介する「ほったらかしでも毎年咲く花」の一覧です。ものぐさガーデニングにはぴったりよ!
分類 | 植物名 | 増えかた |
一年草 | ヤグルマギク | こぼれ種 |
ニゲラ | ||
ノースポール | ||
リナリア | ||
キンセンカ・冬知らず | ||
ハナビシソウ | ||
ムラサキハナナ | ||
ジャーマンカモミール | ||
ワスレナグサ | ||
二年草 | ジキタリス | こぼれ種 |
オルラヤ・ホワイトレース | ||
リクニス・コロナリア | ||
ディル | ||
カスミソウ | ||
多年草 | 西洋オダマキ | こぼれ種と地下茎 |
ビデンス | ||
オステオスペルマム | 地下茎 | |
ハナトラノオ | ||
アジュガ | ||
ヒューケラ | ||
クリスマスローズ | ||
サルビア・ガラニチカ | ||
球根植物 | タカサゴユリ | こぼれ種と分球 |
アガパンサス | 分球 | |
ムスカリ | ||
スズラン | ||
スイセン | ||
ハナニラ | ||
アマドコロ | ||
ギボウシ |
ほったらかしでも毎年咲く花(一年草)
ヤグルマギク
ヤグルマギクの原種は一重咲ですが、現在栽培されているのは主に八重咲の品種です。矮性種から高性種まで草丈はさまざまで、地植え向きのワイルドフラワーとして、数色をミックスした種が人気でよく流通しています。
分類 | キク科ヤグルマギク属:一年草 |
別名 | コーンフラワー、セントーレア |
原産地 | ヨーロッパ東南部 |
花期:花色 | 12~7月:白、ピンク、紫、青 |
特徴:用途 | やせ地、荒れ地で育つ:ハーブ、ポプリ |
ニゲラ
ニゲラは糸状の苞(ほう)が特徴で、幻想的なイメージのある花として人気があります。花が枯れるとストライプ模様のユーモラスな実ができるので、花壇にドライフラワー状態のまま残すガーデナーも少なくありません。
分類 | キンポウゲ科クロタネソウ属:一年草 |
別名 | - |
原産地 | 地中海沿岸~西アジア |
花期:花色 | 4月下旬~7月上旬:白、ピンク、青 |
特徴:用途 | 追肥不要:ハーブ、ドライフラワー |
ノースポール
背の低いマーガレットといった印象のノースポールは、冬の花壇をにぎやかにしてくれる頼もしい存在です。春になり、そろそろ花も終わろうかというころに、こぼれ種から芽を出す生命力には驚かされることでしょう。
分類 | キク科フランスギク属:一年草 |
別名 | クリサンセマム |
原産地 | 北アフリカ |
花期:花色 | 12~5月:白(中央部は黄色) |
特徴:用途 | 耐寒性の強い冬の花:寄せ植え |
リナリア
別名のヒメキンギョソウの名のとおり、小ぶりなキンギョソウといった風情のリナリアです。パステル調の柔らかい花色~原色系まで花壇をにぎやかに彩ります。肥料が多すぎると徒長して倒れやすくなるので注意してください。
分類 | オオバコ科ウンラン属:一年草 |
別名 | ヒメキンギョソウ |
原産地 | 北半球の温帯地域 |
花期:花色 | 3~7月、12月:白、ピンク、赤、黄、紫、複色 |
特徴:用途 | 開花期間が長い、香りがある:寄せ植え |
キンセンカ・冬知らず
一般的なキンセンカよりも小さな花がかわいらしい冬知らずは、とても丈夫な植物です。11月~翌年の5月まで咲き続ける耐寒性の強い一年草で、暑さには弱いとされていますが、環境によっては枯れずに夏の間も咲き続ける場合があります。
分類 | キク科キンセンカ属:一年草 |
別名 | カレンデュラ、ポットマリーゴールド |
原産地 | 地中海沿岸地域 |
花期:花色 | 11~翌5月:黄、橙、複色 |
特徴:用途 | 追肥不要、開花期間が長い:ハーブ |
ハナビシソウ
ビタミンカラーで元気いっぱいのハナビシソウは、葉が大きく横に広がるので、プランターよりは広い庭などで育てることをおすすめします。こぼれ種でも増えますが、花が枯れたあとにできる莢(さや)からの採種も簡単です。
分類 | ケシ科ハナビシソウ属:一年草(短命な多年草) |
別名 | カリフォルニアポピー |
原産地 | 北アメリカ西部 |
花期:花色 | 4月中旬~6月:白、ピンク、赤、オレンジ、黄 |
特徴:用途 | 開花期間が長い:地植え向き、花畑、切り花 |
ムラサキハナナ
繁殖力が強く、庭一面を紫に彩るムラサキハナナは、肥料が少ないやせ地で地植えにすると引き締まった株に育ちます。一重咲きのストックの花に似たやさしい雰囲気の花で、とても丈夫な帰化植物です。
分類 | アブラナ科オオアラセイトウ属:一年草 |
別名 | 諸葛菜(ショカツサイ) |
原産地 | 東アジア |
花期:花色 | 4~5月:紫 |
特徴:用途 | やせ地で育つ、潮害に強い:地植え向き |
ジャーマンカモミール
キク科のジャーマンカモミールに似た花はたくさんあります。ジャーマンカモミールの見分け方は、中央の黄色い部分が高く盛り上がって空洞になっていることと、花にリンゴのような甘い香りがあることです。また、葉に香りはありません。
分類 | キク科コシカギク属:一年草 |
別名 | カミツレ |
原産地 | ヨーロッパ、中央アジア |
花期:花色 | 3~6月:白(中央部は黄色) |
特徴:用途 | リンゴのような香り:ハーブ |
ワスレナグサ
ガーデニングの名脇役となるワスレナグサは、本来は多年草ですが暑さに弱くて枯れてしまうため、日本では一年草扱いになっています。湿地帯に自生している品種もあるほど水を好む植物です。水切れには注意してください。
分類 | ムラサキ科ワスレナグサ属:多年草(一年草扱い) |
別名 | ミオソチス |
原産地 | ヨーロッパ、アジア、アフリカの温帯地域 |
花期:花色 | 3月下旬~6月上旬:白、ピンク、青、紫 |
特徴:用途 | 基本種は青に白色の目:寄せ植え |
ボタニ子
次のページでは、こぼれ種でどんどん花が増える「二年草」についてご紹介します!
出典:写真AC