はじめに
ナエマはフランス生まれの比較的新しい品種のバラです。新しい品種のバラの中でもその認知度は高く、その花姿やさまざまな特徴から、特に女性の人気を集めているバラでもあります。庭植えの方がよいことは間違いありませんが、管理をきちんとすれば鉢植えでも十分に育てることも可能です。そんなナエマを鉢植えで育てる方法や、仕立て方などの管理方法をご紹介します。
ナエマってどんなバラ?
ナエマは人気の高いバラではありますが、一方で個性的な特徴を持つバラでもあります。その特徴のために慣れるまでは扱いづらい一面もあるのです。まずはナエマの基本情報や特徴についてご紹介します。
基本情報
バラの系統 | ラージ・フラワード・クライマー(LCI) |
開花時期 | 5月~11月 |
開花の仕方 | 3~4輪の小さな房咲き |
花径 | 8~12cm |
花の形 | ディープカップ咲き |
香り | フルーツ系の強香 |
樹高 | 2~3m |
作出 | フランス・デルバール(1998年) |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
ナエマというバラの特徴
ナエマには個性的な特徴がいくつかあります。夏になると病気でもないのに葉が丸まるのもその1つです。まだまだあるナエマの特徴についてみてみましょう。
ろくろ首の異名を持つバラ
ナエマは太い枝から、花を付けるための枝である「花枝」を伸ばし、その先が3~4本に枝分かれして花を咲かせます。この花の咲かせ方はほかのバラにもみられる特徴ですが、ナエマはこの花枝の長さがほかのバラと比べても特に長いのです。育て方でも変わりますが、花枝は50cm~1mもの長さになるため、「ろくろ首のナエマ」と呼ばれています。
四季咲き性のあるバラ
ナエマはとても開花期の長いバラです。きちんと管理することで春~初冬まで咲き続ける、四季咲き性と呼ばれる性質があります。きちんと開花させるには、仕立て方をはじめとした管理方法に少々コツが必要です。誘引方法などとあわせて、後程詳しくご紹介します。
国際コンテストで受賞歴のあるバラ
ナエマは2006年ぎふ国際ローズコンテストで、銀賞とベストフレグランス賞を受賞したバラです。日本での知名度の高さも、ここからきているといえます。
出典:写真AC