ひょうたん(瓢箪)の栽培!植え付け方から収穫方法・時期まで解説!

ひょうたん(瓢箪)の栽培!植え付け方から収穫方法・時期まで解説!

古来から容器として重宝されてきたひょうたん(瓢箪)は、縁起のよい開運アイテムです。最近ではベランダで栽培する千成ひょうたんのグリーンカーテンが注目されています。ひょうたんの種まき、摘心、受粉、収穫など、栽培方法をご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ひょうたん(瓢箪)とは
  2. 2.ひょうたん(瓢箪)の栽培方法①種まきと苗づくり
  3. 3.ひょうたん(瓢箪)の栽培方法②定植
  4. 4.ひょうたん(瓢箪)の栽培方法③摘心(摘芯:てきしん)
  5. 5.ひょうたん(瓢箪)の栽培方法④人工受粉・摘果
  6. 6.ひょうたん(瓢箪)の栽培方法⑤収穫
  7. 7.ひょうたん(瓢箪)はベランダやプランターでも栽培できる?
  8. 8.ひょうたん(瓢箪)の栽培後は加工しよう
  9. 9.まとめ

ひょうたん(瓢箪)とは

Photo by nyanchew

ひょうたん(瓢箪)は、ウリ科ユウガオ属のつる性の一年草です。実は昔から水や酒を入れる容器として利用されてきました。近年ではベランダなどのグリーンカーテン(緑のカーテン)としても注目されています。ひょうたんの育て方をご紹介する前に、ひょうたんについて知っておきましょう。

ひょうたんの歴史

出典:写真AC

ひょうたんは北アフリカ原産の植物です。最古の栽培植物のひとつとして知られ、食用や主に加工材料として世界に広まりました。日本でも縄文時代の遺跡から種子が出土しています。ひょうたんはククルビタシンという毒性のある苦み成分を含んでおり、果肉は嘔吐や下痢などの食中毒をひきおこすため注意が必要です。ククルビタシンが少ない種類は食用にされます。なかでもユウガオはククルビタシンの含有量が少ない変種で、かんぴょうの原料です。

ひょうたんは軽く丈夫で、世界各国でさまざまに用いられています。瓢箪の「箪」は「容器」の意味です。日本では水や酒を入れる器や、2つに割ってひしゃくとして使いました。韓国ではひょうたんの容器を「パガジ」と呼び、婚礼用品として使います。アメリカインディアンは喫煙具に、南米ではマテ茶の容器に、ニューギニア島の先住民はペニスケースに、その他楽器や、浮きや漁具としても使われてきたのです。

ひょうたんは日本では縁起物としても大切にされます。「3つで三拍(三瓢)子そろって縁起よし、6つで無病(六瓢)息災」の意味があるのです。ひょうたんには種が多いことから子孫繁栄や多産の象徴とされ、おめでたい吉祥文様にも使われます。千成ひょうたんは豊臣秀吉の馬印でもありました。また、昔から日本では「ひょうたんには神霊が宿る」とされます。ひょうたんは気を清める開運アイテムとしても注目されているのです。

栽培されるひょうたんの種類

昔のひょうたんはくびれた形ではなかったそうです。現在では大きさも形もさまざまな種類があります。千成ひょうたんは小さい実がたくさんなり、育て方が比較的簡単です。大人の背丈を超えるような長いひょうたんができる大長、胴回りが1mを超えることもあるジャンボひょうたんもあります。つる首ひょうたんは鶴の首のように上部が長細い形です。UFOと呼ばれる形もあります。

ひょうたん(瓢箪)の栽培方法①種まきと苗づくり

出典:筆者撮影(筆者の母のひょうたん作り講習会受講記録より)

早速、ひょうたんの育て方をご紹介していきましょう。こちらの画像はひょうたんの育て方の流れを示しています。種まきや育苗には一定の温度が必要ですが、他の段階でも適した時期があるのです。花粉は雨が苦手のため、受粉は梅雨の前に済ませます。実が肥大する時期は水を多く必要とするため、梅雨の時期に重なるのが理想です。そして収穫は台風が来る時期より前に終わらせます。これらの時期を目標に逆算して、種まきの準備を始めるのです。

種まきのための土づくり

出典:筆者撮影

種まきには市販の培養土を用いることができます。自分で配合する場合は、種まきの1週間前に土づくりを行います。畑土4L、堆肥4L、砂2L、苦土石灰大さじ2杯の割合で混合し、水をかけて湿り気を与え、ビニールをかけておきましょう。

種まきに適した時期・気温

出典:筆者撮影

種から育てる場合は、桜が満開になる時期(3月下旬~4月上旬)に種まきをします。地面の温度が10℃以上、気温が23~28℃で最も発芽率がよいです。種まきには人によっていろいろな方法が推奨されます。何も処理をしないでそのまま種まきするのがよいという人もいれば、ぬるま湯に一晩漬けてから種まきするという人もいます。どの方法にも一長一短があるのかもしれません。

出典:写真AC

筆者の母が受けたひょうたん作り講習会では、皮の硬い種の発芽を促進するための処理を教わりました。種まき前に、種を一昼夜、水かぬるま湯につけます(種は水に浮きます)。次に下の画像のようにへその部分をペンチで軽く割るのです。割れ目から種の中をのぞいてみると、よい種は将来根となる白いものが見えますが、見えないものは未熟種子なので使いません。そのまま種まきすることもできますが、発根させてから蒔くと発芽時期を揃えられます。

出典:筆者撮影(筆者の母のひょうたん作り講習会受講記録より)

発根させる方法は、ガーゼか脱脂綿を濡らしたものに種を挟んで黒いビニール袋に入れ、乾燥しないようにしながら暖かい場所(20~30℃)に置きます。幼根が出て0.5~1cm程度になった頃が種まきに適した時期です。直径9cmのポットに縁から1cm下まで用土を入れ、種2粒を横に寝かせるように種まきします。深さは1cm程度です。日中は20~30℃に保ち、冷える日にはビニール等で保温したり、夜間は家の中に取り込んだりします。土が乾いてきたら水やりしましょう。

苗の育て方

出典:筆者撮影(筆者の母のひょうたん作り講習会受講記録より)

発芽してから苗が育つ間も20~30℃を保ち、昼間は十分に日光を浴びせます。必要に応じて夜間にビニールをかけて保温したり、夜露を防いだりしてあげましょう。光不足や高温多湿の場所で育てると、徒長苗となりやすいです。徒長苗は主根がなくひげ根ばかりで、ぐらついたり曲がったりしやすくなります。よい苗は主根が通ってしっかりと身体を支え、茎が太く葉が大きい苗です。よいほうの苗を残して、本葉2枚が展開するまでポットで育てます。

ボタ爺

ボタ爺

元気な苗が育ったら定植じゃ。次項では定植とつるの摘心についてご紹介しよう。

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ひょうたん(瓢箪)の栽培方法②定植

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