オリーブとは
オリーブは平和のシンボルとして、世界中で愛されている植物です。ギリシャをはじめ国旗に描かれている国も多く、国連のシンボルとして描かれていることでも有名ですね。近年、日本でも庭木や玄関先で、シンボルツリーとして取り入れるご家庭も増えました。今回は、失敗しないオリーブの植え方や手入れ方法、オリーブを使った楽しみ方を紹介します。はじめに、庭木として人気のオリーブの特徴などを見ていきましょう。
オリーブの基本情報
科目 | モクセイ科オリーブ属 |
原産地 | 小アジア(トルコ周辺) |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 普通 |
収穫時期 | 10~11月 |
オリーブの特徴
オリーブは常緑性の植物で、実をつける性質から果樹に分類されます。大きいものですと、2mを超える高さに成長します。屋内で楽しむ観葉植物としても人気が高く、その場合は150cm程度のものがよく好まれる傾向があります。細長い形状の葉はシルバーリーフともいわれ、白い産毛に覆われています。風に揺れるとキラキラと輝いて見え、とても美しいですよ。
ボタ爺
オリーブに限らず、常緑性のあるものは観葉植物やシンボルツリーにぴったりだね。
オリーブの花
オリーブは6月頃に白くて小さな花を咲かせます。花の大きさはおよそ1cmほどですから、樹高と比較すると小ぶりといえるでしょう。においは独特の甘い香りが特徴的で、キンモクセイに似ているともいわれています。オリーブはスギやヒノキと並んで、花粉症の原因になるという報告があります。敏感な人は、注意してくださいね。
オリーブの実
オリーブの実は、10月下旬頃から収穫期を迎えます。塩漬けやオイル漬けなどでも有名ですね。健康によいともされるオリーブオイルは、この実をしぼって作られる物です。オリーブというと、実の方を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。オリーブの実はとにかく渋く、生食には不向きといわれています。生のオリーブの実が手に入ったら、加工して食べるのがおすすめですよ。
オリーブの種類
オリーブとひとえにいっても、実にさまざまな種類があります。日本の主な生産地である小豆島では、約60種類栽培しているといわれています。実の大きさや含まれている油の量、使用目的など特徴はさまざまです。それでは、シンボルツリーとして庭木におすすめの種類を見てみましょう。
レッチーノ
イタリアが原産の品種です。暑さや寒さに加え、病気にも比較的強く手入れがしやすいので、はじめてシンボルツリーを植える初心者にもおすすめですよ。手入れがしやすく、庭木だけでなく観葉植物として室内でも楽しめるのがよいですね。
ミッション
アメリカが原産のオリーブで、上方向に枝を伸ばす性質があり、シンボルツリーにおすすめの品種です。オリーブの結実率を上げるには2本植えるのがよいとされていますが、1本でも実をつける力を持っています。
ネバディロ・ブランコ
ネバディロ・ブランコはスペインが原産の品種で、受粉用としてよく用いられています。枝が横に広がる性質を持っているので、見ごたえがあります。シンボルツリーとして庭木で楽しむほか、観葉植物として楽しむのもよいですね。
ルッカ
アメリカが原産のルッは枝が横に広がる性質を持っており、シンボルツリーにおすすめです。病気に強く実を多くつける傾向があります。日本の園芸店などで、一番多く出回っている品種でもあるので、手に入りやすいのも魅力のひとつです。
苗の購入方法
オリーブの苗の購入方法は、園芸店やホームセンターのほかに通販があります。園芸店などでの購入方法は、実際に苗の状態が目で確認できるのがよいですね。通販での購入方法は、自宅に届けてくれるのでとても便利です。ライフスタイルにあった購入方法を採用してくださいね。
それでは、オリーブの木の育て方を紹介します。
常緑性のオリーブは、葉が落ちないから冬越ししながらでも鑑賞が楽しめるんだよ。