カビを食べるとどうなる?誤って食べてしまったときの症状と対処法まとめ!

カビを食べるとどうなる?誤って食べてしまったときの症状と対処法まとめ!

カビは、パンやおにぎりなどの食品にも付着します。付着直後はカビは気づきにくいため、誤って食べてしまうことも多いです。カビを食べると、場合によっては危険な状態に陥ってしまうこともあります。「カビを食べるとどうなるか」を知ることは予防にも効果的です。

記事の目次

  1. 1.カビとは?
  2. 2.カビを食べるとどうなる?
  3. 3.カビを食べたときの対処法
  4. 4.食べると危険なカビの種類
  5. 5.危険なカビが発生しやすい食品
  6. 6.危険なカビの発生の予防法
  7. 7.食べると危険なカビの処理法
  8. 8.カビを食べると危険だということを認識しよう!

危険なカビが発生しやすい食品

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食べると健康被害を引きおこす有毒性のカビは、身近な食品にも発生しやすいです。基本的に食品に生えるカビは、気温・湿度・エサがすべてそろうと繁殖します。特に食品内部に発生したカビは見つけにくいため、誤食の危険が高いです。カビが発生しやすい食品を知っておくと、カビの誤食予防に役立ちます。

食品①おにぎり

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和食の定番であるおにぎりは、白カビが発生しやすい食品です。白カビは有毒性のカビに分類されますが、誤食しても比較的軽症ですみます。ただしおにぎりに発生した白カビは、繁殖時に有害成分を発生させるのが特徴です。白カビと有害成分が混在したおにぎりを食べると、食中毒をおこす可能性があります。

食品②野菜

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野菜はカビが発生しやすい食品です。発生原因は「カビ菌に汚染された土で栽培した」「空気中や人間が触れたことで菌糸が侵入した」などさまざまです。さらに野菜の保存状態によっては、保存中にカビが発生することもあります。冷蔵庫に保管していた野菜にカビが生えるのも、同じ理由です。

食品③パン

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パンは水分を多く含んでいるため、カビが発生しやすい食品の代表です。パンに発生するカビはアオカビ属の青カビと黒カビですが、青カビと黒カビはマイコトキシンと呼ばれる毒性の強い成分を含んでいます。パンにカビが発生した場合は、食べずに処分しましょう。

危険なカビの発生の予防法

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食品の加工に使われるカビもありますが、白カビ・青カビ・黒カビは食べると危険です。パンやおにぎりにもカビは生えますし、カビの生育環境が整っていれば、調理した野菜にもカビは生えます。そのためカビの誤食を避けるだけでなく、カビの発生を予防することも重要です。

予防法①調理器具の収納

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使用した調理器具は、水洗い後にしっかりと水分を拭き取って収納することが重要です。特にまな板は、表面に包丁の細かな傷があるため、傷の内部でカビが繁殖します。まな板を収納する際は、十分に水分を拭き取ることがカビ予防のポイントです。

予防法②エアコン掃除

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エアコンの内部はカビが発生しやすい構造なので、定期的なエアコン掃除もカビの予防に効果的です。カビは埃防止のフィルターだけでなく、精密機器の隙間にも入り込み増殖します。精密機器の隙間に繁殖したカビの胞子はエアコンの風と共に、部屋全体へ拡散するため、エアコン掃除は室内のカビ対処法に有効です。

予防法③部屋の掃除

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カビの予防には、部屋の掃除が効果的です。カビは食べかすや野菜くずのほかにも、髪の毛、皮脂、埃をエサにします。そのため定期的に部屋の掃除をすれば、カビのエサを除去でき予防対策にも有効です。特にキッチンや浴室の排水溝は、カビの繁殖に必要なエサと水分がそろう場所なので、こまめに掃除しましょう。

予防法④冷蔵庫の掃除

冷蔵庫の活用はカビ予防に有効ですが、定期的に冷蔵庫を掃除することも有効な予防法です。過去に一度でも冷蔵庫内でカビが生えた経験がある場合は、食品を処分しても、見えないカビが冷蔵庫内に残っている可能性があります。カビの徹底予防を目指すなら、週に1回を目安に冷蔵庫の掃除をしましょう。

冷蔵庫に脱酸素剤を入れるのも効果的

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冷蔵庫の中に脱酸素剤を入れておくと、カビの予防効果が持続します。カビは生物ですから、酸素がない環境では生きられません。脱酸素剤を冷蔵庫に入れておくと、カビが生息しにくい環境になり予防に有効です。

食べると危険なカビの処理法

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カビは表面だけに生えるのではなく、根を張って成長します。しかもカビが生えた食品は内部まで菌糸が伸びており、菌糸をすべて除去しなければ、安全な食品として食べられません。そうとはいえ食品ロス削減のためにも、正しいカビの処理法を知ることは重要です。

処理法①発生部分を取り除く

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野菜に生えたカビの場合は、カビが生えた部分を取り除けば、通常の食材としての利用が可能です。包丁で取り除く場合は、カビが生えた部分だけでなくカビが生えた部分の周辺も一緒にカットします。さらにカビの除去に使用した包丁は、殺菌消毒後に使用すればカビの予防対策に有効です。

処理法②加熱調理

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カビが生えた食品は、発生部分を取り除いたあと、加熱調理するのがおすすめです。食品のカビは、内部に菌糸を伸ばしています。特に食品の内部に伸びた菌糸は、目視できないほど小さいです。除去できなかったカビの誤食を防ぐためにも、必ず加熱調理してから食べましょう。

カビを食べると危険だということを認識しよう!

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カビの特徴や発生しやすい環境などは、種類によって異なります。カビが生えたものに気づかず食べた場合も、通常は経過観察と安静だけで症状回復も可能です。ただし中には重篤な症状を引きおこすカビや、急に症状が悪化することもあります。日頃からこまめなカビ対策を行うことが、カビの誤食予防に効果的です。

参考文献

かびとかび毒についての基礎的な情報:農林水産省
神奈川県衛生研究所
食品とカビ
一般社団法人東京顕微鏡院
食品中のカビ毒にご注意
東京都福祉保健所
フザリウム系カビ毒
東京都福祉衛生局
食品衛生の窓
一般財団法人マイトコシン検査協会
マイトコシンとは?
Akemi
ライター

Akemi

自然や植物と楽しく暮らすヒントを、わかりやすく紹介していきます。

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