水挿しの白いもやもやはカビ?水耕栽培でカビが生えたときの除去方法は?

水挿しの白いもやもやはカビ?水耕栽培でカビが生えたときの除去方法は?

観葉植物の剪定のとき、切り落とした茎を水に挿すと根が出てきます。水挿しはインテリアになりますし、挿し木にも使えます。しかし根に白いもやもやしたカビに見えるものが付いていたら要注意です。この記事では、水挿しの白いもやもやの正体やカビの除去方法について解説します。

記事の目次

  1. 1.水挿しで植物を育てられる
  2. 2.水挿しの白いもやもやはカビ?
  3. 3.カビが生えたときの除去方法は?
  4. 4.水挿しのカビを抑えるポイント
  5. 5.水挿しにおすすめの観葉植物3選
  6. 6.カビを防いで水挿しを楽しもう

水挿しで植物を育てられる

Photo byStockSnap

観葉植物を剪定したときに、切り落とした茎を水に挿しておくと、やがて根が出てきます。この「水挿し」の方法で、お気に入りの植物を簡単に増やせます。水挿しでは水切れを起こす心配がなく、また土が必要ないため、部屋が汚れることもありません。根が伸びていく様子を毎日観察しながら、水挿しを楽しんでみましょう。

インテリア性も高い育て方

Photo byPitsch

小さな水挿しの植物を飾るだけで、そこは生き生きとした空間に生まれ変わります。水挿しの容器には、花瓶やコップ、ジャムの空き瓶や牛乳瓶など、アイディアしだいでいろいろなものが使えます。また、一輪挿しのように生けたり、ほかの植物や雑貨と一緒に並べたりと、部屋の広さや雰囲気にあわせて飾り方のアレンジも可能です。水挿しは、手軽でおしゃれなインテリアとしても活用できます。

挿し木前にも水挿し

Photo by fra-NCIS

水挿しの植物から根が出たら、そのまま水耕栽培として楽しむことはもちろん、土に植え付けて挿し木にすることもできます。水挿しをしてから挿し木をすると、根の様子を確認してから土に植えられるので、挿し木が成功しやすくなります。水に挿すだけで根が出る植物もありますが、挿し木にする予定があるのならば、確実に発根させるため、メネデールなどの発根促進剤を加えてもよいでしょう。

挿し木にするなら「メネデール」を加えよう

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水挿しの水の中に規定量のメネデールを加えるだけで、根が出やすくなります。さらにメネデールに含まれる鉄には、水や栄養分を吸収しやすくして光合成を活発にする働きがあります。メネデールを加えると発根しやすくなるうえ、植物が元気になり、挿し木の成功率が高まるでしょう。

水挿しの白いもやもやはカビ?

Photo by erix!
ボタニ子

ボタニ子

お気に入りの植物を水挿ししていたら、水の中に白いもやもやが...これは、もしかしてカビ?

水挿しした植物の根の周りに、白い綿のようなものが見えることがあります。白いもやもやの正体を一目見ただけで判断するのは難しいため、水の濁りやにおいにも注目して見分けましょう。

白いもやもやの正体①根毛

Photo by vivere libero

水に濁りや異臭がなければ、根の周りにある白い綿のようなものは、根毛の可能性が考えられます。植物は成長に必要な水や栄養分を吸収するために、新しく根を伸ばします。新しくできた根の表面には、根毛と呼ばれるブラシの毛のようなものが生えてくるのです。根毛によって根の表面積が増えるため、植物は効率よく水や栄養分を吸収できます。白くもやもや見えるものは、新しく生えてきた根毛かもしれません。

白いもやもやの正体②カビ

Photo by Peyman Zehtab Fard

水が濁っているときや水から異臭がするとき、根の周りにある白い綿状のものは、カビの可能性があります。カビは身の回りどこにでも存在する菌で、胞子となって空気中を漂っています。胞子は非常に小さく、肉眼では確認できません。しかし、ものに付着すると、植物のように発芽して菌糸を伸ばし、やがてコロニーという塊を形成します。コロニーになって初めて、カビは目に見える大きさになります。

水の中にもカビはいる

Photo byRoadLight

水の中にもカビは存在します。水中のカビは増殖すると、白い綿のようなコロニーを形成します。水挿しの中で白くもやもや見えているものは、コロニーを形成しているカビかもしれません。

白いもやもやを見分けるポイント

  • 水に濁りや異臭がない→根毛の可能性
  • 水に濁りや異臭がある→カビの可能性
ボタニ子

ボタニ子

水が濁っているから、カビが生えているのかも。大好きな植物なのに、もう捨てるしかないのかな?

ボタ爺

ボタ爺

あきらめるのはまだ早いぞ。カビを取り除く方法を試してみるんじゃ。

カビが生えたときの除去方法は?

Photo by objectfox

カビが生えたままにしておくと、根が腐り、水や栄養分を吸収できなくなるため、植物は枯れてしまいます。水挿しの中にカビを見つけたら、早めにカビを取り除きましょう。

除去方法①水で洗う

植物のカビを洗い流す

Photo bydrfuenteshernandez

植物を水挿しから取り出して、カビが生えている部分を水で洗ってみましょう。新しい根を傷めないように注意して、指で優しくこすりながら洗います。洗い終わった植物は、乾燥を防ぐため、水を含ませたティッシュペーパーに包むか、きれいな水を入れた別の容器に移しておきましょう。

容器を洗う

Photo by Smabs Sputzer (1956-2017)

次に容器を洗います。目に見えなくても、容器の内側にはカビの胞子が付着しているおそれがあります。容器のすみずみまでしっかり洗いましょう。

除去方法②切り取る

Photo byPezibear

水で洗ってもカビがとれない場合は、カビが生えている部分を切り取りましょう。カビが生えているところの少し上の部分から切り取り、切り口が正常な白色になるところまで切り戻します。このとき切断面がつぶれないように、園芸用はさみなど切れ味のよいはさみを使います。カビを切り取ったら、残りの茎の部分を使ってもう一度水挿しに挑戦しましょう。

ボタ爺

ボタ爺

清潔なはさみを使うんじゃぞ!汚れたはさみで切ると、そこから菌が入って植物が腐ることもあるんじゃ!

ボタニ子

ボタニ子

カビがとれたから、もう一度水挿しにしよう!失敗を繰り返さないためには、どんなことに気を付けたらいいのかな?

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水挿しのカビを抑えるポイント

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