ホップの栽培方法!ビールの原料としても有名な植物の育て方を知ろう!

ホップの栽培方法!ビールの原料としても有名な植物の育て方を知ろう!

ホップはビールの香りや苦味に欠かせない原料です。ホップとはどのような特徴のある植物なのでしょうか。また、ホップは家庭でも簡単に栽培できるといいます。植え方や収穫方法など、育て方のポイントをご紹介しましょう。栽培したホップの利用方法にも迫ります。

記事の目次

  1. 1.ホップとは
  2. 2.ホップの特徴
  3. 3.ホップの栽培①植え方
  4. 4.ホップの栽培②日常の育て方
  5. 5.ホップの栽培③収穫
  6. 6.ホップの栽培④冬~春の育て方
  7. 7.栽培したホップの利用法
  8. 8.まとめ

ホップの栽培①植え方

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ホップは比較的育て方が簡単で、初心者でも挑戦しやすい植物です。しかし、生育環境や土作りなど、育て方の各段階で注意すべき点もあります。宿根草なので冬越しも大切です。まずは植え方についてご説明しましょう。

ホップの入手方法

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苗を入手する

ホップは苗で入手するのが一般的です。ホームセンターに出回ることは少なく、通販での入手が主になります。サイトによっても違いますが、苗の出回る時期は4~7月頃です。登録しておくと販売開始の連絡をしてくれる場合もあります。風味や病害虫に対する強さなどで種類を選ぶのがおすすめです。貴重な種類のホップの苗は競争率が高く入手しにくいので、早めにチェックしましょう。

人から株分けしてもらう

ホップは宿根草なので、育てている方が身近にいる場合は、根を分けてもらうことも可能です。3~4月の時期に根を10~20cm程度切り取って株分けしてもらいます。種の販売も見かけますが雄と雌が混ざっており、成長してから雌雄を見分けて雄株を淘汰しなければなりません。

生育環境

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ホップは乾燥して涼しい気候を好み、デリケートな育て方を必要とする一面を持つ植物です。最適温度は25℃程度で、35℃を超えると育ちにくく収量も減ります。日光が好きですが、夏の西日など強い日差しは苦手なので、午前中に十分太陽が当たる場所を選ぶことが大切です。風通しのよい場所が適しますが、葉が風に弱いため風が強すぎる場所は避けます。

大型の鉢か地植えにする

ホップは大きく育って葉を茂らせ、夏に水切れを起こしやすいです。そこで10号鉢(直径30cmの尺鉢)か、45cmプランターに1株を目安とします。地植えの場合は株間1.2~3mが適当です。ホップは地下茎で広がり繁殖します。地植えで周囲に広がって欲しくない場合は、トタンなどで区切りをして植えましょう。

つるを巻きつけるものを準備

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苗のつるは一日に30cmほど伸び、夏には6~7m程度に達します。つるを誘引するためのフェンス、支柱やネットなども早めに準備が必要です。斜めに糸やネットを張るときは60~40°以上の角度にします。斜めになるほど成長が抑制され、自分で絡みづらくなるので注意が必要です。高さを確保できない場合は、つるを引き下ろして高さを下げる「つる下げ」という方法もあります。

栽培に適した土作り

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ホップの育て方では土作りも重要です。ホップにはアルカリ性で水はけのよい用土が適しています。酸性土壌では弱るので、苦土石灰を混ぜてpH7以上にすることが大切です。苗を鉢やプランターに植え付ける場合は、市販の野菜用培養土などが使用できます。

苦土石灰を混ぜる

自分で土作りする方法は、赤玉土(小粒)6~8:腐葉土4~2に苦土石灰を混ぜて1~2週間寝かせます。さらに緩効性の化成肥料を混ぜて1~2週間おくと、土作りは完了です。地植えの場合の土作りは、1平方メートル当たりコップ1杯程度の苦土石灰をすき込み、深さ50~60cmを耕します。1~2週間寝かせた後、緩効性化成肥料を加えてさらに1週間おいて完成です。

苗の植え方

出典:写真AC

ホップは4月中旬~6月が苗の植え付けに適した時期です。ホップは水はけがよい場所を好むので、鉢やプランターの場合は鉢底石を入れます。地植えの場合は、畝を立てるか盛り土をすると水はけがよくなっておすすめです。苗の植え方は根土を崩さずに植え、周りに土を入れて株元をしっかり押さえます。

根は深さ10~15cmに植える

株分けして根を入手した場合の植え方は、10~15cmの深さに上下を合わせて植えるのがポイントです。上下がわからない場合は寝かせて植えます。植え付け後はたっぷりと水やりをしましょう。根を植えた場合は2週間くらいで芽が出てきます。

ボタ爺

ボタ爺

植えっぱなしではホップは元気に育たんぞ。次項では日常の育て方と収穫について解説しよう。

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ホップの栽培②日常の育て方

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