ホップの栽培④冬~春の育て方
うちのホップ3:ガレーナ種。はっとするような、新芽の息吹感!
— gigagulin (@gigagulin) April 3, 2016
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ホップは宿根草で、秋に来年の芽ができてから冬に地上部が枯れる特徴があります。年内にはつるを切断して、根と芽だけで越冬させましょう。地植えなら降雨で十分ですが、鉢やプランターなら冬でも乾燥し過ぎないように水やりをします。真冬の2月に肥料を追加しますが、これは春に伸びる栄養にするためです。暖地では冬の時期でも芽が出てくることがあるので、全て切り取ります。
冬越し後の3月に株を整理
根が鉢やプランターいっぱいに広がっている場合は、冬が去った3月頃に株分けや植え替えが必要です。秋にできた芽がたくさんあり過ぎる場合は間引き、傷んだ根なども取り除きます。必要に応じて株分けしてこぶし大に整理し、新しい土に植え付けましょう。芽が出る1か月前(3月頃)から根が活動し始めるので、水やりを徐々に増やします。
ホップの栽培⑤増やし方
3月下旬に土の入れ替え時に鉢も10→15号へ。スターリング3姉妹は次女が一番良く育ってる。長女と三女は同じくらい。現在では次女が既に芽を出してる。4枚目の信州早生が昨年夏終わりの台風による塩害でダメージ大…復活を望もう。#ホップ栽培 pic.twitter.com/qlguFEPo2u
— アヲ (@awobicyclebeer) April 20, 2019
ホップの増やし方には挿し木と株分けがありますが、株分けのほうが一般的です。挿し木に適した時期は4~5月で、新しく伸びたつるを15cm程度の長さに切って挿し木します。1か月程度で発根しますが、収穫できるようになるまでに約3年もかかるのです。株分けは冬を越した3~4月の時期に植え替えを兼ねて行います。根を掘り起こして、芽を傷つけないように適当な大きさに切り分けましょう。
栽培したホップの利用法
ホップが収穫できたら、食用にしたい方もいるかもしれません。ホップには健胃作用、利尿作用、鎮静効果や睡眠促進作用があります。植物性エストロゲンを含むので更年期障害にも有効だと言われ、さまざまな健康効果が期待できるのです。自宅でホップを栽培した場合、どのように利用したらよいでしょうか。ホップの利用方法をご紹介します。
緑のカーテンとして利用
梅雨明け前猛暑の日のうちの #ホップ その3/3。#カイコガネ。たわわな #毬花 。来週の三連休?夏だから、こいつを使ってヴァイツェンを醸すつもり。 #ホップ栽培、#ホップ育成 は #手づくりビール読本 #ビール pic.twitter.com/N3gbXVpZqi
— gigagulin (@gigagulin) July 9, 2017
ホップはつるをぐんぐん伸ばし、夏にたくさんの葉を茂らせるので、緑のカーテン(グリーンカーテン)として使われます。毬花が揺れる様子もかわいらしく涼しげです。ただし暑さが苦手で高温多湿では生育しにくいので、暖地では難しいかもしれません。同じ種類のカラハナソウなら、ホップほどの香りと苦味はありませんが耐暑性には優れています。
無理をさせずにやさしく誘引する
緑のカーテンにする場合、つるは横方向に誘引し、カーテンを作りたい幅で何度か折り返します。つるが折れないよう優しくいざないましょう。本来は上に伸びたい植物なので、無理に横に誘引し過ぎると伸びなくなることもあります。春に出た芽を多めに残したり、剪定で脇芽を出して生かしたりするのもよいでしょう。
花材として利用
ホップの毬花は、フラワーアレンジメントに利用するのもおすすめです。ドライフラワーにしてガーランドやボタニカルボトルにすれば素敵なインテリアになります。つるでリースの土台を作り、ホップだけのリースも作れます。ポプリにして、お風呂に浮かべたり枕に入れたりして香りを楽しめば、ホップの睡眠促進効果でよく眠れるかもしれません。草木染めもできます。
飲食用に利用
初体験。ホップの天ぷら。サクッとした感触、ふきのとうに似た感じかなと思ったけど苦味はふきのとうより強かった。白ワインで食べてるけどやっぱビールかな。ん?、やば、癖になりそう。 pic.twitter.com/cOJEKykgT0
— neko yomogi (@neko_yomogi) August 8, 2013
毬花をビールに入れて追いホップにすると、フレッシュな香りと苦味を楽しめます。また、毬花をアルコールに漬け込むとルプリンの成分がアルコールに溶け込んで、ホップ風味のお酒の完成です。アルコールやホップの種類によってオリジナルの味が楽しめます。他のハーブと一緒にハーブティーにするのもおすすめです。
若芽も食べられる
毬花の食べ方としては天ぷらなどの揚げ物にするのが一般的で、苦みがおつまみにもぴったりです。ホップの若芽も食用になり、おひたしや胡麻和えやソテー、ピザに乗せるなどすると美味しく食べられます。
まとめ
ホップはセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)とも呼ばれ、ビールの香りや苦みや泡もちのよさを左右する重要な原料です。ホップは育て方も簡単で、宿根草なので一度植えれば毎年楽しめます。収穫したホップは飲食用に利用することも、ハンドクラフトに使うことも可能です。ぜひホップを自家栽培して、生の爽やかな香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。