用土の準備
グリーンカーテンとしてキュウリを栽培する場合は、苗植えがおすすめです。ただし葉を大きく育てるためには、植え付け前の用土に十分な栄養を与えておくことがポイントです。そのため植え付けの約2週間前を目安に、肥料をブレンドした植え付け用の用土を準備しましょう。
培養土入りの野菜専用土がおすすめ
グリーンカーテンとしてキュウリを栽培する場合でも、花は咲いて開花時期を過ぎると実が付きます。そのためオリジナルで肥料をブレンドするのもよいのですが、初心者の場合は培養土が含まれている野菜専用の土を利用するのがおすすめです。
苗の植え付け
収穫目的で栽培する場合は6月中旬頃まで植え付けOKですが、グリーンカーテンが目的なので、5月上旬ごろに植え付けをするのが理想です。なおプランターに1株だけ植える場合は株間を意識しなくてもよいのですが、2株以上の場合は株間を意識しないと葉が密集してしまい、きれいなグリーンカーテンになりません。
1つのプランターに1株でも大きく広がる
キュウリが株間が重要な理由は、ツルの旺盛な成長にあります。株間をあけずに植えると葉が密集するため、美しいグリーンカーテンにはなりません。そのため株間の目安をどうするかで出来栄えがかわります。ただし1鉢に1株ずつ植えれば株間に悩む必要がなく、1株でもツタが縦横無尽に広がるので迫力満点になります。
水やり
キュウリは植え付けが終わり根が土に定着すると、ものすごい成長スピードでツタを伸ばしていきます。このときの成長に必要なのが水分なので、水やりはたっぷりと行うようにしてください。なお日当たりのよいベランダにプランターを直置きすると、土の温度が急激に高くなってしまうので、底上げしたり頻繁に水やりをしましょう。
整枝
ツルが5節目をこえたあたりから、ツルの成長スピードが一気に加速します。そのため整枝を行い、丈夫な子ヅルを育てながらネットに誘引するのが、キュウリを使ったグリーンカーテンの手入れのポイントです。なお「ツルの上部は剪定、下部の枯れた葉は葉かき」のように部分によって整枝の方法を変えると、効率よく整枝できます。
美しいグリーンカーテンにする剪定のコツ
キュウリのグリーンカーテンは「余分なツルをいかに剪定するか」が見た目の美しさに関係します。親ヅルの剪定は行いませんが、子ヅルの先端には余計な側枝がどんどん生えるので、見つけ次第剪定してください。さらに葉が密集している部分は、剪定をして風通しをよくする手入れが病気の予防に効果的です。
追肥
葉が10枚ほどつくころには、花が咲き始めます。花が咲き始めるとさらに土の栄養が吸収されるので、2週間に1度を目安に追肥を行い栄養補給を行いましょう。なおキュウリは成長スピードが速いので、与える肥料は即効性のある化成肥料がおすすめです。
実は早めに収穫
グリーンカーテン目的で栽培しても、もちろん収穫したキュウリは食べることができます。ただし実が大きくなると、その分株が弱くなってしまいます。そのためグリーンカーテンを長い期間楽しむためには、実が大きく成長する前に収穫するのがポイントです。
とり残し予防のためにもこまめな剪定を
雄花がなくても受粉し実が付くキュウリは、気がつかないところに実が付いていることがあります。小さな実でも栄養が奪われてしまい、葉の成長が遅くなったり変色したりします。こうした症状を防ぐためにも、日々の手入れや剪定の際には、実のとり忘れのチェックも行うようにしましょう。
収穫したら追肥で土に栄養補給
早めに実を収穫しても、根が浅いキュウリは収穫のたびに土の栄養成分がなくなってしまいます。そのため早めに収穫することで実の成長に栄養が取られないようにすることはもちろん、収穫後に肥料を与えて土に栄養補給することも重要です。
ボタニ子
次はきゅうりの増やし方を紹介します。グリーンカーテンなら挿し木がおすすめですよ!