スポンジを使った水耕栽培 ペットボトルへの植え替え
ペットボトルでの植え替え手順
①ペットボトルの3分の1の部分を切る
双葉から本葉になってきたらそろそろ植え替えの時期です。根もひょろりと長く伸びてきたころです。空きペットボトルを利用して水耕栽培のキットを自作してみましょう。飲み口から3分の1くらいの所をカッターかハサミで切り離します。この時、カッターやハサミ、切ったペットボトルのふちでケガのないように注意します。必要に応じて切り口にテープを巻くなどするとケガが防げます。
②切り離した飲み口を逆さにペットボトルにセット
切り離した下部のペットボトルに上部の飲み口の部分を逆さにセットします。飲み口部分にスポンジ培地を挟み込むように植え替えます。これから大きくなる野菜がぐらつかないように隙間にハイドロボール(バーミュキライト)を置きます。
③液肥を適量水に加える
ペットボトルを使った水耕栽培のスタートです。下部のペットボトルに液体肥料を加えた水を入れます。根が発達するまではスポンジ培地の底がつくくらい水を入れます。根が発達してきたら1~2cmほど隙間をあけて水を入れるようにします。これは根が呼吸するための隙間です。酸素を送るためにエアポンプを使うのも一つの方法としてあります。
④ペットボトルにアルミホイルを巻く
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ペットボトルの外側をアルミホイル(厚手の紙などでも可)で巻きます。直射日光が当たると水が熱くなって根が弱るのを防ぐ目的と水が緑色の苔が生えないようにするためです。水の交換は小さなペットボトルの場合は2~3日毎、大きなペットボトルは1週間に一度した方が根が元気に育ちます。
スポンジを使った水耕栽培 室内やベランダで育てるポイント
日光の当たる場所を確保する
室内で育成していくとしても、日光の良く当たる場所で育てることが大事です。ある程度まとまった時間日光に当てることができない場合、室内でLEDライトで育成するという方法もありますが、まずは家庭で利用できる材料や場所で育ててみましょう。
害虫を防ぐ
室内やベランダで育てていてもアブラムシなどの害虫がつくことがあります。まずは害虫がつかないように100円均一にあるランドリーボックスの中で育てるのも対策としていいでしょう。株元にアルミホイルを敷いて照り返しでアブラムシの撃退することもできます。それでもアブラムシがついてしまったら、霧吹きを利用して吹き出し口を調節してついたアブラムシを葉から飛ばしてしまうのもいいです。ガムテープにくっつけて駆除もできます。自分に合った方法をいろいろ試してみましょう。
スポンジを使った水耕栽培 収穫して食卓へ
葉物野菜たちはほぼ2か月ほどで収穫が可能ですが、土で育てる栽培より水で育てる水耕栽培の方が生育が早いというメリットがあります。外側のしっかりした葉から収穫していくようにします。中心の柔らかい葉を残して数日置いて収穫することで
いつも新鮮な野菜を食卓にあげることができます。何回か収穫していくと茎が上へと伸びていきますのでリセットの時期を判断してまた種まきから始めるといいでしょう。
スポンジを使った水耕栽培 食育や自由研究にもなる
お子さんのいる家庭では、水耕栽培を通して野菜が食べられるまでの過程を観察することで食育にもつながりますし、自由研究の題材として夏休みの間、お世話や観察をしてまとめてみるのもいいですね。食卓にあがる野菜について栽培を通して考え方や見かたが変わるかもしれません。野菜を育てる大変さや楽しさ、身の回りの物を使って工夫して育てられる驚きが生まれるかもしれませんね。
まとめ
ここまで台所用のスポンジを使った水耕栽培の仕方についてご紹介してきました。「野菜を育てる」ことを考えると畑がない、庭がない、重い土を運んでくる手間を考えてしまいがちですが、一番手軽に始められる野菜育てが水耕栽培ということになります。
自己流の水耕栽培方法を探すのも一考
今回は、身の回りにある生活用品を使って、できるだけお金をかけずに始められる方法を考え紹介してきました。あとはみなさんの家庭でやりやすい「自分流」の栽培を見つけていくと無理なく楽しめるのではないでしょうか。
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出典:写真AC