土壌改良材の人気商品10選！土づくりでのメリットや使用方法を解説！

土壌改良材とは、畑や庭の土を、植物が育ちやすい環境に改良する効果をもつ農業資材のことです。土壌環境には通気性や排水性、保肥力や微生物の生息など、さまざまな要素があります。

土壌改良材を使用すると、以下のようなメリットが得られます。

土が固いと、植物は根を張れず大きく成長できません。固い土に土壌改良材を投入すると、微生物の働きが活発になって土がふかふかになります。土がふかふかになることで、通気性や保水性の改善が期待できるのです。粘土質土壌の場合は、水はけがよくなります。また、微生物の増加は、病原菌や害虫への対抗策でもあるのです。

土壌改良材の用途は、主に植え付け前に畑の土に混ぜ込むことです。土壌改良材は有機物を多く含むみ、やがて微生物に分解されます。分解される過程で土壌環境が改善されるため、効果が現れるまで少し時間が必要です。一般的には植え付けの2~3週間前に土壌改良材を畑の土に混ぜ込んで、養分豊かで植物の育ちやすい土を作ります。混ぜ込むだけで特に難しい作業はなく、かんたんにできることもポイントです。

土壌改良材は、土をよくするもので、肥料成分はあまり含みません。一方で肥料は、植物に必要な栄養を補うもので、土をふかふかにするといった効果はありません。しかし、植物の成長に必要な窒素・リン酸・カリウムといった成分を多く含みます。土壌改良材は土をよくする、肥料は植物の生育をよくすると覚えておくとよいでしょう。

土壌改良材には、豊富な種類があります。動物の糞や植物を発酵させたものや人工的に作り出された石などさまざまです。また、pH調整という用途のために使われる土壌改良材もあります。それぞれの効果や使い方、メリットを把握して、適切に使いましょう。

動物由来の土壌改良材に、牛糞があります。鶏糞や豚糞に比べると肥料成分が少ない代わりに、土壌改良効果が高いのが特徴です。家庭菜園から花壇まで使え、使い方も土に混ぜ込むだけとかんたんです。また、ほかの土壌改良材と比べると肥料成分を多く含みます。

牛糞堆肥は、牛糞にウッドチップやワラ、おがくずを混ぜて発酵させたものです。ほかの動物由来の土壌改良材と比べて肥料成分は少なめですが、効果が長く持続するというメリットがあります。植え付け前に畑に混ぜ込むことでゆっくりと分解され、土の保水性や水はけ、保肥力が改善します。また、微生物が活性化され、野菜向けの土になることも特徴です。

植物由来の土壌改良材には、腐葉土、バーク堆肥、もみ殻の3種類があります。中でも腐葉土は使い方がかんたんで、効果も目に見えて現れるため人気です。固い土だけでなく粘土質の土にも使え、さらに野菜全般が育ちやすい土壌環境に整えます。

腐葉土は、植物の葉が微生物に分解されたことでできた土壌改良材です。特に人気のある土壌改良材で、土に混ぜ込むと通気性や排水性が改善します。粘土質の土であっても、水はけが改善されます。植え付け前に土に混ぜ込むだけと、使い方もかんたんであることも人気の理由です。畑だけでなくプランター栽培でも使いやすいことも特徴で、土壌改良材の入門として試してみるのにぴったりです。

バーク堆肥は、樹皮（バーク）を鶏糞などと一緒に発酵させて作られた土壌改良材です。肥料成分をほとんど含んでいない代わりに、微量元素や病害虫が発生にしくくなる有益な微生物を多く含んでいます。しかし、量が多すぎると窒素不足を引き起こすため、鶏糞などの窒素成分を多く含む肥料と一緒に使いましょう。また、土壌の団粒構造が促進され、保水性や保肥力、通気性も改善されます。

もみ殻は稲を玄米から脱穀して白米にするときに出る殻です。ほかの植物由来の土壌改良材と違い分解されにくく、そのまま土にすき込むと、水はけと通気性を改善が期待できます。また、炭化させてもみ殻燻炭として使うと保水性も向上し、pH調整や微生物の多様化などの効果も現れます。