「ケト土」とは?特徴・用途やケト土を使った苔玉の作り方をご紹介!

「ケト土」とは?特徴・用途やケト土を使った苔玉の作り方をご紹介!

ケト土とは、湿り気のある真っ黒い土です。成分は葦やヨシ、マコモなどの水草が水中に堆積したものです。腐葉土の代用になり、水を足すと粘り気がでて乾燥すると固まります。そんな特性を生かし、日本では古くから石付き盆栽に利用され、人気の苔玉もケト土を利用して作ります。

記事の目次

  1. 1.ケト土とは
  2. 2.ケト土の特徴
  3. 3.ケト土の用途
  4. 4.ケト土の入手方法
  5. 5.ケト土を使った苔玉の作り方
  6. 6.苔玉のお手入れの方法
  7. 7.まとめ

ケト土とは

ケト土って、よく聞くけど…どんな土なの?

ケト土、苔玉を作ったことのある人は知っていますよね。すこし湿り気のある真っ黒い土…。ケト土の成分は湿地や川辺の植物、葦やヨシ、マコモ等が水中に堆積し炭化したものです。植物が完全に分解されていないので、繊維質や栄養分も多く、泥状なので粘り気もあります。

ケト土の特徴

ケト土、なんだか珍しい土ですね!

ケト土は一般的な園芸では、ほとんど使用することがない土です。しかし、たいへん特徴的な土なので、ケト土を使う園芸では、他に代用できるものがない唯一の土です。そんなケト土の特徴を説明します。

Photo by yoruwo

特徴①保水性

ケト土は、葦やヨシ、マコモなどの水草などの水辺に育つ植物が枯れて、長年、水底に堆積してできた土です。繊維質をたいへん多く含んでいるので、とても保水性に優れています。買ってきた袋をひなたに出しっぱなしにしておくと、すぐに結露がびっしり付きます。

特徴②通気性

保水性に優れている反面、通気性は全くと言っていいほど、ありません。そのためケト土は単体で使用することは、ほとんどありません。赤玉土や水苔など、作るものにより混ぜるものを使い分けて使用します。

特徴③粘り気

ケト土は、はじめに袋から出して触ってみると、湿り気があって繊維質の多いボソボソっとした印象です。水分をスポイトなどで少しずつ加え、丁寧にこねていくと粘り気が出てきます。この粘土のような性質を生かした使い方をします。

特徴④固まる

ケト土は放置して乾燥するとカチカチに固まってしまいます。固まってしまうと使えなくなってしまうので、保管には注意が必要です。

特徴⑤豊富な栄養分

長年、葦やヨシ、マコモなどの水草が自然に堆積し、炭化したものなので栄養分が豊富です。腐葉土の代用にもなり、土を多く使えないところでも植物を培養することができます。

ケト土の用途

そんなケト土、どんな使い方ができるの?使うのがむずかしそうです。

ケト土は単体で使用することは、ほとんどありません。用途によって混ぜる土などが違うので、作るものや苗の種類により使い分けをする必要あります。腐葉土の代用になりますが、無臭です。ケト土をつかう園芸の代表的なもので使い方を説明します。

用途①苔玉

苔玉仕立てのお正月飾り

苔玉はケト土の代表的な園芸です。ケト土に通気性のある土や水苔などを混ぜて用土を作り、苗の根を包むように丸めます。ボールのように丸めたら、はいゴケを貼り付け、糸を巻いて出来上がり。そのまま何年も持ち込めます。腐葉土の代用でもあるケト土ならではの園芸です。

用途②石付き盆栽

ケト土は盆栽にも使用されます。傾斜した岩場に根付いた樹形を表現するときに、苗木を石に固定する接着剤のような使われ方をします。これは、石付き盆栽と呼ばれるものです。皿のように薄い石にケト土で土手を作り、そこに用土を入れて鉢の代用のような使い方もできます。樹種により、赤玉土や短く刻んだ水苔などを混ぜて使います。

用途③ビオトープ

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ビオトープはケト土が本来あった場所を再現する園芸です。ケト土8:と赤玉土2で混ぜ、睡蓮鉢などの底に敷きます。用土の高さに変化をつけると自然の水辺の風景に見えます。そこに水性植物をレイアウトして植え付けます。水が濁ることが気になりますが、水中で流れが当たらないよう気をつければ、澄んだ水を維持することができます。

睡蓮を育てるときに鉢底にケト土を敷くと水中に鉢を沈めたときに重りにもなります。

ケト土の入手方法

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ケト土は盆栽園や大きいガーデニングショップ、ネットショップでも手に入れることができます。だいたい2Lで300円くらいで購入できるでしょう。また、苔玉用として売っていることもあります。植物によって使い分けが必要なので、何を作るか決めてから、そのとき使う分だけ購入することをおすすめします。

ケト土を使用するときの注意

ケト土には硬い繊維質や分解されていない小枝、小石などがまざっています。それらで指に怪我をしてばい菌が入る可能性があるので、使用するときは厚手のゴム手袋を必ず着用します。食器洗い用のゴム手袋を用意すると良いでしょう。

ケト土の保存方法

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ケト土が余ったときの保存方法としては、放置し乾燥させないことが大切です。土を一つにまとめてサランラップで空気が入らないように二重に包み、さらに空気が入らないよう厚手のビニール袋に入れて密封し、暑くならないような場所に保管します。他の土などと混ぜたものも同様に保管できます。

だいたい半年を目安に使い切りましょう。やや乾燥していたら、少しずつ水を加え、耳たぶくらいの柔らかさに練り直すと良いです。

ケト土を使った苔玉の作り方

すごく不思議な土だね!園芸初心者は何から使うのがいいのかな?

ボタニ子

ボタニ子

初めて使うなら苔玉がいいかな!

宿根草(野菊、りんどう)の寄せ植えとヤマモミジの苔玉

ボタニ子

ボタニ子

同じ植物でも鉢植えとは違った雰囲気になって、素敵でしょ!

ケト土を使った苔玉の作り方をご紹介します。苔玉はいろいろな種類の植物で作ることができます。小さな木の苗、草花、球根、観葉植物…それら合わせて寄せ植えも楽しめます。作り方もお手入れも簡単なので、お子さんと一緒に作ってみるのもおすすめです。

材料

ここでは入手しやすい苗で、手のひら大の草花苔玉の作り方をご紹介します。
材料は

  • 苗(宿根草、ワイヤープランツ) 1株ずつ
  • はいゴケ 1パック
  • 木綿の糸(黒 ボタンつけ用の太いもの)
  • ケト土
  • 水苔
  • 赤玉土
  • メネデール
用意する道具は、園芸用はさみ、割り箸、ゴム手袋、スポイト、バケツ

作り方①土作り

大きめの鉢皿で作業

ゴム手袋を着用し、ケト土7:赤玉土1.5:水苔1.5の割合で用意します。水苔を1cmくらいに刻み、スポイトで水を含ませておきます。全体を混ぜる時に入っている硬い枝や小石などがあれば取り去り、スポイトで水を足しながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまでよく混ぜます。

泥んこ遊びみたいで楽しい!童心に帰るわ。

作り方②苗の準備

球形を維持するためには苔玉の中に植物の根が行き渡っていることが大切です。根の周りの速いワイヤープランツや宿根草が初心者には扱いやすいでしょう。用意した苗を鉢から抜いて割り箸でつつくように土を落とします。根鉢の端を崩し、根元は必ず土を落とします。

ボタニ子

ボタニ子

根鉢の土は2/3は落とします。根を切らないように慌てず!丁寧に!乾燥が気になるようなら、スポイトで少し水を与えてください。

作り方③植え付け

2つの苗の根元を出来るだけ近づけて合わせ、作った用土で根を覆って行きます。土が鉢の代用になるので根がはみ出さないように用土をつけてください。苗の根元は隙間なく用土を埋め込むことが大切です。全体の形を見ながら、気に入った形を作ってください。用土の粘りが足りない時はスポイトで水を足して柔らかくします。

ボタニ子

ボタニ子

苗の根元がグラグラしないように、用土でぎゅっとまとめるのがコツ!

作り方④苔で丸める

はい苔をパックから出し、裏側の小枝や黒くなった部分を取り去り、ケト土を隙間なく包むように覆います。木綿の黒糸をはい苔を抑えながら巻きつけます。苗の根元は葉や茎を巻き込まないように間を通して、丁寧に巻きつけます。最後に糸を切ったら割り箸で苔玉の中に埋め込みます。

巻いた糸は、はい苔が活着して元気になると目立たなくなります。苔が活着する頃には、自然に切れて落ちてくるので取り去ります。

糸を巻いたら、形が歪んでしまった!

ボタニ子

ボタニ子

最後に手のひらの中で、ちょっと力を入れて丸め直せば大丈夫。粘土みたいなケト土だからできるお直しです!

作り方⑤メネデールを使用

メネデールで発根を促す

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全体の形を整えたら、メネデールを入れたバケツを用意し、気泡が出てこなくなるまで、しばらく水中に沈めます。メネデールが発芽や発根を促します。苔玉の中に根を張り巡らせることによって、球形が維持されるようになります。

メネデールの特長と使い方!発根促進剤としての効果を詳しく解説!のイメージ
メネデールの特長と使い方!発根促進剤としての効果を詳しく解説!
メネデールは弱っている植物を回復し、発芽や発根を助ける働きを持つ活力剤です。また、応用が利くので、発根促進剤としての使用など、いろいろな使い方があります。今回はメネデールの効果的な使い方や、種類と特長について紹介しましょう。

さいごに、苔玉のお手入れの方法をご紹介!

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苔玉のお手入れの方法

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