ベラボンとはどんな土壌改良材?その種類・効果・使い方を詳しく解説!

ベラボンとはどんな土壌改良材?その種類・効果・使い方を詳しく解説!

ベラボンっていったい何?どんなもの?ベラボンとはヤシの実の繊維から作られたヤシの実チップの土壌改良材。排水性と保水性に優れ、なんといってもその軽さと燃やすごみで処分できることが大きな魅力です。ベラボンの特徴と効果や欠点も含めて、使い方について詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.ベラボンとは
  2. 2.ベラボンの特徴と効果
  3. 3.ベラボンの種類
  4. 4.ベラボンのサイズ
  5. 5.ベラボンの使い方
  6. 6.ベラボン使用時に気をつけるポイントや欠点
  7. 7.ベラボンを使った寄せ植え
  8. 8.ベラボンのまとめ

ベラボンのサイズ

粒の種類

ベラボンには粒の種類がいくつかあります。用途に応じで使い分けるといいでしょう。パウダー、S(おがくず状)、3M(3ミリ角チップ)、5M(5ミリ角チップ)、8M(8ミリ角チップ)、L(14ミリ角チップ)となっていて、使い方はパウダーとSは育苗、さし芽用に、Mは小~中鉢用、Lは大鉢用鉢底用に使用するといいでしょう。

容量

寄せ植えなどで使いやすいあく抜きベラボンは4Lからの小袋で販売されています。また、あく抜き済みのゴールド・ベラボンは、S+3Mのミックス状で10Lの大袋ですが、ベラボン単用で植え込みする場合や、花壇や畑に使用するにはおすすめです。

ベラボン
100L
あく抜きベラボン
4L・20L・50L・100L
ゴールドベラボン
100L
スーパーベラボン
100L
あく抜きスーパーベラボン
100L
ベラボン・プレミアム
5L・50L
ベラボン・サキュレント
1L
ベラボン・チャコール
1L・5L・40L

ベラボンの使い方

ボタニ子

ボタニ子

ベラボンのよさはわかったけれど、具体的にどのような使い方があるの?

ベラボンの特徴である軽さと、たくさんの立派な根を育てるということ、さらには手が汚れないという清潔感から、さまざまな使い方に応用できるでしょう。ベラボンは水はけのよい理想的な土壌をキープするための手助けをしてくれる魔法の素材です。

使い方①:土壌改良材として

使用方法は簡単で普段使用している培養土に土壌改良材としてすき込んで使います。その他、花壇やお庭、畑の土壌改良材として土壌の違いにあわせて種類の使い分けができます。粘土質の土壌では水はけをよくするといった物理性の向上に効果的です。また、土壌改良専用のグリーン・ベラボン(あく抜き未処理)も新しく登場しました。

使い方②:培養土の代わりとして

ヤシの実チップをしっかりと洗浄しあくが抜けたベラボンは、手が汚れず清潔であるという点で、家の中へ持ち込んで飾ることに抵抗がなくなります。さらに腐りにくいため虫やカビなどの発生も抑えられ、土と違い容器の中の環境を清潔に保ってくれる効果もあります。

こんな使い方もある

テラリウム

ゴールド・ベラボンまたはベラボン・プレミアムはいろいろな寄せ植えに使いやすいでしょう。種類の違いはあってもベラボンの特徴はそのままなので、苔テラリウムのようなガラスの器を使う作品ではきれいな見た目が好まれ、清潔な土壌が容器の中の環境を安定させます。

水耕栽培

室内で飾るインテリアグリーンも、土を使わずハイドロカルチャーを使った水耕栽培で植え込む方法が好まれてきました。水耕栽培の資材としてもベラボンを使用することで、室内園芸がより清潔で植物の成長に適した環境で楽しめます。

マルチング

植えた植物の株元を覆うことをマルチングといいます。マルチングには寒い冬には保温効果、熱い夏には乾燥の予防、その他、雑草や病害虫の発生を防ぐ効果があります。バークチップやワラ、ウッドチップやピートモスなどの資材が利用されてきましたが、近年ベラボンの手軽さと効果からマルチング材として利用する方も増えています。

ベラボン使用時に気をつけるポイントや欠点

ボタニ子

ボタニ子

ヤシの実から作られたいいことずくめなベラボンですが、欠点はないのでしょうか。

培養土として使うには肥料が入っていないので追加する必要があり、最大のメリットである軽さも、容器によっては軽すぎて風で転倒してしまうという欠点もあります。また、繊維状のベラボンが入っている種類は、繊維が邪魔して土のように軽い力でスコップを入れることができないという欠点があります。その他、粒の細かいタイプは使用時に風で舞ってしまうという欠点もありますので、必要ならマスクを着用します。

ベラボンを使った寄せ植え

ギャザリング

ベラボンの知名度を一気に上げてくれた、ギャザリングと呼ばれる新しい植え込み方法です。今までの寄せ植えの概念とは違い、植物の根を崩し、小さな花束のように組み合わせて植え込みます。この技法はプランツアレンジメントとも呼ばれます。この新しい植え込み方法、ギャザリングに適した用土がベラボンです。

多肉植物

多肉植物の寄せ植えにはベラボンが最適。ベラボン・プレミアムやベラボン・サキュレントの高品質のヤシを利用したものからゴールド・ベラボンやあく抜きスーパー・ベラボンといった汎用まで多肉植物に必要な水はけのよい土壌環境を与えてくれます。粒によって扱いの違いはありますが、使用方法は簡単、根を崩した多肉植物をベラボンにアレンジするように挿していきます。

ベラボンのまとめ

ベラボンには様々な効果と使い方があります。使う際にはメリットだけでなく、欠点も押さえておくことで最適な効果を得ることができますので、注意点は必ず読むようにしましょう!植物の根は成長に大切な役割を持ちますので、根腐れを防ぐためや水はけの良い土壌を作りたい方にはおすすめです。そして、上手に使うことで、栽培における力強い味方になってくれるはずですよ!

*berry*
ライター

*berry*

お花のある暮らしを満喫! 育てて飾ってお気に入りの景色をつくるのが大好き。

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