根腐れの対処方法
①早めに見つける
根腐れの対処の仕方として、1番大切なのは早期発見することです。一部の根が腐り始めると、他の健康な根まで根腐れをおこし始め、最終的には株元まで根腐れは広がり、植物が枯れてしまいます。根腐れかどうか疑わしい植物は、ダメージが少ないうちに、掘り出して根を見ましょう。根腐れを発見したら、早めの対処が必要です。
②根や葉をはさみで取り除く
根腐れを起こしたら根の復活させるは難しいので、その部分ははさみで取り除きます。変色した根や柔らかくなっている根も丁寧に取り除きましょう。同時にバランスを考えながら、地上部の弱った葉や枝なども取り除き、根の負担を減らしてあげます。土の入れ替えや発根促進剤の利用も効果的です。
③肥料を水で流す
肥料を与えて後に植物の調子が悪いようなら、肥料焼けを疑ってみます。大量の肥料が土の中に残っていると思われる場合は、数日間は1日1回、大量の水で土の中の肥料を流し出します。すぐに回復することはありませんが、少しずつ改善されるかもしれません。
肥料を水で流した後に化学肥料を与える場合は、与える回数が1回だとしても濃度が高くなりやすいので、間隔をあけて様子を見ながら適量を与えるようにします。
④植え替えを行う
根腐れしたら植物の植え替えを行うと、植物が復活する可能性があります。植え替えに使う土は、赤玉土のような栄養分がなく、菌類も寄り付かない土がおすすめです。培養土のような栄養豊富な土は、腐ってしまった根には適しません。
また植え替えの時と、その後しばらくは肥料は与えないようにしましょう。その植物の成長期に植え替えを行えば、復活の可能性はさらに高くなります。しかし冬や、植物の休眠期に起きた根腐れの復活や改善は難しいといえます。
植え替えの方法
- 根腐れしている植物を掘り起こします
- 根に付いている土を丁寧に取り除きます
- 変色したり腐っている根を切り落とします
- 根とのバランスを考えて葉や枝を整理します
- 環境を整えた土に植え替えます(肥料は与えません)
- 水やりを控えて、明るい日陰で新芽が出るまで様子を見ます
- 新芽が出て安定した状態になったら、その植物の好む環境に移動させます
根腐れの予防
土選び
根腐れをおこさないように栽培するには、土選びが大切です。その植物にあった土を選び植え付けましょう。例えば、多肉植物は水はけのよい土がおすすめです。反対に水分がないとしおれてしまう植物は、保水性の高い土をおすすめします。どちらも水分過多は根腐りの原因になるので注意します。また風通しのよい場所に置くのも、根腐れ防止にもなります。
水やり
水やりは土の表面が十分乾いてから与えるようにするのも、根腐れ防止に大切です。1回に与える量は鉢植えの場合、鉢の底から水が流れ出るまでにします。水やりの仕方は、与える時はたっぷり与え、きちんと土に流し込むようにします。常に土の表面が湿っている必要はないので、十分に表面が乾いてから水やりをする習慣をつけましょう。
観葉植物の水やりについて
室内の観葉植物は根腐れになりやすい環境にいます。お気に入りの観葉植物が目の届く所にあると、つい水を与えたくなります。水やりの頻度が多くなったり、与える量が少なかったりすると根が弱ってしまいます。土の表面が乾きすぎくらいになってから、たっぷり与えましょう。
根腐れ防止剤
根腐れした時や植え付けの時に「根腐れ防止剤」も使えます。根腐れ防止剤は珪酸塩白土やゼオライトを主原料にして作られており、土に混ぜ込んで使用します。根腐れ防止剤の使用で土の状態が改善され、根腐れの防止になります。
まとめ
みなさんの自宅に「根腐れかも?」と思い当たる植物があったら、さっそくチェックポイントを参考に観察してみましょう。しばらく水やりをやめれば回復するかもしれません。いろいろ試して、経験を積むと植物への対応も慣れてきます。根腐れで失敗することがあっても、諦めずに関わっていけば必ず植物は応えてくれますよ。
- 1
- 2