園芸部類 | 野菜 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 50~80cm |
花の色 | 黄色 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 食用・観賞用 |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
プチヴェールは、1990年に芽キャベツとケールを掛けあわせて、日本で作られました。プチヴェールはフランス語で「小さなみどり」を意味します。芽キャベツと同様にとても小さい野菜であることから、この名前が付けられました。栄養素が豊富なのも魅力です。
野菜の苗/プチヴェールホワイト 3号ポット2株セット
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プチヴェールホワイトは、通常のプチヴェールと比べて中心部が白いのが特徴です。冷涼な環境で管理することで発色がよくなります。はじめは緑色をしていますが、収穫時期が近付くと中心部が白く変色していきます。
プチベール ルージュ 10.5cmポット苗 非結球芽キャベツ
プチヴェールルージュは、赤色タイプのプチヴェールです。はじめは緑色をしていますが、収穫時期が近付くにつれて、茎や葉など全体的に赤く変色していきます。食用としてはもちろん、観賞用としても人気の品種です。
植え付け時期 | 7月~9月 |
収穫の時期 | 11月~3月 |
剪定(摘葉)の時期 | 10月頃 |
開花時期 | 4月~5月 |
プチヴェールは、ある程度成長してからは冷涼な環境を好みます。生育の適温は18℃~22℃なので、涼しくなる10月頃までにある程度大きく育つように、植え付けは7~9月に済ませましょう。元肥をしっかり施し、1回目の収穫以降定期的に追肥することで、長く収穫を楽しめます。
プチヴェールは、プランター・鉢植え・地植え、それぞれでよく育ちます。プランターを使用する場合は60cm以上のものを使用し、1つのプランターに2株まで、株間は30cm以上とりましょう。鉢植えなら10号以上の深底のものを使用し、1鉢に1株植えてください。地植えの場合は、株間は60cm以上必要です。
プチヴェールは、日の光を浴びることで発色がよくなるため、日当たりのよい場所で育てましょう。暑さにはやや弱く、涼しい環境下では甘みが増す特徴を持っているので、風通しのよい場所が適しています。
プチヴェールは、排水性のよい、pH6.0~6.5の用土を好みます。
プランターや鉢植えの場合は、市販の培養土を使用するか、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で用土を準備してください。pHを調整するために、土1Lに10~20gの苦土石灰を混ぜておきましょう。
地植えの場合はpH調整のために、植え付けの2週間前までに苦土石灰を1㎡あたり100g入れて、よく耕しておきましょう。
植え付け~根付くまでの約1週間は毎日たっぷりと、以降は土の表面が乾いてからたっぷりと水やりしてください。高温多湿を避けるため、晴れの日の午前中か、涼しくなる夕方に水やりをしましょう。
プチヴェールを長く楽しむには初期成長が重要になるため、元肥をしっかり与えてください。元肥はプランターや鉢植えなら土10Lに化成肥料10~20gを、地植えなら1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料100gを混ぜておきましょう。
プチヴェールは栽培期間が長いため、肥料切れに注意が必要です。追肥は、収穫後2週間に1回を目安に、1㎡あたり30gの化成肥料を与えましょう。根を傷めるなど枯れる原因をつくらないために、追肥する際は根元から少し離れた場所にしてください。
プチヴェールは、特に幼苗のときにアオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの被害にあいやすい傾向があります。植え付け後育つまでの間は、不織布や寒冷紗などで苗にトンネルがけして害虫を予防します。枯れる原因になるため、害虫は見つけ次第すぐに取り除きましょう。
プチヴェールがかかりやすい代表的な病気は、べと病、黒腐病、軟腐病、菌核病などです。高温多湿状態のときにかかりやすいため、水のあげすぎに注意し、適度な剪定を心がけましょう。病気が広がると枯れてしまうため、発見次第すぐに取り除き、ひどい場合は薬を使用してください。
プチヴェールは花が咲く前に収穫するため、花後の管理は特にありません。
プチヴェールの苗は、8月~9月頃にホームセンターや通販で購入できます。緑が濃い、本葉が5~6枚ほどついた、しっかりとした苗を選びましょう。
プチヴェールは倒れやすいため、支柱が必要です。幼苗のときに仮の支柱を立て、草丈が30cm~40cmになったタイミングで1mの長さの本支柱に変えてください。
プチヴェールの成長には日当たりと風通しのよさが重要なため、適度な剪定(摘葉)が必要です。10月頃に脇芽が結球し始めてきたタイミングで、下葉を株全体の1/3ほど付け根から切り落としましょう。
プチヴェールは基本的に連作できません。最低でも2年は空けるようにしてください。
プチヴェールを増やしたい場合は、その都度苗を購入することをおすすめします。種が手に入りにくいことと、育苗が非常に難しく枯れてしまいやすいことが理由に挙げられます。
出典:写真AC