シランは4月〜6月にかけて、透き通るような青色や紫色の花を咲かせる植物です。ラン科に分類される植物の中でも育て方が簡単なため「ランの入門用」としても親しまれています。
園芸部類 | 山野草 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 30cm〜70cm |
花の色 | 紫、白、青 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 落葉性、開花時期が長い、初心者向け、寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
シランは、地生蘭(ちせいらん)に分類されます。地生蘭は、地面の土に深く根を張り、栄養分を吸収しながら成長していくのが特徴です。ラン科の植物は育てるのが難しいといわれていますが、シランは暑さや寒さにも比較的強く、ガーデニング初心者でも気軽に栽培できます。
シランは贈り物に向いていますか?
シランには「美しい姿」「あなたを忘れない」「変らぬ愛」という花言葉がついています。素敵な花言葉ばかりついているため、恋人や好きな人に贈る花としてもおすすめです。
【山野草】青花シラン「蒼竜」3.5号(10.5cm)ポット植え
参考価格: 1,427円
青花シランの「蒼竜」は、名前のとおり青みがかった花を咲かせる品種です。和歌山県が原産で、シランの品種の中でも耐寒性が強く、初心者でも気軽に育てられます。
サイズ | 3.5号 |
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草丈 | 30cm〜40cm |
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斑入り白花紫蘭(シロバナシラン) 3号苗(e11)
参考価格: 825円
シランは「紫蘭」と表記されますが、純白の花を咲かせる「白花シラン」も人気があります。葉に線状の斑が入っており、花壇に涼しげな印象を与えてくれる品種です。
サイズ | 3号 |
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草丈 | 30cm〜50cm |
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植え付け時期 | 4月〜5月、9月〜10月 |
植え替え時期 | 4月〜5月、9月〜10月 |
肥料の時期 | 3月〜10月 |
剪定の時期 | 4月〜7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜6月 |
シランは地植えでも鉢植えでも栽培できます。シランは「地下球」で増えていく性質があるため、増えすぎて困る場合は、ブロックなどで囲ってから植え付けると安心です。プランターの場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けます。鉢植えの場合は、1つの鉢に1株ずつ植え付けてください。
シランは日当たりと風通しのよい場所で育てます。明るい場所を好むため、地植えにする場合は、木や建物の陰にならないような場所で管理してください。室内でも育てられますが、日光が全く当たらないと花付きが悪くなるので、日光が差し込む窓辺などで栽培しましょう。
葉が黄色く変色するのはなぜ?
シランを日当たりの悪い場所で育てると、葉が黄色く変色する場合があります。シランは耐暑性が強く、多少の葉焼け程度で枯れる心配はありません。地植え、鉢植えどちらの場合もしっかりと日光に当てて管理し、黄色く変色するのを防ぎましょう。
シランは、排水性の高い用土で育てます。市販されている「山野草用培養土」や「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、少量のパーライトを加えた用土を使用してください。地植えにする場所が粘土質の場合は、川砂や砂利をよく混ぜ込んでから植え付けましょう。
地植えでシランを育てている場合は、完全に根付いてしまえば降雨のみで十分です。しかし、雨が全く降らず、地面が乾燥しすぎているようならば、様子を見ながら水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをします。
休眠期の水やりは?
シランは12月〜2月にかけて休眠期に入ります。落葉して茎だけの状態になっていますが、水やりをしないと枯れる恐れがあるので注意が必要です。1週間に1回程度の割合で、昼間の暖かい時間に水やりをしましょう。
3月〜10月にかけて、肥料切れを起こさないように管理しましょう。2週間〜3週間に1回の割合で、規定の分量に薄めた液体肥料を株元に施してください。植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
アブラムシは、年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、シランの成長に必要な栄養分を吸汁します。数が少ないうちにガムテープなどに貼り付けて駆除しましょう。数が多い場合は、殺虫剤を散布して駆除してください。
ハダニは、やや乾燥している時期に発生しやすく、葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生する害虫です。水が苦手な性質を利用して、定期的に葉水を行うと予防ができます。
灰色カビ病は、カビが原因で発生する病気で、感染した部分が灰色の楕円形状に変色するのが特徴です。感染した部分は、薬剤を散布しても治せないので、他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分しましょう。花後に花がらを放置するとカビが発生しやすくなるので、適度に花がら摘みを行いながら育てるのがポイントです。
シランをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、病害虫被害を受けていない苗を選びましょう。
植え替えは、植え付けと同じ4月〜5月か9月〜10月に行います。根を傷付けないように優しく掘り起こし、根についた古い用土を払い落としてから、新しい用土に植え替えてください。
植え替えは必要?
地植えでシランを育てている場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根の成長スピードが速く、根詰まりを起こすため毎年植え替えが必要です。
4月〜7月にかけて、シランの花が終わった部分を切り戻し剪定しながら育てていきましょう。
シランは耐暑性が強いため、夏越しの準備はとくに必要ありません。
シランは耐寒性がやや弱いので、冬越しさせるには対策が必要です。鉢植えの場合は、軒下や室内の暖かい場所へ移動させてから冬越しさせましょう。地植えの場合は、雪や霜が当たると株が傷んでしまうため、ビニールやバークチップを使用してマルチングをしておくと安心です。
株分けに適した時期は4月〜5月のため、植え替えと同時に行うのがおすすめです。大きく育った株を丁寧に掘り起こし、手でほぐして簡単に分かれる部分で株分けしていきましょう。新しい用土に植え付け、根付くまで水切れに注意しながら管理してください。
シランは花後に種子をつけるため、種を採取して増やしていく方法もあります。種を採取する場合は、花後の剪定を行わず、完全に立ち枯れるまでそのまま育ててください。黒く立ち枯れたら花茎から切り落とし、種子を軽く振って種を採取しましょう。