園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 60cm~120cm |
花の色 | ピンク・白・紫・紅 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花時期が長い |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
クレオメは、夏~秋にかけて白やピンクの花を咲かせる一年草の植物です。一輪の花の寿命は短いですが、1つの花茎から次々に花を咲かせるため、長い期間楽しめるのが特徴です。花姿が風に舞う蝶のように見えることから、日本では「風蝶草(ふうちょうそう)」と呼ばれています。
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カラーファウンテンは、通常のクレオメよりもやや大きめの花を咲かせます。花色は白やピンク、紅色などさまざまで、暑さに強く、夏の花壇を彩るのにピッタリです。
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バイオレットクイーンは、名前とおり紫色の艶やかな花を咲かせる品種です。クレオメは基本的には水揚げが悪く切り花には向きませんが、バイオレットクイーンはほかの品種に比べて水揚げがよいため、ガーデニングだけでなく、切り花としても人気があります。
植え付け時期 | 4月~5月 |
種まきの時期 | 4月~5月 |
開花時期 | 7月~10月 |
クレオメは気温が上がると一気に成長していきます。移植を嫌い、根を傷つけると枯れやすくなるため、根の張りが弱い幼苗の時期である4月~5月には植え付けを済ませましょう。一年草で、植え替えは必要ありません。開花時期が長いため、植え付け時期の4月以降開花が終わりかける9月まで追肥を施してください。
クレオメは地植えでもプランターや鉢植えでもよく育ちますが、草丈が高めの品種が多いため、どちらかといえば地植えがおすすめです。プランターで育てる場合は、株間を25~30cmはとりましょう。
クレオメは日光が大好きです。直射日光でも弱ることなく育つので、半日以上日が当たる場所で育てましょう。害虫や病気には強い植物ですが、多湿状態は好みません。風通しのよい場所で管理してください。
クレオメは特に土の種類を選びませんが、水はけと通気性、保水性の高い用土を好みます。地植えの場合は、水はけが悪いようであれば、腐葉土を混ぜて環境づくりをしておきましょう。鉢植えの場合は、市販の培養土を使用するか、赤玉土(小)6:腐葉土4、もしくは赤玉土(中)5:腐葉土4:堆肥1の割合で混ぜて準備してください。
クレオメはとても乾燥に強いです。地植えの場合は降雨のみで特に問題ありませんが、夏場に乾燥が続くようであれば水やりが必要です。鉢植えの場合は、土表面が乾いたタイミングで水を与えましょう。春~夏は生育期なので、水切れしないように気をつけてください。ただし、幼苗時に水を与えすぎると徒長になるため注意が必要です。
徒長とはなんですか?
茎が細く、葉の間隔も広く空き、間延びした状態になることをいいます。クレオメの場合は水の与えすぎが原因になることが多いため、適度な水やりを心がけましょう。
地植えの場合は、元肥として植え付け時に1㎡当たり30~50gの化成肥料を、追肥として月に1回同じく化成肥料を与えましょう。鉢植えの場合は、元肥として植え付け時に緩効性化成肥料を、追肥として2週間に1回液体肥料を与えてください。
クレオメは基本的には害虫被害にあいにくいですが、ハダニやオンシツコナジラミには気をつけましょう。増えると枯れる原因になるため、見つけ次第すぐに取り除いてください。いずれも多湿状態で増えやすく、水の与えすぎに気をつけ、風通しのよい場所で管理しましょう。
クレオメは病気になりにくいため、病気対策は特にありません。
クレオメは開花時期の長い植物です。花後そのままにしておくと、水やりや雨で花が濡れ、多湿状態に陥る恐れがあります。また次の花が咲きにくくなるため、枯れた花はその都度取り除きましょう。
クレオメは、暖かい環境下では成長が早い特徴があります。草丈が高くなりすぎたり、葉が伸びすぎたりするようであれば、適宜剪定してください。
クレオメは品種によって1mを越えて成長します。基本的に支柱は必要ありませんが、草丈の高い品種を育てる場合は倒れやすくなるため、早い段階で支柱を立てましょう。
クレオメは暑さや直射日光、乾燥に強い植物で、特別な夏越しは必要ありません。ただし、真夏の乾燥がひどい時期は、放っておくと枯れる危険性があるため、様子を見ながら適度に水やりをしてください。
クレオメの増やし方は、種まきが簡単で一般的です。直まきかポットまきの、しやすいほうで構いません。発芽の適温は20℃~25℃なので、種まきの最適期は4月~5月頃です。
クレオメは、花後に細長いさやをつくります。完熟するとはじけ飛んでしまうため、完熟する少し前のタイミングで種を採取しましょう。さやが茶色から薄い黒色になったころが目安です。採取後は封筒などに入れ、冷暗所で保管してください。
直まきの場合は、株間を20cm~30cmとって数粒ずつ種をまきましょう。覆土は5mmが目安です。乾燥に注意しながら、適度に水やりをしてください。半日陰の場所で管理し、本葉が3~4枚出たタイミングで元気なものを1本残して間引きましょう。ある程度の大きさに苗が育ってきたら、日当たりのよい場所で管理してください。
ポットまきの場合は、1つのポットに2~3粒の種をまき、5mmほど土をかぶせましょう。乾燥に気をつけながら水やりし、半日陰で管理してください。根が回ったら根鉢を崩さないように気をつけ、好みの場所に定植しましょう。
ポットから移動させるのに、注意点はありますか?
クレオメは丈夫な植物ですが、移植を極端に嫌う性質を持っています。根が張りすぎると、その分傷つけるリスクが高くなるため、根が回り始めたら早いタイミングで定植することをおすすめします。根鉢を崩してしまうと、苗が弱り枯れる原因になります。優しくていねいに扱いましょう。
出典:写真AC