かぼちゃの育て方
かぼちゃは、たくさんの収穫を望まなければ、種をまいた後、ほとんど手のかからない野菜です。ミニカボチャなど、種類を選べばスペースもそれほど必要なく、初心者の方でも育てやすいです。こちらでは、かぼちゃの栽培の基本をご紹介します。
①土づくり
苗の植え付けの約2週間前に苦土石灰を1㎡あたり150gまき、よく耕します。その1週間後に堆肥を2kgと化成肥料を50gまいて土とよく混ぜ合わせましょう。幅100cm、高さ5cmの畝を作ってマルチを張ります。
プランターの場合
かぼちゃは蔓を伸ばすのでなるべく大きなプランターを用意してください。用土は、市販のプランター栽培用のものを用意しましょう。予め肥料なども入っているので、プランターの縁から5cmくらいのところまで用土を入れて完成です。
②種まき
市販の3号ポリポットに種まき用土を入れ、種を土に対して水平に2~3粒ずつまいて、土を被せてよく鎮圧します。たっぷりと水やりをして、なるべく暖かい場所で管理しましょう。かぼちゃは発芽適温が高いので、気温が低いといつまでたっても発芽しないので注意してください。
発芽後の管理
発芽したら毎日水やりをしてください。幼苗の時は水切れに弱いので注意が必要です。本葉が2~3枚の頃に、一番育ちのよい苗を残して間引きをします。約30日、本葉3.5枚になるまでを目安に育苗しましょう。いつまでも育苗すると成長が止まってしまうので注意してください。
③植え付け
苗を植え付ける前に、ポットごと水を張ったバケツにいれて、土に水を含ませておきます。株間100cmで植え穴を掘ったら、苗の土と畑の土が同じ高さになるように植え付けをします。植え付けた後は苗の周りの土を、掌で鎮圧しましょう。
寒い時期は保温する
かぼちゃは低温に弱い野菜です。植え付け時期が早い場合は、植え付けた後に市販のホットキャップをするか、肥料などの空袋であんどんを作って保温してください。最低気温が15℃を上回る頃までを目安に保温しましょう。
④日々の管理
手間のかからないかぼちゃの栽培と言えど、美味しいかぼちゃを収穫するためには日々の管理が欠かせません。野菜の中でも大きくなるかぼちゃは日々の管理をしていると、大きさが変わっていく姿が目に見えて分かります。日々成長していく姿を見るのは家庭菜園の醍醐味です。それぞれの管理のやり方をご紹介しますので、参考にしてください。
摘芯
本葉が5枚に成長したら、蔓の先端をハサミで切って摘芯します。その後、子蔓が伸びてきたら勢いのある3本を残してほかを摘芯します。摘芯をすることで実の数を制限し、養分を集中させて美味しいかぼちゃを作れます。しかし、摘芯する蔓の見分け方が分かりにくく、やり方が難しいと感じる方も多いので、そんな方は摘芯しなくても育てやすい品種を選ぶとよいでしょう。
水やり
畑で栽培する場合は、雨の水だけで充分に成長します。プランターで栽培する場合は、3~4日に一度、土の表面が乾いていることを確認してから水やりをしてください。水をやりすぎ、いつまでも土が湿っていると、うどんこ病などの病気を招くことがあるので、注意してください。
追肥
一番最初の実の大きさがこぶし程度になったころを目安に追肥を行います。一株あたり30gの化成肥料を株元に施しましょう。かぼちゃは実がなり始めてから収穫までが長いので、追肥がとても大切です。追肥を怠ると十分な大きさに成長しないので、必ず行ってください。
受粉作業
かぼちゃの受粉はハチなどの昆虫が媒介してくれますが、確実に収穫するためには人の手で受粉させましょう。日が昇ると花が閉じてしまうので、午前9時ころまでに雄花の花柄ごと摘み取り、花びらを取り除いて花粉を雌花の柱頭に擦り付けてください。虫がたくさん訪れていれば必要ないですが、やり方も簡単ですので、ぜひ行ってみてください。
まとめ
かぼちゃの収穫時期の見分け方と収穫方法についてご紹介しました。かぼちゃは栽培自体は簡単ですが、初心者の方には収穫のサインを見極めるのが難しい野菜です。サインを見逃していつまでも畑に置いておくと食べごろを逃してしまうので注意してください。慣れてしまえば決して難しくありませんので、今回ご紹介したやり方を参考にぜひ栽培にチャレンジしてみてくださいね。