灰色カビ病が発生する条件
灰色カビ病が発生しやすい条件は、
- 気温
- 雨
- 植物の植えすぎ
条件①気温
灰色カビ病は20~25℃の気温を好むため、この時期(9月~11月頃)になると、繁殖力が強くなり、被害が拡大しやすくなります。枯れかかった植物や弱っている植物は特に注意が必要です。逆に高温度や低温度だと繁殖力が弱まります。
条件②雨
灰色カビ病は多湿になると発生しやすいです。連日雨が降ったり、植物に水を与えすぎたりすると、灰色カビ病になってしまう可能性があります。梅雨の時期(6月~7月)は発生する確率が高いので、特に注意して観察しましょう。
条件③植物の植えすぎ
植物を植えすぎると通気性が悪くなり、灰色カビ病になってしまう可能性があります。雑草の放置も風通しが悪くなるので危険です。風通しがよいか悪いかで病気の発生率が変わります。定期的に手入れをするようにしましょう。
灰色カビ病の原因
灰色カビ病が発生する原因は、
- 糸状菌の拡大
- 土壌の放置
- 病斑部の放置
原因①糸状菌の拡大
糸状菌は灰色カビ病の原因となる菌です。元凶といっても過言ではありません。糸状菌は植物を栄養源にするので、この菌がくっついたら、灰色カビ病になってしまうのです。糸状菌は土壌に生息していて、繁殖力が非常に強く、水の過剰供給などが発生すると、あっという間に糸状菌がまん延してしまいます。
原因②土壌の放置
前作の土壌をそのまま放置したら、灰色カビ病に感染する可能性があります。植物が枯れても、糸状菌は生きているのです。非常にしぶとい菌なので、植物が枯れた程度では死にません。その状態のまま、新しい植物を植えたら、その植物にも灰色カビ病を引き起こす可能性が高くなります。
原因③病斑部の放置
病斑部の処理を怠ると、周りの植物にまで感染してしまう可能性があります。雨や風などで糸状菌の胞子が飛び散るからです。灰色カビ病は病斑部を放置すると、全体に広がってしまう恐れがあるので、初期の状態でしっかりと処理するようにしましょう。
次のページでは、灰色カビ病の対処方法を解説します。
出典:O-DAN unsplash