灰色カビ病の対策や対処方法
灰色カビ病は、全滅するリスクがあります。そのため対処方法を誤ると後々面倒なことになってしまうので、やっかいな病気です。ただし、ちゃんとした処理をおこなえば、被害の拡大を防ぐことができます。以下のポイントをしっかりと押さえて、被害を最小限にしましょう。
対処①病気を見つけたらまん延する前に切り取る
今の段階では、一度灰色カビ病になってしまうと、治療して回復することはできません。したがって、病気が見つかったら、拡大する前に、病気の葉っぱや花を切り取りましょう。発病した植物の下に落ちている落ち葉なども念のために処分することです。ここまでおこなえば、灰色カビ病の拡大を防げます。
まん延した場合は株ごと切り取る
初期症状の段階で発病していることに全く気がつかず、植物全体に病気が広がってしまった場合は、もう手遅れです。その場合は、発症している部分だけでなく、株ごと処分するようにしましょう。
対処方法②新しい土に取り換える
発病した葉っぱや花を全部処分しても、菌が土に残ってる場合があります。もし菌がついてる土をそのまま使用したら、他の植物も発病する可能性があるので、可能であれば新しいものと取り換えたほうがよいです。
土の取り換えが厳しい場合は薬剤を使用
土の取り換えが厳しい人は薬剤を使って菌の処理をおこなうのがよいです。薬剤を利用する場合は、発症した植物を取り除いたあとに散布するようにしましょう。部分的にまくのではなく、植物全体にまくようにすると効果があります。
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灰色カビ病の予防対策方法
予防対策①病斑部はすぐに処理する
病斑部が見つかったら速やかに除去しましょう。灰色カビ病は繁殖力が強いので、放っておくとすぐに植物全体に広がってしまいます。そうなると株ごと処分するしかないため、非常に面倒です。病斑部の処理を怠ったことで、薬剤を使っても効果がない状態までになってしまった事例は数多くあります。そうならないためにも、日ごろから病斑部がないかをチェックしましょう。
予防対策②水を与えすぎない
灰色カビ病は多湿を非常に好むので、多湿は避けるように気をつけましょう。以下の3点をおこなえば、多湿を避けられる可能性が高くなります。
- 水はけのよい土にする
- 過密栽培を避けて、風通しをよくする
- 水を与えすぎないこと ※土壌に水が残ってたら、水やりは必要ありません。
予防対策③薬剤を散布する
農薬を使用するのもよいです。「サンケイエムダイファー水和剤」「カリグリーン」などは灰色カビ病に効果があるので、農薬で対策を考えている人には、これらの農薬をおすすめします。ただし、農薬を使いすぎると枯れることもあるので、取扱説明書に記載されている用量・用法を守って使用するようにしましょう。
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その他の対策としては、水耕栽培もおすすめですよ。水耕栽培は屋内で栽培できるので、天気に左右されません。可能な方は試してみてくださいね。
まとめ
灰色カビ病の「見分け方」「発生する原因」「対処・予防方法」などについて紹介してきました。灰色カビ病は繁殖力が強いため、初期症状の段階で正しい処理をしないと、植物全体に広がってしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。そうならないためにも日ごろから注意して観察しましょう。
同じ薬剤ばかりを使うと、菌が耐性をもつので、数種類の薬剤を交互に使うようにしましょう。おすすめは、「トップジンMゾル」「ダコニール」などです。