じゃがいもそうか病の治療方法
じゃがいもそうか病の治療方法は、残念ながら発見されていません。そのため、病気にかからないような予防が重要となります。じゃがいもそうか病の予防方法には、どういったものがあるのでしょうか。効果的な予防方法について詳しく見ていきましょう。
じゃがいもそうか病の予防方法
大切に育てているじゃがいもがそうか病にかからないように、病気の予防方法について見ていきましょう。予防方法と聞くと、農薬の使用がぱっと頭に浮かぶかもしれません。農薬の使用以外にもさまざまな予防方法があるので、順番に紹介していきます。
無病種いもや抵抗性品種を使う
病気にかかったことのない「無病種いも」や、病気に抵抗性のある品種はじゃがいもそうか病にかかりにくいです。馬鈴薯(ばれいしょ)には多くの品種がありますが、中でも「ユキラシャ」や「スタークイーン」はじゃがいもそうか病に抵抗性が高い品種です。
連作を避ける
同じ作物を続けて植える連作は、じゃがいもそうか病が発生しやすくなる原因だと説明しました。連作を避けることも効果的な予防方法のひとつです。特に、イネ科の作物を含む3年以上の輪作が効果的です。輪作とは、別の性質を持つ作物を何年かのサイクルで一定の順番で植えていく方法です。植える作物の性質が異なると土壌の性質もリセットされるので、病原菌が留まりにくくなります。
種いもを消毒する
種いも自体を消毒するのも病気の予防に効果的です。消毒には農薬を使用します。農薬ごとに決められた濃度に薄めて消毒することで、もっとも効果を発揮します。農薬の種類については「じゃがいもそうか病の予防に効果のある農薬」の項目で詳しく紹介します。
土壌を酸性に保つ
土壌をpH5.3以下の酸性に保つことも重要です。土壌の酸性度は土作りの段階で確認します。土壌がすでにアルカリ性に傾いているようならば、石灰質資材を多く混ぜすぎないようにしましょう。石灰質資材の使い過ぎは土壌をアルカリ性に傾けるため、病原菌が発生しやすくなります。
保水性のある土壌にする
土壌が乾燥しているとじゃがいもそうか病が発生しやすくなるので、保水性のある土壌に改良するのも予防方法のひとつです。水分を保持する腐植を土壌に導入したり、ポリマルチで土壌の表面を覆って水分の蒸発を防いだりすることで、土壌が改良できます。
じゃがいもそうか病の予防に効果のある農薬
じゃがいもそうか病の予防に効果のある農薬の種類を見ていきましょう。どの用途で用いるかによって、適切な農薬の種類が異なるので注意が必要です。また、農薬の種類によって適切な濃度が異なります。ラベルに書かれた使用方法を守るようにしましょう。
ボタニ子
じゃがいもそうか病には「種いもの消毒」が効果的です。次のページから見ていきましょう。